EDHデッキ紹介その127(Ashling the Pilgrim/巡礼者アシュリング)
記事作成日:2020/03/16 執筆:加藤英宝
今回のEDHデッキ紹介は、以前のコラムでも何度か紹介している赤単アシュリング。
案外とこのジェネラルは人気があり、
時々更新してほしいという声から今のバージョンを。
以前に紹介したデッキは、以下を参照。
今回のデッキは、
以前に紹介したデッキを踏襲しつつ、
新しい戦術を搭載している。
EDHデッキ紹介その102で紹介している戦術もいくつか搭載しているので、
そちらも参照を。
《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim》
コスト:1赤
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental) シャーマン(Shaman)
(1)(赤):巡礼者アシュリングの上に+1/+1カウンターを1個置く。
これがこのターンに解決されたこの能力の3回目である場合、
巡礼者アシュリングからすべての+1/+1カウンターを取り除く。
それはその個数に等しい点数のダメージを、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ与える。
1/1
レア
相変わらずの
デッキ内容《山》99枚でもデッキとして動く生物。
アシュリング以外でも基本土地99枚のデッキ内容でも動くデッキはありそうだが、
多分このカードが一番使っていて面白いだろう。
なにせ能力に無駄がない。
デッキは以下。
ジェネラル:《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim》
-インスタント 2枚-
《煮えたぎる歌/Seething Song》
《紅蓮操作/Pyrokinesis》
-ソーサリー 15枚-
《力ずく/By Force》
《地震/Earthquake》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《マグマの洞察力/Magmatic Insight》
《横揺れの地震/Rolling Earthquake》
《破壊放題/Shattering Spree》
《汚損破/Vandalblast》
《安堵の再会/Cathartic Reunion》
《紅蓮地獄/Pyroclasm》
《苦しめる声/Tormenting Voice》
《焦熱の合流点/Fiery Confluence》
《チャンドラの灯の目覚め/Chandra’s Ignition》
《燎原の火/Wildfire》
《破壊的な力/Destructive Force》
《破滅の儀式/Rite of Ruin》
-エンチャント 6枚-
《炎の編み込み/Braid of Fire》
《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》
《呪文ショック/Spellshock》
《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》
《前哨地の包囲/Outpost Siege》
《双子神の指図/Dictate of the Twin Gods》
-アーティファクト 31枚-
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《Jeweled Amulet》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・アンバー/Mox Amber》
《探検の地図/Expedition Map》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《通電式キー/Voltaic Key》
《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《友なる石/Fellwar Stone》
《緋色のダイアモンド/Fire Diamond》
《砕けたパワーストーン/Fractured Powerstone》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《ヴァルカスの指輪/Ring of Valkas》
《星のコンパス/Star Compass》
《思考の器/Thought Vessel》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《魔道士封じの鎧/Magebane Armor》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《Gauntlet of Might》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《かごの中の太陽/Caged Sun》
《ニンの杖/Staff of Nin》
《不滅の太陽/The Immortal Sun》
-プレインズウォーカー 5枚-
《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》
《槌のコス/Koth of the Hammer》
《ヤヤ・バラード/Jaya Ballard》
-土地 40枚-
《乾燥台地/Arid Mesa》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
《海門の残骸/Sea Gate Wreckage》
《露天鉱床/Strip Mine》
《地形形成装置/Terrain Generator》
30《山/Mountain》
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以前に紹介したこらむ、EDHデッキ紹介その102と同じく、
クリーチャーを一切採用していない。
アシュリングを活かし、
アシュリングで勝ちたいデッキなので、
他のクリーチャーカードを全無視。
採用すれば強い生物はいくつもいるため、
わざわざクリーチャー0にはしなくても良い。
ただ、個人的な趣味でそういう構築にしている。
一応今回は、
《紅蓮破/Pyroblast》
《沸騰/Boil》
などのメインからの青対策系は全抜きし、
比較的普通の構築にしてある。
個人的にはメインからの青対策は結構好きなのだが、
前回のデッキとの違いがあったほうが良いと思い、
青対策系カードを抜いて構築。
入れてあっても困らない事は多い。
全く卓に青がいなかったとしても、
《安堵の再会》《信仰無き物あさり》で捨ててしまえばいいので、
それほど気にならない。
時々無様な程に使えないタイミングがある事は否定出来ないが。
基本的なデッキの回し方は、以前紹介してきたデッキと同じく
《山》を出していきながらアシュリングを成長させ、
空いている人を殴りつつジェネラルダメージを狙い、
リセットの必要があった途端に爆発。
再度アシュリングをプレイし直し。
もとが2マナという低コストなので、
数回死んでも簡単に出る。
使った事のある人なら知っている事だが、
思った以上にアシュリングはジェネラルダメージ21点を狙える。
能力も全生物、全プレイヤーにダメージが行くので、
相手次第では素直にダメージレースだけの戦いに持ち込める。
マナアーティファクトが以前より充実しているため、
そのあたりのカードからデッキの採用カードを多少変えた。
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
が最たるもので、
単色デッキに限らずEDHの世界に大きく影響の出たマナアーティファクトだ。
緑以外の単色ではマナを伸ばすカードとして重要な1枚。
これ1枚出てくれただけでも相当に構築が楽になる。
アシュリングのデッキでは、
理想的な考えとしてはなるべく6マナまでは伸ばしたい。
6マナを構えておいて、
「いつでもアシュリングは爆発出来るぞ。」
という姿勢を見せながら、
自分の1つ前のプレイヤーのターンの終わりに2回だけ強化し、
自分のターンで殴ってダメージを稼ぐという流れが望ましい。
この6マナまでの伸びを助けてくれるマナアーティファクトはとても大切だ。
言うまでもない事ではあるが、
このデッキはジェネラル自身が自爆能力を持っているので、
結構何度でもジェネラルが死んでしまう。
再プレイを考慮する事まで見ても、
6マナは伸ばしたいライン。
6マナまであれば2度目の死までなら出し直し可能になる。
《魔道士封じの鎧/Magebane Armor》と《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》も引き続き採用。
アシュリングが《魔道士封じの鎧》か《火と氷の剣》を装備していると、
自身の爆発能力や、《地震/Earthquake》《燎原の火/Wildfire》など、
自軍クリーチャーを巻き込む能力や呪文を使用しても、
対応して装備品が除去されない限り、アシュリングは死亡しなくなる。
この状態になると、
「3赤赤赤:全クリーチャーとプレイヤーに3ダメージ。」
という起動型能力がつくようなもの。
タフネス3以下のクリーチャーには生存権を許さず、
また、全プレイヤーにもダメージを与えていけるダメージソースに。
これらを倍ダメージエンチャントで増幅出来ると面白い。
以前もこんな事を書いた気がするが、
アシュリングは一番簡単にEDHデッキが作れる。
アシュリングだけ用意したら、99枚の《山》でもデッキは回るが、
そこに持っているカードで活躍しそうなカードを差し替えて行くだけでOK。
他のデッキではこんな構築方法はほぼ出来ないだけに、
アシュリングは気楽に作れるEDHデッキだ。
高額カードも無理に買わなくてもよい。
エルフデッキとアシュリングはEDHのスタートには悪くない選択。
これからEDHを始めてみようという人、
こういうカードからちょっとずつやってみてはいかがだろう。
ではまた。