EDH簡易ルール説明
記事作成日:2021/01/15 執筆:加藤英宝
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WikipediaだとEDHのルールが頭に入りづらいです。
初心者でも分かるようなルール説明サイトを、
あれば教えていただけるとうれしいです。
初心者の定義は、普通のゲームの流れが一通り分かるぐらいのプレイヤーという感じで。
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Cardshop Serraの過去のこらむを見て!
と言いたいところだけれども、
とりあえずおさらいの気持ちで簡潔に。
まずEDHとは、
・4人戦が基本!
・デッキは100枚!
・基本土地以外は全部1枚制限!
・プレイヤーと談合OK!
・ライフ40点でスタート!
この5個を覚えておこう。
次に構築。
前述の5個の1つ、デッキは必ず100枚。
1枚は伝説のクリーチャーまたは、
統率者に指定可能と書いてあるプレインズウォーカーを選ぶ。
選んだカードを統率者と呼ぶが、
一般的な呼称ではジェネラルのほうが定着している。
絶対な決め事ではないので好きな方で呼べばOK。
で、この選んだジェネラルと同じ色で構築しよう。
ザックリ目安で
土地33枚
土地以外66枚
くらいを考えて作ろう。
慣れてきたら自分でバランスを考えよう。
ジェネラルと同じ色というのは、
・ジェネラルのマナコストとカードテキストにあるマナシンボル
という意味になっている。
どういう事かと言うと、
例えば、
ジェネラル:《死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death》の場合。
《死に微笑むもの、アリーシャ》は赤で、
カードテキストに白マナシンボルと黒マナシンボルがあるため、
白黒赤のカードとして扱う。
アリーシャのデッキに入れる事ができる:
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》(黒と赤のマナシンボルがアリーシャと合っている)
《未練ある魂/Lingering Souls》(マナコストの白とテキスト内の黒がアリーシャと合っている)
アリーシャのデッキに入れる事ができない:
《蒸気孔/Steam Vents》(テキストに青マナシンボルがある)
《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》(テキストに緑マナシンボルがある)
《番狼/Watchwolf》(このカードの色は白緑のため合っていない)
《夜景学院の弟子/Nightscape Apprentice》(起動コストに青マナシンボルがある)
という事。
ただし、色を判別する際、テキストの注釈文は無視する。
例えば強請能力。
強請(あなたが呪文を1つ唱えるたび、あなたは(白/黒)を支払ってもよい。
そうした場合、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたはその点数分のライフを得る。)
というテキストが書かれている。
テキスト内に白マナシンボルと黒マナシンボルが含まれているが、
これは注釈(説明文)なので、
この部分は無視して考える。
もし間違って構築してしまい、
プレイした際に誰かに指摘されたら、
「ごめんなさい。基本土地に変えます。」
の一言で問題解決。
次に、EDH特有ルール。
・ジェネラルから戦闘ダメージを合計で21点食らったら負け。
これは、各ジェネラルごとにカウントする必要がある。
前述の通り、4人戦が基本。
つまり、対戦相手3人の各ジェネラルごとにこのダメージをカウント。
例えば、
対戦相手Aの《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》から7点、
対戦相手Bの《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》から8点、
対戦相手Cの《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》から12点をそれぞれ受けても、
それらは別々のジェネラルダメージ(統率者ダメージ)であるため、
ゲームに敗北しない。
カーサスから21点以上受けるか、ラフィークから21点以上受けるか、
アクローマから21点以上を受けるか。
どれかの条件を満たした時にゲームに敗北する。
なお、あまり無い事ではあるが、
自分のジェネラルのコントロールを誰かに奪われ、
自分のジェネラルから21点以上の戦闘ダメージを与えられたら、
当然敗北する。
次に禁止カードについて。
一応あるがあんまり気にしなくて良い。
現在の禁止カードは、
・「策略」のカード・タイプを持つ25種類のカード。
(《代替案/Backup Plan》や《アドリアナの武勇/Adriana’s Valor》など)
・「アンティ」に関する9種類のカード。
(《Darkpact》や《嵐のイフリート/Tempest Efreet》など)
・人種や文化に対し攻撃的なアート、テキスト、名前、またはそれらの組み合わせを持つカード。
(《Invoke Prejudice》や《十字軍/Crusade》など)
・以下のカード。
《Ancestral Recall》
《天秤/Balance》
《生命の律動/Biorhythm》
《Black Lotus》
《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》
《Chaos Orb》
《合同勝利/Coalition Victory》
《チャネル/Channel》
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》
《Falling Star》
《Fastbond》
《閃光/Flash》
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
《グリセルブランド/Griselbrand》
《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
《カラカス/Karakas》
《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
《Library of Alexandria》
《限りある資源/Limited Resources》
《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
《Mox Emerald》
《Mox Jet》
《Mox Pearl》
《Mox Ruby》
《Mox Sapphire》
《一望の鏡/Panoptic Mirror》
《パラドックス装置/Paradox Engine》
《原始のタイタン/Primeval Titan》
《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》
《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》
《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》
《Shahrazad》
《隔離するタイタン/Sundering Titan》
《星の揺らぎ/Sway of the Stars》
《森林の始源体/Sylvan Primordial》
《Time Vault》
《Time Walk》
《修繕/Tinker》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《企業秘密/Trade Secrets》
《激動/Upheaval》
《世界火/Worldfire》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》
となっている。
これまた間違って使用していたら、
「ごめんなさい。基本土地に変えます。」
の一言で問題解決。
気楽にデッキを組むよろし。
EDHをプレイする人はこういうミスには寛容なので心配いらない。
EDHの中で大切な事は以下。
・プレイヤーと話しても構わないというルールである以上、
嘘はつかないで遊ぼう。
・一緒に遊びましょうという人がいたら迎え入れてあげよう。
・4人戦なのだから、4回に3回は負けるんだなと思って気楽に。
これくらい。
EDHの良いところは沢山。
・どんなカードも1枚あればOKなので、
無理なくデッキが組みやすい。
・1対1の時とは活躍するカードが違うので、
EDHでのみ光るカードがいくつも存在する。
・誰かと100枚全部同じデッキなんて事は滅多にないので、
自分だけの思い入れのあるデッキが組める。
・競技的になるより楽しむ気持ちでデッキを組む人が多いので、
ギスギスせずに遊べる事が多い。
・スタンダード落ちのような心配がないので、
持っているカードで好きにデッキが組める。
・世界的に流行っている遊び方なので、
対戦相手に困らない。
こんな感じだ。
難しい事など何もない。
見たこと無いカードがあったら
「そのカードはどんな効果ですか?」
と聞けば必ず教えてくれるはず。
何よりもEDHプレイヤーの多くの人は、
「EDHを通してのコミュニケーション」
を求めている。
MTGの楽しさと人とのコミュニケーションを大切にしている。
だから迷っている人は何も心配せずに飛び込んでみてほしい。
ではまた。