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こらむ

《恐怖/Terror》のお話。

今回のお題は《恐怖/Terror》。


Terror/恐怖
コスト:1黒
インスタント
アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、
それを破壊する。それは再生できない。
コモン

α、βの時代からある元祖黒除去。
全ての黒のインスタント単体除去の元となった1枚。
時代が変わろうとも時折トーナメントにも現れた時期もある、
絵を含めて昔から人気のあるカード。
昔では
「とりあえずメインは4積み、
 黒に当たったらサイドボードと交換!」
と開き直った構築も多く見られた。
大昔だと、
白騎士/White Knight
疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish
などのプロテクション(黒)相手に撃てずに悔しい思いをした人も多いはず。

この《恐怖》というカードはなかなかによく出来ていて、
黒とアーティファクトのクリーチャーを破壊出来ない理由は、

アーティファクトクリーチャー:魔法で作られた機械生物には恐怖を感じる心がない。
黒のクリーチャー:黒のクリーチャーともあろうものが恐怖する事などありえない。

というファンタジーの世界観を表現したものになっている。
確かに黒のゾンビやらデーモンやらといった生物が恐怖に怯えないと言われると、
なんとなく納得するし、
トリスケリオン/Triskelion》や《巨大戦車/Juggernaut》が恐怖しないと言われても、
これまた納得する。
こういった世界観の設定はファンタジー大好き人間としては嬉しい。
こういうところもMTGの好きなところなのだ。

おまけで書いておくと、
白騎士》はプロテクション(黒)で、
白き騎士は恐怖を克服していると考える事も出来る。
稲妻/Lightning Bolt》で死んだり、《火葬/Incinerate》されるけれども。
いや、それどころか《ショック/Shock》死するな、白き騎士。

「1黒」のコストの単体除去インスタントだけでも、
このカードを元に10種以上が作られている。

喪心/Cast Down》:伝説でないクリーチャーを破壊。
揺り籠から墓場まで/Cradle to Grave》:このターンに出た黒でないクリーチャーを破壊。
破滅の刃/Doom Blade》:黒でないクリーチャーを破壊。
恰好の餌食/Easy Prey》:コスト2以下のクリーチャーを破壊。サイクリング2
夢の饗宴/Feast of Dreams》:エンチャントされているクリーチャーかクリーチャー・エンチャントを破壊。

喉首狙い/Go for the Throat》:アーティファクトでないクリーチャーを破壊。
無情な行動/Heartless Act》:カウンターが置かれていないクリーチャーを破壊。
 またはクリーチャーから最大3個カウンターを取り除く。
英雄の死/Hero’s Demise》:伝説のクリーチャーを破壊。
燻し/Smother》:コスト3以下のクリーチャーを破壊。再生不可。
究極の価格/Ultimate Price》:単色のクリーチャーを破壊。

この他にも色指定や条件付きのカードがいくつか出ている。
ソーサリーの除去まで含めるとさらに増える。
単純な汎用性の高さでは、
無情な行動》や《破滅の刃》などが安定している。
英雄の死》だけは
「なんでわざわざこんなものを作った?」
と突っ込みたくなる程に使いにくいが、
時折EDHでは採用されている。
なにせ対戦相手が必ず伝説のクリーチャーを使っているのだから。

これらのカードに共通して言えるのは、
「どんな生物であろうと確殺出来るカードにだけはデザインされていない。」
ということ。
黒でない生物だけダメだったり、多色は倒せなかったりと様々で、
多少の使い勝手の差はあれども、
どれか1枚が完全上位に立てるというデザインは基本的には無い。
コストが変わると例外的なカードはあったりする。
例えば《終止/Terminate》。
全く条件無しでクリーチャーを張り倒せるけれども、
黒赤の指定コストである事と、
白のカードにはプロテクション(黒)とプロテクション(赤)がそれなりにある事で、
これも条件無しと言えども制約がゼロではない。
破滅の刃》は《恐怖》よりも対象に出来る数は多いけれども、
再生を可能にさせている。
基本的には再生を持つ生物がそれほど多くないので、
破滅の刃》のほうがほぼ上位に位置するとは言えなくもない。
が、
これらのカードの中で、
オールドスクールとアルファ40で使用可能なカードは《恐怖》だけ。
アルファ40はやっている人が根本的にあまりに少ないのでともかくとして、
オールドスクールでは《恐怖》は重要なカード。
理由もしっかりとあって、
オールドスクールのデッキには、
Sedge Troll》+《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk
を主軸に戦うデッキがある。

