あるカードについての考察3

このタイトルでこらむを書くのは何年ぶりだろう。

カードショップを始めてから、もう何年も経った。
こらむを読み返してみると、
自分の文才の無さに呆れてしまう。

最初に「あるカードについての考察1」を書いた頃、
あのカードを販売した事は無かった。
その後、基本セットに再録されるという快挙?を成し遂げ、
案外とこの世に多く出まわるカードとなった事もあり、
当店でも販売するに至った。

相変わらず、
このお店で《セラの天使/Serra Angel》(4thまでのDouglas絵+Rebecca絵)は
いまだに販売したことがない。
所有枚数は4000枚を超えたあたりで数えるのをやめた。
コレクションとしては数年前より質が格段に上がった。
確認した事もないが、
おそらく世界一の《セラの天使》コレクターだろう。
原画2枚、PSA10のSummerセラを持っていて世界で二位だったら驚きだ。

「あるカードについての考察1」を書いたのは2005年くらいだっただろうか。
今は2012年。
世の中は大きく変化した。
マジックのプレイの仕方は増えたし、
流行りも変わった。
プレインズウォーカーという新システムも加わった。
変わらないのはCardshop Serraの店主のおばかな脳みそくらいのもの。
随分と時間がかかった。
何に随分と時間をかけたのかって?

こんなカード集めてたんです。↓

執拗なネズミ/Relentless Rats
コスト:1黒黒
クリーチャー ・ネズミ(Rat)
執拗なネズミは、戦場に出ている他の
執拗なネズミ/Relentless Rats》という名前のクリーチャー1体につき、
+1/+1の修整を受ける。
1つのデッキに《執拗なネズミ/Relentless Rats》という名前のカードを、
望む枚数だけいれることができる。
2/2

画像じゃわかりにくい?
これ全部Foil。
何年も前からこらむ読んでる人、
「こいつ、ばかだ」ってディスプレイの前で思ったでしょ?
思っていいから。
そっとしといてあげて。
何枚集めたかなんて言う必要も無いでしょ?

スタンダードのカードの考察やメタのこらむが読みたかった人は、
素直にこのウィンドウ閉じていいから。
なにはなくともデッキ構築、デッキ構築。

こんなデッキを組むのは「《Rocket-Powered Turbo Slug》だけ60枚デッキ」以来久々だ。

なに?こらむの文章が昔とほとんど変わってない?
言った通り。
「変わらないのはCardshop Serraの店主のおばかな脳みそくらいのもの。」
である。
しかしデッキは変化した。
前は構築時間が3秒だったが、
今度は5分はかかった。
デッキリストも4行以上ある。
EDHにおいて、
デッキリストが最も短いと言われる、
ジェネラル:《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim
デッキ:99《山/Mountain
の次にデッキリストが短いはず。
特とご覧あれ。


ジェネラル
骨齧り/Marrow-Gnawer
コスト:3黒黒
伝説のクリーチャー — ネズミ(Rat) ならず者(Rogue)
ネズミ(Rat)・クリーチャーは畏怖を持つ。
(T),ネズミを1体生け贄に捧げる:黒の1/1のネズミ・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。
Xはあなたがコントロールするネズミの数に等しい。

-クリーチャー36枚-
36《執拗なネズミ/Relentless Rats

-ネズミ以外29枚-
占骨術/Skeletal Scrying
夜の囁き/Night’s Whisper
不吉の月/Bad Moon
吸血の教示者/Vampiric Tutor
暗黒の儀式/Dark Ritual
血の署名/Sign in Blood
Demonic Tutor
古えの渇望/Ancient Craving
野望の代償/Ambition’s Cost
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
ネクロポーテンス/Necropotence

太陽の指輪/Sol Ring
黒玉の大メダル/Jet Medallion
Mana Crypt
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
金属モックス/Chrome Mox
虹色のレンズ/Prismatic Lens
精神石/Mind Stone
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
記憶の壺/Memory Jar
魔力の篭手/Gauntlet of Power
かごの中の太陽/Caged Sun
火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
光と影の剣/Sword of Light and Shadow
今田の旗印/Konda’s Banner
旗印/Coat of Arms
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
アクローマの記念碑/Akroma’s Memorial
織端の石/Thrumming Stone

-土地-34枚
29《沼/Swamp
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
Thawing Glaciers
陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea
ボジューカの沼/Bojuka Bog



最初は
64《執拗なネズミ /Relentless Rats
35《沼/Swamp
ジェネラル:《鼠の守護神/Patron of the Nezumi
の計100枚
にしようかと思ったが、
これでは比率に変更はあっても構成は前回と同じ。
ジェネラルが追加されただけ。
あまりに芸が無いので、
今回は真面目?にデッキ構築。
スタンダードの戦いとは違って、
4~7ターンで勝負が決まる世界ではなく、
今回はEDH(統率者戦)という素晴らしい世界だ。
多少は速いデッキもあるが千差万別のデッキたちが出てくる世界だ。

エルダードラゴンハイランダーと名乗るのだから、
ハイランダー(1枚制限)なんじゃない?
と言われるかもしれないが、
そこはカジュアルな遊び方。
まさかこのカードに文句を言う人もいない気がするが、
「デッキに1枚制限がEDHだからそんなデッキは認めない。」
なんて言う人はEDHやる資格無し。
純粋にマジックを楽しんでこそEDHである。

