初心者向けオススメジェネラル2020
記事作成日:2020/05/29 執筆:加藤英宝
ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。
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初心者におすすめの統率者を5つくらい教えて下さい。
コロナ明けやオンライン対戦で始めようと思ってます。
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ということで、
EDH初心者オススメジェネラル2020年版。
まずは第一号。
《Marwyn, the Nurturer/養育者、マーウィン》
コスト:2緑
伝説のクリーチャー エルフ(Elf) ドルイド(Druid)
他のエルフ(Elf)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、
養育者、マーウィンの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(T):養育者、マーウィンのパワーに等しい点数の(緑)を加える。
1/1
レア
デッキの構築方法は簡単。
カード検索エンジンを使えるのがベスト。
指定は、
コスト1~3
クリーチャータイプ:エルフ
色:緑のみ
で検索。
これで引っかかったエルフの中から、
強そうなエルフを適当に放り込み、
森を30枚くらい入れるとデッキ完成!
雑過ぎだろ!
と言われそうなのだが、
本当にこれで結構戦えてしまうのも事実だ。
コスト4以上のエルフでのオススメでは、
《獣に囁く者/Beast Whisperer》
《光り葉の将帥、ドゥイネン/Dwynen, Gilt-Leaf Daen》
《清廉潔白な判事/Immaculate Magistrate》
《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster》
《トレストの随員/Entourage of Trest》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《森の伝書使/Sylvan Messenger》
《ワイアウッドの媒介者/Wirewood Channeler》
《自然の伝令、イェヴァ/Yeva, Nature’s Herald》
などがあるが、
《獣に囁く者》以外はそれほど無理しなくてもOK。
ただ、《清廉潔白な判事》はジェネラルを強化して、
莫大なマナを出す事が出来るので面白さ倍増。
採用して損無しの1枚。
このジェネラルについてはHPでもお安いデッキを紹介しているのでそちらも参考に。
EDHデッキ紹介その126(Marwyn, the Nurturer/養育者、マーウィン)
第二号。
《Krenko, Mob Boss/群衆の親分、クレンコ》
コスト:2赤赤
伝説のクリーチャー ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
(T):赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンをX体生成する。
Xは、あなたがコントロールするゴブリンの総数である。
3/3
レア
エルフと並ぶMTG伝統・・・というより、
ファンタジーの世界のお約束生物。
エルフ同様、新セットが出るごとに結構な比率で新しいゴブリンが出る事が多いので、
複数の種類のゴブリンを集めやすいところが利点。
そして何より能力のシンプルさが良い。
「ゴブリン並べて能力を起動しろ!」
と書いてあるようなもの。
山33枚
ゴブリン66枚
でも戦いになるんじゃないかと思うくらい。
さすがにこの比率は試した事が無いけれども。
こちらも検索エンジンで、
コスト1~3
クリーチャータイプ:ゴブリン
色:赤のみ
で検索するだけで相当な数が出てくる。
とはいえ、全体的な性能はエルフのほうが上。
これはエルフの方が各種類のエルフ同士の組み合わせが強いという意味で、
ゴブリンがエルフに劣るという意味ではない。
ゴブリンにはゴブリンの良さと強さがある。
ゴブリンの強さは攻撃力とジェネラルの能力。
とにかく横に並ぶ強さはジェネラルの起動数回で一気に桁違いの数字が並び、
赤の攻撃力強化カードは緑に引けを取らない。
そしてもう1つ。
緑のエルフデッキを揃えるよりも、
赤のゴブリンデッキを揃えるほうが安い。
これも初心者が入る時に十分に大切なところ。
まずやってみようかな?
と思った時にゴブリンは本当に入りやすい程安い。
使いやすさと安定力ならエルフ。
値段と攻撃力で見たらゴブリン。
ここ数年で伝説のゴブリンも数体出ていて、
《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
《ブリキ通りの重鎮、クレンコ/Krenko, Tin Street Kingpin》
《パシャリク・モンス/Pashalik Mons》
などはそのまま採用して十分に機能する。
第三号
《Djeru, With Eyes Open/目を開いた者、デジェル》
コスト:3白白
伝説のクリーチャー 人間(Human) 戦士(Warrior)
警戒
目を開いた者、デジェルが戦場に出たとき、
あなたはあなたのライブラリーからプレインズウォーカー・カード1枚を探してもよい。
そうしたなら、それを公開してあなたの手札に加え、
その後あなたのライブラリーを切り直す。
発生源1つがあなたがコントロールするプレインズウォーカーにダメージを与えるなら、
そのダメージを1点軽減する。
4/3
レア
突然変な生物を選んできたと思った人がいるかもしれない。
いや、自分でもちょっと変な生物選んだかもと思っている。
が、
使った事もあるし、
面白いのだ、この生物。
白単で構築するとなると、
サーチ可能なプレインズウォーカーは白と無色に限られてしまうが、
それでも面白いは面白い。
構築方法も簡単。
・とりあえず白の大破壊呪文を適当に採用!
・マナ加速はとにかくマナアーティファクトに頼ろう!
・持っている白と無色のプレインズウォーカーを全種採用!