この
Sedge Troll》がなかなかの厄介者。

Sedge Troll
コスト:2赤
クリーチャー トロール(Troll)
Sedge Trollはあなたが沼(Swamp)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
(黒):Sedge Trollを再生する。
2/2
レア

黒赤で使えば3マナ3/3再生持ちになるという事。
飛行は止められないが、
白騎士/White Knight
黒騎士/Black Knight
巨大戦車/Juggernaut
ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
を受けることが出来、
4/4以上の生物達もブロック&再生で耐える。
デッキ次第では4枚採用されているエースカード。

再生コストが黒だけなので、
沼/Swamp》1枚でも立たせておけば、
こいつは《稲妻/Lightning Bolt》では沈まない。
青の最強火力《心霊破/Psionic Blast》も同様。
ネビニラルの円盤》の効果も破壊だけなのでこれも再生可能。
そのため、
ネビニラルの円盤》でリセット、
Sedge Troll》だけ再生、
で場を制圧していく戦い方が出来る。
オールドスクールの世界でこいつを簡単に除去出来るカードは、

神の怒り/Wrath of God
剣を鍬に/Swords to Plowshares
天秤/Balance

といった白の除去以外では、
恐怖》と一部のカードに限られる。
さらに黒を使うとなると、フィニッシャーには《Juzam Djinn》を使う人もいる。
この《Juzam Djinn》はアップキープにコントローラーに1点ダメージを与えてくるので、
Sedge Troll》でブロックされて再生を繰り返されると痛い。
放っておくと自動的に不利になっていく。
Juzam Djinn》を先出しし、
相手に《Sedge Troll》を後出しされて耐えられるときつい。
出来る事なら逆、
相手が《Sedge Troll》を出したところを除去し、
その後に《Juzam Djinn》を着地させたいところだ。
黒からすれば《Sedge Troll》は確実に除去しておきたい生物であり、
オールドスクールの黒のインスタントでクリーチャー除去となると、
恐怖》以外に選択肢はない。

こんな事まで考えると、
本当にどれが上位ともなかなか言えないところも面白いところだ。

ここまでは黒の1黒のコストのカードでお話をしてきたけれども、
恐怖》はもう1つ亜種のカードを出している。
それは、白のカード《粛清/Purge》というカード。
効果は、


Purge/粛清
コスト:1白
インスタント
アーティファクト・クリーチャー1体か黒のクリーチャー1体を対象とし、
それを破壊する。それは再生できない。
アンコモン

恐怖》で対象にとれないクリーチャーのみ対象にとれて、
逆に《恐怖》で対象にとれるクリーチャーは対象に出来ない。
色を含めて真逆になっているデザインのカードがダークスティールで生まれた。
ミラディン時代のリミテッドでは結構お世話になったカードだ。
構築戦ではこれまた《恐怖》と真逆で、
メインボードでの採用はほぼ無し。
サイドボードに入っている事はそれなりにあった。
恐怖》の逆という見方で、
この《粛清》というカードもなかなかによく出来たカードだ。
さらに、
この《粛清》のフレーバーテキストは、

「その恐るべきクリーチャーが恐怖を知ったのは、これが最初で最後だった。」

と書いてある。
ここでも恐怖という言葉が出てくるあたり、
カードデザインの時点で《恐怖》を意識して作られた事がうかがえる。
このフレーバーテキストからも、
そして《恐怖》の設定からも、

