オールドスクールデッキ紹介その9(店主のデッキ)
記事作成日:2020/09/25 執筆:加藤英宝
今回のオールドスクールデッキ紹介は店主のデッキ。
以前とそれほど変わっていないのだけれども、
一度このデッキを壊して別のデッキを作ってみようと思うので、
デッキの記録を兼ねて記事に。
デッキは相変わらずの青茶単。
-クリーチャー14枚-
4《巨大戦車/Juggernaut》
4《Su-Chi》
4《トリスケリオン/Triskelion》
2《テトラバス/Tetravus》
-インスタント3枚-
1《Ancestral Recall》
2《心霊破/Psionic Blast》
-ソーサリー2枚-
1《Time Walk》
1《Timetwister》
-エンチャント4枚-
4《Copy Artifact》
-アーティファクト17枚-
1《Black Lotus》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《Chaos Orb》
2《友なる石/Fellwar Stone》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
3《冬の宝珠/Winter Orb》
4《氷の干渉器/Icy Manipulator》
-土地20枚-
1《イス卿の迷路/Maze of Ith》
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
4《Mishra’s Workshop》
4《露天鉱床/Strip Mine》
7《島/Island》
-サイドボード-
3《Aeolipile》
3《青霊破/Blue Elemental Blast》
2《送還/Unsummon》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》
1《心霊破/Psionic Blast》
1《冬の宝珠/Winter Orb》
1《テトラバス/Tetravus》
—————
以前採用していなかったのは《テトラバス》。
《Tetravus/テトラバス》
コスト:6
アーティファクト クリーチャー 構築物(Construct)
飛行
テトラバスはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、あなたはテトラバスから望む数の+1/+1カウンターを取り除いてもよい。
そうした場合、同じ数の無色の1/1のテトラバイト(Tetravite)・アーティファクト・クリーチャー・トークンを生成する。それらは飛行と「テトラバイトはエンチャントされない。」を持つ。
あなたのアップキープの開始時に、あなたはテトラバスによって生成された望む数のトークンを追放してもよい。
そうした場合、テトラバスの上に同じ数の+1/+1カウンターを置く。
1/1
アンコモン1(再録版ではレア)
単純に説明すると、
6マナで実質4/4飛行。
アップキープに分離と合体が出来る。
大半の場合において分離しない。
理由は簡単で、
分離が出来るのがアップキープだけで、
当然の事ながら分離したトークンは召喚酔いしてしまう。
つまり、
召喚した次のターンのアップキープに全て分離した場合、
殴れるのは本体の《テトラバス》1/1のみ。
6マナで1/1のパンチ力はちょっと悲しい。
素直に4/4で殴りに行くのが定石。
一言で片付けるとこのカードは弱い部類に入る。
4マナで4/4の《Su-chi》
4マナで5/3の《巨大戦車》
6マナで4/4かつロケットパンチ出来る《トリスケリオン》
土地であり強化能力もある《ミシュラの工廠》
この4つに比べて確実に見劣りする。
じゃあどうして採用なの?
という話になると一応理由がいくつか。
・単純な火力アップ用。
《巨大戦車》《Su-chi》《トリスケリオン》で12枚。
これ以上にクリーチャーを積むとして、
ある程度のパンチ力を見込めるカードとして。
・相手の飛行フィニッシャーとぶつかり合える。
相手の飛行フィニッシャーは色々。
《セラの天使/Serra Angel》
《大気の精霊/Air Elemental》
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》
《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
あたりがわかりやすいところだろうか。
《マハモティ・ジン》と《シヴ山のドラゴン》には勝てないが、
それ以外では相打ちか一方的に勝てる。
アーティファクト・クリーチャーで6マナ4/4飛行デメリット無しはオールドスクールの環境では他にいない。
《機械仕掛けの鳥/Clockwork Avian》という5マナ4/4飛行もあるが、
攻撃・ブロックのたびにパワーが下がるデメリットが大きい。
・白の最強エンチャント《Moat》を抜けられる。
白の最強エンチャント、《Moat》は、
「飛行クリーチャー以外攻撃不可。」
というとんでもない能力だ。
これを張られると青茶単ではなかなか抜けられない。
メインで《Moat》への対抗策は《Chaos Orb》1枚のみ。
さすがに《Moat》張られて負けるのは嫌なので、
ここで《テトラバス》採用。
《テトラバス》を《Copy Artifact》でコピーすれば、
結構なパンチ力になる。
この3つが大きな理由。
特に白の《Moat》は案外理由としては大きめ。
白はこれと《神の怒り/Wrath of God》が飛んでくるうえに、
単体除去である
《解呪/Disenchant》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
が強力。
サイドボードに入れる人は入れてくる、
《塵は塵に/Dust to Dust》もこのデッキではきつい。
少しでも勝率を上げるには相応の対策が必要。
サイドボードの《ネビニラルの円盤》や追加の《テトラバス》は、
白や青のコントロールへのせめてもの抵抗。
《ネビニラルの円盤》は昔から、
「困ったらサイドボードに突っ込んどけ。」
と言われるカード。
これさえ入れておけば、
だいたいの置物に対処可能であるため、
オールドスクールの世界では迷ったら入れておくで問題ない。
この世界にはプレインズウォーカーというカードタイプがないので、
《ネビニラルの円盤》で壊せないカードはほぼ無い。
このデッキは弱点はいくつもあるものの、
オールドスクールの世界ではそれなりには強いデッキだと思う。
そしてオールドスクールの世界でトップクラスに高額デッキのような気もする。
・《Black Lotus》
・《Mox Emerald》
・《Mox Jet》
・《Mox Pearl》
・《Mox Ruby》
・《Mox Sapphire》
・《Ancestral Recall》
・《Time Walk》
・《Timetwister》
・《Chaos Orb》
・《Mishra’s Workshop》4枚
これを揃えるだけでも一苦労。
他カードも含めた合計で現時点で1から買ったら、
1デッキ500万円くらいかかりそう。
(純正で組んだ場合のアバウトな計算なので誤差はご容赦を。)
このデッキを組めるようになったら
オールドスクールでは高学年だ。
スクールカーストの上位にいられると言ったほうが適切か。
店主はこのデッキをちょいと崩して、
ちょっとの間アーティファクト単のデッキから離れてみまする。
面白いデッキが組めた時は紹介予定。
ではまた。