これでOK。
必然的にレアカードが増えるところがちょっぴり難点だが、
極端なほど高額なカードは多くないので安心してOK。
ついで程度に《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》も採用もアリ。
地味だがゆっくりとアドバンテージをもらえる1枚だ。
ちなみに、
《石のような静寂/Stony Silence》
《安らかなる眠り/Rest in Peace》
《謙虚/Humility》
《Moat》
《法の定め/Rule of Law》
《盲従/Blind Obedience》
などの嫌がらせエンチャントで片っ端から封殺しつつ、
プレインズウォーカーで戦うという方法も面白い。
特にルール変更によって、
同タイププレインズウォーカーでも横に並ぶルールになってからは、
プレインズウォーカーを並べるデッキは面白みが増えている。
《神の怒り/Wrath of God》系のカードでクリーチャーをぶっ飛ばし、
何種類ものギデオンやアジャニを並べて戦えるようになった。
白のプレインズウォーカーはスタンダード落ちしているカードに安いものが多いし、
レアは多めになるとはいえ、
《神の怒り》系の大破壊呪文も高くない。
気楽に遊ぶなら《目を開いた者、デジェル》も一興と思って使ってみて欲しい。
第四号
《Jegantha, the Wellspring/湧き出る源、ジェガンサ》
コスト:4(赤/緑)
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental) 大鹿(Elk)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ・コストに同じマナ・シンボルを2つ以上含むカードが入っていないこと。
(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、あなたは1回のみゲームの外部からこれを唱えてもよい。)
(T):(白)(青)(黒)(赤)(緑)を加える。
このマナは、不特定マナのコストを支払うために使用することはできない。
5/5
レア
初心者さんのために一応説明。
タップして5色1つずつの合計5マナが出せる能力により、
マナシンボルが5種とも存在しているので、
このカードは赤と緑のハイブリッドカードだが、
デッキとしては5色全てが使える。
そしてこのカードを相棒として指定ではなく、
ジェネラルとして使う。
ジェネラルに選ぶ分には相棒の条件など全く関係がない。
この生物のデッキの作り方はある意味では一番簡単。
持っている全てのカードから強いと思うものを片っ端から採用!
というやり方でも問題ない。
いや、実際は多少なりカード相性もあるので、
これだけで言い切るわけにはいかないのだが、
なにせジェネラルの能力で5色全部出せるのだから、
適当に突っ込んでおくだけでも結構戦える。
多少ネタじみているが、
《白の夜明けの運び手/Bringer of the White Dawn》
《青の夜明けの運び手/Bringer of the Blue Dawn》
《黒の夜明けの運び手/Bringer of the Black Dawn》
の3種を採用するのも面白いし、
5色のカードだけではなく、
別に5色の出したマナを必ず使い切らなくてもいいので、
マルチカラーカードをいっぱい採用するだけでも結構面白いデッキになる。
あと何枚ヒットするかはデッキ次第とはいえ、
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を採用するのも1つ。
また、《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》は、
プレイのためのマナコストは無色5だが、
能力の起動コストが2白青黒赤緑なので、
ジェネラルのマナを活かしやすい。
このジェネラルの良いところは、
いくら使用制限のあるマナとはいえ、
出した次のターンには相当なマナ加速になるので、
夢いっぱいのデッキが作れるところ。
やりたい放題のデッキを作ろう。
第五号
《Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア》
コスト:1赤白黒
伝説のクリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、
あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚か
デーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚か
ドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、
タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
2/2
コスト踏み倒し系女子。
個人的に一番のオススメはこのカード。
何よりも派手で楽しい。
デッキの作り方も簡単。
お好きな天使、デーモン、ドラゴンを用意して、
あとはマナアーティファクトと土地を入れ、
余った枠は除去系かドロー系をちょいと入れたらデッキ完成。
ジェネラルの能力がコストを踏み倒すので、
とにかく気楽に作れる点は初心者には大きい。
上級者が作っても機能的で面白いデッキを組めるので、
長く長く研究し続けられるデッキでもある。
そして、エルフやゴブリン同様に、
新セットが出るたびに天使、デーモン、ドラゴンも出やすい。
新しい天使達が出るたびにデッキをいじるチャンスがもらえるのが楽しい。
そして、作り方も多彩な方向に出来る。
・天使、デーモン、ドラゴンとにかく強いのを入れる。
・天使だけ。
・デーモンだけ。
・ドラゴンだけ。
・コンボ狙い。
多種多様に考えられる。
注意点はこのジェネラルの能力で生物を出した時、
「カーリアが殴っているプレイヤーを一緒に殴る。」
という事なので、
そのターンだけ、その出した生物は殴る相手を固定される事。
プレインズウォーカーを殴ったり、別のプレイヤーを殴る事は出来ない。
そしてカーリア自身が
「対戦相手を攻撃するたび」
が誘発条件なので、
カーリアがプレインズウォーカーを殴ってしまうと誘発しない。
以上5種のオススメジェネラル2020年版。
EDHをまだプレイした事がない人、
もし良かったらこの5種からEDHデビューを!
ではまた。