織端の石/Thrumming Stone》という、
執拗なネズミ》が最初に出た頃には存在しなかったカードがあり、
うまくめくれれば、ライブラリーから全ての《執拗なネズミ》が出る。
成功するとネズミ30体以上、各パワー30以上になる。
1発殴れるだけで相手のライフが1000あっても倒せるという、
マジックじゃないゲームをしている気分に。
EDHでも10体ずつ3人にアタックしても普通ならばだいたい倒せる。
もちろん《神の怒り/Wrath of God》等の大量破壊兵器で勝ち手段が一瞬で0になる。
そのためだけに、デッキに《死闘/Mortal Combat》を入れる事まで考えた。

キーカードを揃える事とマナの合計値に非常に無理があるが、
アクローマの記念碑》+《織端の石》+《執拗なネズミ
で一応ほぼ瞬殺で全員倒せる。
問題は《アクローマの記念碑》か《織端の石》を出して、
次の自分のターンまでこのどちらかが破壊されれば不成立。
攻撃宣言時に《アクローマの記念碑》を破壊されても駄目。
両方+《執拗なネズミ》を同ターンに出そうとすると、
7マナ+5マナ+3マナの合計15マナを要する。
以上の条件から滅多には決まらない。

他のカード候補なら、
総帥の召集/Patriarch’s Bidding
生ける屍/Living Death
エルドラージの碑/Eldrazi Monument
リリアナ・ヴェス/Liliana Ves
ソリン・マルコフ/Sorin Markov
など。
プレインズウォーカーの中ではソリン先生が、
場に出した途端に誰か一人を残り10ライフまで下げられるので、
攻撃的で非常に使い物になる。
一人を集中的に攻撃し、
別の一人をソリンで10ライフまで落としてネズミでとどめをさす、
といった動きが出来る事が大きい。
リリアナはほとんどが装備品等の強化カードチューターになるだけだろう。
相手の手札破壊している場合ではない。

デッキ構築後、
「《墓生まれの詩神》や《血の贈与の悪魔》入れたらどうです?」
と言われたが、
「《執拗なネズミ》以外のクリーチャーカードは入れたくない。」
と言い切ってこの構築。
「せめて鼠クリーチャーだけでも入れては?」
とも言われた。
鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》は能力がそれなりに使えるので、
入れたかった気持ちはあったが、これも切り捨て。

ここからは実践結果。

実践1
対戦相手は《フォモーリのルーハン》、《覇者、ジョー・カディーン》、《精霊の魂、アニマー》。
5戦して3勝。
適当にネズミ出して殴っているだけなのだが、
パワー5以上がほいほいと出てくるので、
相手のライフ40程度はあっさり削り切る。
ただし、リセットされるとやはり弱い。
負けた2回は瞬殺コンボ。

実践2
対戦相手は《ジャンドの暴君、カーサス》、《Adun Oakenshield》、《覇者、ジョー・カディーン》。
5戦して3勝。
これと言って上記対戦戦績となんら変わりもない。
攻撃力がとにかく高く、柔軟性は限りなく0。
殴りきれれば勝ち、1度でもしっかり対処されるとほぼ負け。
あとはコンボ決められる前に勝て、という勝負。

実践3
対戦相手は《真実の解体者、コジレック》、《フォモーリのルーハン》、《せし郎の娘、さ千》。
5戦して2勝。
コジレックに殴られたら負け。
さ千やコジレックの展開力が非常に高く、
自分以外のプレイヤーが潰し合いをしてくれないと、
一方的にコジレックやさ千が勝つ展開。

実践4
対戦相手は《邪神カローナ》、《フォモーリのルーハン》、《ジャンドの暴君、カーサス》。
2戦して1勝。
1戦はカーサスが無限コンボ決めて全員死亡。
1戦は《邪神カローナ》が《テフェリーの濠》で黒を指定し、
明らかに負け寸前となるなるも、
織端の石》→《執拗なネズミ》でライブラリーの全ネズミが場に出て、
ネズミ34体が36/36(《不吉の月》もある)に。
Demonic Tutor》→《アクローマの記念碑》で一撃1200点ダメージを叩き出す。

また、
1対1の対戦時に一度あった事。
2ターン目:《稲妻のすね当て》。
3ターン目:ネズミ→稲妻のすね当て装備して2/2が1体攻撃→2点。
4ターン目:ネズミ→装備つけかえて3/3が2体攻撃→6点。
5ターン目:ネズミ→装備つけかえて4/4が3体攻撃→12点。
6ターン目:ネズミ→装備つけかえて5/5が4体攻撃→20点。
ぴったり40点ライフ削り切り。
対戦相手「えっ?20点?あ、死んだ。」
と驚いてくれた様子。
スタートの40ライフをまさか6ターン目にネズミで削り切られるとは思わなかったようだ。
たまたま対戦相手はマナアーティファクトなどのクリーチャー以外のパーマネント展開をしていて、
ブロッカーを用意していなかった。

ジェネラルの《骨齧り/Marrow-Gnawer》はとてもいい仕事をしてくれる。
ネズミ全てに畏怖がつくので、
最初に多少ライフを削っておけば、
相手が黒でない限りフルアタックで一人簡単に沈む。
タップ能力はたまに使える。
何も考えずジェネラルごと殴ってしまう方が強い事もある。

制作した自分でも驚くほど攻撃力だけ高い。
除去や対策といったカードは一切無視しているので、
クリーチャー1つ破壊出来ない。
デッキは
マナ、攻撃力UP、ドローエンジン、ネズミ
の4種以外は何も入っていない。
もちろん負けた時の言い訳は
「鼠と沼しか引けなかったから仕方ない!」
と大声で言えばいい。

ドラえもん大好きなCardshop Serraの店主でも、
このデッキは大のお気に入り。
さあ次の対戦を。

対戦相手
「《金輪際/Nevermore》プレイします。
カード名は《執拗なネズミ》。」
あっ・・・。



記事作成日:2012/04/02



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