あるカードについての考察1

自分もカードショップ創業以来、
実に多くのカードを取り扱ってきた。

数々の新しく出てきたエキスパンションから、
パワー9やデュアルランドのような絶版カード、
ミドルエイジを販売したこともあれば、
サマーのカードを販売したこともある。
その数、数千種類といったところ。

取り扱った事の無いカードのほうが少ないんじゃなかろうか。
しかし、
いまだかつて自分の手から人の手に渡らせた事の無いカードが2種ある。
持っていないというのではなく、
“所有していて”
である。
人気が無いとか弱くて使えないカードだから売れないなどの理由ではなく、
自分の意志で他人に売った事の無いカードが2種である。
筆者を知る人間ならば1枚は言うまでも無いカード。

そう、
セラの天使/Serra Angel》(4thまでのDouglas絵とRebecca絵に限定)
所有枚数3500枚以上。

あまりに多く、3500枚を超えてからは数えるのをやめてしまった。
ちなみにこの枚数は普通のサイズの《セラの天使》だけであって、Oversizedは別。
数えてはいないがOversizedは合計50枚はある。
自分でもよく集めたものだと思う数字だ。

ただのクレイジーだって?まぁ、そうとも言う。
何をいまさら。
さてもう1枚、売った事の無いカードというのがある。
そのカードの名前を出しただけでたぶん「ばか」って言われると思う。
明日から「ばか店主」って言われちゃうくらい。

自分でも薄々は感じていた。
こんなカード集めてたんです。↓


Relentless Rats/執拗なネズミ
コスト:1黒黒
クリーチャー・ネズミ
執拗なネズミは場に出ている、
他の「執拗なネズミ」という名のクリーチャー1体につき、 +1/+1の修整を受ける。
1つのデッキに執拗なネズミという名のカードを何枚入れてもよい。
2/2
アンコモン

誰もがこのカードを見た瞬間に考える事は一緒だろう。
しかし、大概にしてそれを実行した人はいない。
意外に集まらないものなのだ、このネズミ。
同じフィフス・ドーンなら《永遠の証人/Eternal Witness》のほうが探しやすいくらい。

フィフス・ドーンが発売して1年、
やっとの事で集まった。
かなり苦労した。

あ、今「こいつばかだ」ってディスプレイの前で思ったでしょ?
思っていいから。
そっとしといてあげて。
何枚集めたかなんて言う必要も無いでしょ?

スタンダードのカードの考察やメタのコラムが読みたかった人は、
素直にこのウィンドウ閉じていいから。
なにはなくともデッキ構築、デッキ構築。

こんなデッキを組むのは

「《Nether Shadow》だけ60枚デッキ」

以来久々だ。

-メイン-
20《沼/Swamp
40《執拗なネズミ/Relentless Rats
-サイド-
10《沼/Swamp
5《執拗なネズミ/Relentless Rats

デッキ構築終了。

構築時間:3秒。

かつてこれほど短い構築時間があっただろうか。

デッキ登録用紙に書く速度でさえナンバーワンの速度を誇れるであろう。
サイドとメイン合わせても4行しか使用しない。
何?もう少しバランスを考えたデッキ構築をしろ?
これ以上のバランスがあるものか。

まずは我がデッキを鼠と知らぬ者に特攻。
どうやら相手はMarch of the Machineのようだ。
3ターン目までお互いに動かず、
先攻のこっちが鼠をキャスト。

相手「はぁ?」

うむ、いい反応だ。
4ターン目も迷わず鼠。
5ターン目も迷わず鼠。
6ターン目も(以下略。
撲殺。

実にいい動きをする。
理論上の数値だけだと、
毎ターン1体ずつ鼠を出すとして、

3ターン目:鼠出して、2/2が1体。
4ターン目:鼠出して、1体が3/3でパンチ→3点
5ターン目:鼠出して、2体が4/4でパンチ→8点
6ターン目:鼠出して、3体が5/5でパンチ→15点
7ターン目:鼠出して、4体が6/6でパンチ→24点
8ターン目:鼠出して、5体が7/7でパンチ→35点

