GP横浜2012サイドイベント参戦記
記事作成日:2012/07/02 執筆:加藤英宝
EDH(統率者戦)のスイスドロー3回戦という、
一風変わったサイドイベントあるという事で出場することに。
優勝賞品があるだけに、
参加者の多くは瞬殺デッキばかりなんじゃなかろうかという事と、
普段はあんまり使わないという事から、
ジェネラルはムーミンこと《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》に決定。
アヴァシンの帰還が入り、
《時間の熟達/Temporal Mastery》という奇跡カードで強化されたムーミン。
以前のタイプよりいくつかの変更をして、
より速くなるよう工夫した。
参加者は44人。
勝負は1回勝負のみ、
1位:3点
2位:2点
3位:1点
4位:0点
の配分で、スイスドローをしていくという方式。
1回戦目:VS《山賊の頭、伍堂》VS《戦争のアスラ、ジェナーラ》VS《スリヴァーの首領》
1ターン目、セット島、エンド。
2ターン目、セット島、ムーミン出してエンド。
3ターン目、セット島、《Mana Crypt》から《時間操作》。
その後、《時間のねじれ》、 《荊州占拠》、
《思い起こし》、《Timetwister》とつながり、開始5分で終了。
誰のライフも減っておらず、対戦相手全員のパーマネント枚数は同じで、
手札の枚数は《Timetwister》の影響で全員同じ。墓地は当然3人とも0。
この状態で《精神力》+《寺院の鐘》コンボを決めてしまったため、
ジャッジを呼ぶことに。
「すいません、ジャッジ、終わりました。」
「なにやってんだ?!」
開始5分で終わるとは思わなかったらしい。
「困った事がありまして。
自分が全員を倒したのですが、
順位を決める方法がありません。」
「時間は大量にあるので、貴方が抜けて、
残りの3人で勝負してください。」
当たり前の話ではあるが、
この時に終わっているテーブルは1つも無かった。
なお、1~2ターン差で、
《山賊の頭、伍堂》の人が1~2人倒せる状態だったと言っていた。
(ブロッカーがいた(ムーミンが立っていた)自分以外は倒せたそうだ。)
順位決定後、
残りの時間でニヴ=ミゼットのデッキも使って遊んだが、
こちらも負け知らず。
2回戦目:VS《始祖ドラゴンの末裔》VS《刃の翼タロックス》VS《擬態の原形質》
1ターン目、セット島、エンド。
2ターン目、セット島、ムーミン出してエンド。
3ターン目、セット島、マナアーティファクト展開してエンド。
4ターン目、《永劫での歩み》からスタートして、次に《神秘の教示者》から奇跡追加ターン。
その後、《High Tide》、《時のらせん》、《潮吹きの暴君》→無限マナになり、
《Timetwister》を撃った後に全員が投了。
この時対戦相手の場にあったパーマネントの半分を手札に戻していた。
1回戦目と同じく開始5分で終了。
「ジャッジ、終わりました。」
「なにやってんだ?!」
相変わらず、どのテーブルも終わっていない。
1回戦と同じく、残りの3人で戦ってもらって順位を決定。
こちらは《始祖ドラゴンの末裔》の人が微差でコンボを決める手前だった。
3回戦目:VS《トレストの密偵長、エドリック》VS《妖精の女王、ウーナ》VS《大渦の放浪者》
いくら引いても土地ばかり。
ドローサポートも追加ターンもほとんど来ず。
最後に《精神の願望》を撃ち、ドローサポートか追加ターン呪文さえあれば・・・
という状況でめくれたカードが全部マナという、絶望的なめくれかたで、
何も出来ずに次のターンにエドリックに全員殺されて終了。
追加ターンかドロー呪文のどちらか1枚で対処可能だっただけに残念。
その後、この方たちと3戦し、
自分が2勝、エドリックが1勝。
おおむね、どちらかが決めるだけの戦いだった。
なお、3回戦目に進んだ段階で、
全勝者はたったの3人。
44人から2回戦するだけで全勝が3人まで減ったという事。
1回戦が終了すると全勝は11人。
次は当然、全勝同士が当たるので、
4人全勝卓が2つ、3人全勝+一人の卓が1つになり、
勝ち上がる人が3人になるのも当然と言えば当然。
いつか変則的でも6回戦を超えるEDHをやってみたい。
そういえば、この大会の参加費1500円だった。
たった3回戦でこの金額って結構ボッタクリな気が…。
大会後はマイミクの多くの方とお会いしつつ、
会場が閉まるまでEDH。
使用デッキはムーミン、シッセイ艦長、ニヴの3つ。
案外とシッセイの土地封殺コンボを食らうと驚く人が多かった。
《Living Plane》なんて普段見ないカードなので、
当然と言えば当然かもしれない。
会場が閉まった後は、中華街まで行き食事とお酒。
北海道から来た友人とともに大騒ぎ。
その後友人たちとホテルを探して就寝。
次の日はとくにサイドイベントには出ず、
多くの方たちとEDHを楽しんだ。
EDH魔王戦をやろうと言われ、魔王役に。
今回は計略カード全種を積み上げての魔王戦。
そして1対4。ライフは相手も自分も40点。
魔王ムーミンと魔王シッセイと2度プレイ。
魔王ムーミンは基本的には負け知らず。
「ムーミンの存在が魔王」
とまで言われる。
魔王シッセイは若干ピンチに陥るが、
計略カードの強さに助けられた後、
《自然の反乱》+《大修道士、エリシュ・ノーン》が決まり、
対戦相手4人の土地が消し飛び、
4/4になったこちらの土地が全員を襲うという状況に。
夕方が過ぎて、
残った人たちと食事+カラオケに。
朝までカラオケにいて、始発で帰宅。
久しぶりにムーミンをフルで使えて楽しい2日間だった。
そういえば、EDHスイスドローをした時に
ジェネラルを見せた際、
「あ、ムーミンだ」
と言った人がいた。
対戦終了後に、自分はCardshop Serraの店主だと言ったら、
Cardshop Serraを知らない人だった。
ムーミンという呼称を知っていて、
Cardshop Serraは知らないという人がいるものなんだなぁ。
《三日月の神》にムーミンというあだ名を付ける人は、
MTG界に二人もいない気がする。
それとも、Cardshop Serraよりもムーミンの知名度のほうが高いのだろうか。
また、何人かの人に、
「ムーミンは強いと聞いていたが、
これ程強いとは思わなかった。」
と言ってもらえた。
誰も見向きもしない怪しい伝説生物が、
ここまでに思われるようになるのは嬉しかった。
これからもこのデッキを練っていこう。
ではまた。