「なるほど、恐怖を感じないアーティファクトクリーチャー、
 恐怖など最初からない黒のクリーチャーでも、
 『粛清』されるわけだな。」

とわかるところも面白い。
欲を言えば絵も《恐怖》に似た構図で書いて欲しかった。

あと、勝手な好みの問題もあるのだが、
黒の2マナ除去系の絵の中でも《恐怖》が一番だと思っている。

そして《恐怖》はテキストレスカードにもなっている。
このテキストレスカードと、
α、βからある絵はどちらもRon Spencerさんが描いている。

と、ここまでは誰でも知ってそうなお話。
ちょっとここで変わったお話を。

もう10年以上も前のお話。
店主も聞いた話でしかないので、
100%本当のお話ではないという前提で読んでもらえれば。
おそらく、
このお話を知っている日本人はとても少ないはず。

恐怖》のイラストレーターである、Ron Spencerさん。
ある日、《恐怖》の原画を売ってくれと言われた。
Ron Spencerさんはこのイラストが非常に気に入っていたらしく、
この話を断った。
だが、買いたいという人も諦めなかった。

「売ってくれ!」
「ヤダ!」
「そこをなんとか!」
「ヤダ!」

のやりとりがあった後、
Ron Spencerさんは、
「うーん・・・1万ドルなら・・・。」
と言ったそうだ。
1万ドル、だいたい110万円くらいだ。
今では原画で1000万、2000万円するものもある時代だが、
10年以上も前だと原画で100万超えの提示は、
「そんなお金を誰も出さないだろう。」
という意味に近かった。
Ron Spencerさんは、
「この数字なら諦めてくれるんじゃない?」
くらいの気持ちで言った可能性もある。
しかし、
この原画を買いたかった人もここで引かなかった。

「オウケエエエエイ!1万ドル出すぜええええ。
 さあ、《恐怖》を俺にくれえええええ。」

とお返事したんだと。
(いや、さすがこんな言い方はしていないと思うが、
 テンション的にはこんな感じだと思われる。
 少なくとも自分が買い手ならこのテンションになる。)
言う方も言う方、
出す方も出す方、
というやりとりが起きたものの、
Ron Spencerさん、
「うん、ゴメン、やっぱ売らない。」
と言ってご破談になったという。
Ron Spencerさん、自分の描いたこの1枚が相当お気に入りのご様子。

結局この時点ではRon Spencerさんの手元に《恐怖》の原画は残った。
今もRon Spencerさんが持ったままかどうかは店主はわからない。
ただ、このお話が本当であるのなら、
Ron Spencerさんは手放していないような気がする。
そして、
もしこの《恐怖》に値段がつくとしたら、
1000万円を下回る事は無さそうだ。
もっとも、個人的にはRon Spencerさんが一生手放さないでいてほしい気持ちだ。
もちろん画家というものは絵で生活をするのだから、
なんらかの収入は必要なのだけれども、
ここまで自分の絵の中での気に入った1枚ならば、
生涯持ち続けていてほしいという気持ちにもなってしまう。
そりゃあ《恐怖》の原画を売ってもらえると言われたら、
自分はカード資産を少々売り払ってでも買いたい。
いや、少々手放す程度で買えるわけがないか。

それにしても、いつかは原画の《恐怖》を見てみたい。
Mox Sapphire》や《Time Walk》まで見る事が出来たのだから、
いつか出会える日が来るのかもしれない。

最後にちょっぴり余談を。

実は《恐怖》については面白いものを持っている。
Ron Spencerさん本人から買った品で、
こればかりはカード博物館やインスタグラムでも出す予定はない。
あんまり大きな期待をされても困るので、
先に書いておこう。
原画ではないし、複製原画でもない。
でも「おっ!これは!」と思ってもらえる一品。
リアルのカード博物館を建てられた時なら、
記念に飾るのも面白いかもしれないけれども、
一体何年先のことになるのだろう。

ではまた。

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