今のスタンダード環境で鼠を簡単に除去できるのはタフネスが2の時だけ。
ショック/Shock、マグマの噴流/Magma Jet、紅蓮地獄/Pyroclasm、火と氷の剣/Sword of Fire and Iceなど、
多くのカードはダメージ2点止まり。

それ以外の除去カードは神の怒り/Wrath of Godやヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles、死の雲/Death Cloud、
どれも「一撃で除去する」タイプ。
つまり、意外に除去しにくい生き物だったりする。
ついでに言うと黒である事から除去出来ないなんて事もある。

実際にスタンダードで恐怖/Terror系呪文が入ってるケースはあんまりないけど。
ちなみにこの相手に抹消/Obliterateを撃たれても強靭?な復活力で勝利できた。
なにせ沼と鼠しか引かない。

というかそれしか引けない。
もちろん負けた時の言い訳は
「鼠と沼しか引けなかったから仕方ない!」
と大声で言えばいい。

さてさて
鼠って生き物は起きている間は食べ続けないとあかん生き物と聞く。

次なる餌(対戦相手)を探して動くことに。

対緑単。
3ターン目、迷わず鼠。
4ターン目も迷わず鼠。
5ターン目も迷わず鼠。
6ターン目も(以下略

勝利してしまった。
緑相手にパワーで勝ち。
でも装備品出されるとチョットピンチ。

対緑黒(デスクラウド)
3ターン目、迷わず鼠。
4ターン目も迷わず鼠。
5ターン目も迷わず鼠。
6ターン目も(以下略

勝利してしまった。
相手の動きが遅いので素直に撲殺。
このデッキ、

アンタップ
ドロー
セットランド
鼠召喚
アタック
エンド

これ以外の行動がまるでなし。
「レスポンス!」とか「ちょっとまって」や「エンド前に」とか
一般的なマジックのデュエルで使われる言葉は出ない。
アップキープとか全然関係ない。
そういえば「ブロック」って言った回数も少ない。
面白い?って言われたら、
うん、相当つまんない。
鼠がでっかくなる面白みぐらいしかない。

でも鼠に殴られてる相手の反応は面白い。
「なんで自分はこんな理不尽デッキに殴り殺されてるんだろう・・・。」
って顔してる。
いい顔だ。もっとその顔してくれ。
そのために作ったようなもんだ。

対青コン

メロク出されると負ける。
出されないなら押し切れる。
わかりやすい勝負だ。

対赤単

土地壊されると負け。
壊されないなら押し切れる。
またしてもわかりやすい勝負。

対白単ウィニー
鼠なだけに犬(イサマル)と猫(ライオン)に勝てません。
1ターン目からパワー2が出てくるし、
十手、ホコリ&ブシドー、飛行は敵わない。
ぼろ負け。

ここまで勝負して、そんなに悪くない勝率。

スタンダードのメタは鼠だろ?
世界を制するのは鼠だろ?
そういや22世紀の猫ロボも鼠がニガテだった。
千葉県浦安に鼠の聖地あるし、世界は鼠だ。
いっつ あ すもーるわーるど。
中に人なんて入ってない。
大きいマルが1つに小さいマルが2つ描いてあれば、訴訟を起こしちゃう心の狭さも今なら許容。



↑の訴訟起こされそうな画像はただの(H2とO)の分子モデルだから気にしないで。

浦安ねずみランドに乾杯。
浦安ねずみ海にも乾杯。
殴られてくれる対戦相手にも乾杯。

対黒単

先攻相手4ターン目、

対戦相手

「《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》。

カード名は《執拗なネズミ》。」

あっ・・・。

ではまた。




記事のカテゴリー

他の「カードこらむ」記事