ある日のBlack Lotus

Magicはそこそこに知名度はあり、
カードショップでなくてもパックやらシングルが売られている事がある。
筆者の住む静岡県には
「なんでも鑑定し、なんでも買い取る」
という看板をかかげた中古ゲーム&漫画屋がある。
全国チェーンなのかそうじゃないのかは不明だが、
ありていに言ってどこにでもありそうな感じの中古屋という感じだ。

ここにもMagicのカードは売っている。
あるときにふと思った。

「Unlimited:Black Lotus PSA鑑定10を鑑定させたらどうなる?」



Black Lotus
コスト:0
アーティファクト
(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ3点を加える。
レア
—————————–
一応カードの効果を載せたものの、
説明不要の1枚だろう。
全マジックプレイヤー憧れの1枚と言っても過言ではないカードである。

既に鑑定されているとはいえ、
PSAは残念ながら価格までは鑑定してくれていない。
当たり前の話ではあるが。
そこで、PSAのお墨付きのカードの値段を鑑定させてみたい。
と思いついたのが今回の行動のきっかけ。
善は急げ。
思い立った日が吉日。
即行動開始。
やってきました鑑定ショップ。
まずはお店の中を見てみる。
うむうむ、数だけある、数だけは。

おっ・・・甲鱗のワーム》が300円で売っているッ・・・。

なんだか犯罪のニオイさえしてきそうな値段設定が、
たまらなく購買意欲をそそる・・・・・わけがない。
Magic歴8年のこのわたくし、
多くの個人ディーラー、ショップを見てきたが、
甲鱗のワームを300円で売っているのを見たのは初めてであった。
トレード用のカードアルバムに入れた事も無い。
いや、そもそもカードアルバムに入れた事が無い。
・・・・・スリーブにこのカード入れた事無いかも。
ちなみに5thの日本語版である。

知らない人もあまりいないかもしれないが、

Scaled Wurm/甲鱗のワーム
コスト:7緑
クリーチャー・ワーム
7/6
エキスパンション:Ice Age、5th、6th、9th

上記4つに存在するこのカード、
どのエキスパンションにおいてもコモンである。
9thならばFoilもある。
9thFoilならば300円も納得しなくもないお値段だが、
売っているのは5th。

買えというのか。

いや、まて。

甲鱗のワーム》に300円をつける店だ。
Black Lotus》ならいくらをつけるのだろう?
珍しいわけでもないコモンに300円なのだ。

参考まで言わせてもらえば、
Black Lotus》はこの世にニ万枚ほどあると言われている。
Black Lotus》に限らないが、
α、β、UNのレアの個々の総数はおおむねそのくらいなのだろう。
その中でUN版は一万枚以上である。
しかし、PSA10なんてこの世に100枚無いであろう品だ。

今から10年以上も前のカードが綺麗な状態で残っているのはかなり稀である。
実際に筆者も自分のUN版の《Black Lotus》を鑑定にかけて、
初めてお目にかかることの出来た品である。
また、過去に《Black Lotus》を何枚か販売してきたが、
状態の良かった品はこの1枚だけである。

というわけで、買取の場所にGO。
Serra「すいません、これ買取をお願いするとしたら、おいくらになりますか?」
店員さん、
プラスチックに入ったPSAのケースをしげしげと眺め、一言。

店員「10円。」

Serra「え?」

店員「10円。」

ちょ・・・・おま・・・・

じゅ、10円って・・・・・・


Serra「これ、PSA10ですよ?」

店員「いやーそう言われましても、カード専門でやってらっしゃるショップさんなら、

もっと高くつけるかもしれませんが。」

「自分がそのカード専門でやっているショップだ」

なんて、口が裂けても言えません。
まして、
じゃああの《甲鱗のワーム》の値段はなんだっ!
なんてもっと言えない。
この店員さんの頭脳には、

甲鱗のワーム》>《Black Lotus

なのだろうか。
甲鱗のワーム》を「ワーム様」とか呼んでる、たぶん。
仕方ない、世の中そういう人もいるのだという事にしておこう。

夏だし。

仮にこの《Black Lotus》をこのお店に売ったら、
いくらで並べられていたのだろうか。
世の中まだまだわからない事だらけである。

ではまた。