好きなカードについて。
※この記事は10年以上前に書かれたものです。
記事内では、考え方やカードの価値など、
今日の情勢と照らし合わせた上で不適当と思われる表現が含まれる可能性がありますが、
公開当時のままとしてあります。
この点をご了承の上、お読みください。
今回のお題は好きなカードについて。
《セラの天使/Serra Angel》
だけは別物扱いでお話しようと思います。
シンプルで覚えやすい名前、
このカードの絵の良さ、
当時の活躍、
自分の人生を変えたであろうたった1枚の絵。
トップ10に入れて1位じゃない事はありえないでしょうし。
このカードが無かったら自分はSerraって名乗っていませんし。
原画が2つとも自分の手にあり、
量と質の両方で世界一を名乗れるところまで持っていて、
このカードが1番でない理由は無いでしょう。
これについて語り出すとこらむが3つくらいは書けてしまいますので、
今回は《セラの天使》にお休みしていただきます。
好きなカードトップ10。
第10位:パンドラの箱/Pandora’s Box。
《Pandora’s Box/パンドラの箱》
コスト:5
アーティファクト
(3),(T):すべてのプレイヤーのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚無作為に選ぶ。
プレイヤーの数に等しい枚数のコインを1枚投げる。
表が出た場合、選ばれたカードのコピーであるクリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
PC版MTGにあるオリジナルカード。
普通の人がまず知らないもの。
このカードの絵をAmy Weberさんが描いているだけで価値がある。
原画かカード化されたものをいつか欲しい。
カード化はされていないと思うけれど、
原画は存在するらしい。
名前とカードの効果といいセンスの光る1枚。
箱を開けると中から怒りや憎しみが出てきたりするパンドラの箱のお話のごとく、
何かが出てくる。希望があるかどうかもわからないあたりがたまらない。
第9位:Ifh-Biff Efreet。
《Ifh-Biff Efreet》
コスト:2緑緑
クリーチャー イフリート(Efreet)
飛行
(緑):Ifh-Biff Efreetはすべての飛行を持つクリーチャーとすべてのプレイヤーに1点のダメージを与える。
この能力はどのプレイヤーも起動してよい。
3/3
アンコモン2
アラビアンナイトのアンコモン。
緑らしからぬ不思議生物。
緑マナ1つでハリケーン1点が飛んでいく。
全てのプレイヤーがプレイ出来ると書いてあっても、
緑マナが無いなら関係ないわけで、結構理不尽に強い1枚。
これさえ場にあればフェアリーは完封。
過去の記録では、
瞬間最大風速15点を相手に撃たれ、死んだこともある。
使ってみるととても楽しい1枚。
英語版Revisedの《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》に間違って絵だけが印刷されている。
第8位:ハルマゲドン/Armageddon。
《Armageddon/ハルマゲドン》
コスト:3白
ソーサリー
すべての土地を破壊する。
レア
3白で全ての土地を破壊する、白の最高位破壊呪文。
基本セットにずっといた1枚。
いつのまにやら基本セットから外れてしまった。
もっとも復活を願うカード。
これが無いと白をやる気がしないというくらい好き。
このカードこそが白の真骨頂と言える素晴らしい1枚。
相手が島2枚あるからとりあえず壊しておくか、と撃った事もある。
ポータル版の絵も好きだが、やはり4thまでの絵に勝るものなし。
β版までわざわざ買ってしまったほど好きな1枚。
撃ったことの無い人、是非1度撃ってみる事をおすすめする。
こんなに楽しいカード、白には他に無いだろう。
このカードがスタンダードからなくなった時から、
スタンダードのデッキで白を使う気がなくなってしまった程好き。
第7位:トリスケリオン/Triskelion。
《Triskelion/トリスケリオン》
コスト:6
アーティファクト・クリーチャー 構築物(Construct)
トリスケリオンはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
トリスケリオンは、それに1点のダメージを与える。
1/1
アンコモン1
ロケットパンチを3発飛ばせる頼もしきロボット。
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》というパートナーのおかげで、
ロケットパンチの弾数が10発になることもある、合体変形ロボ。
過去の最大記録は+1/+1カウンターをこいつの上に27個。
4thまでのコミカルな絵が最高に愛せる。
描いている人は《セラの天使》を描いたDouglas Shuler。
Vintageでも大活躍してくれる我がオトモ。
柔軟性の高さもあるが、
今は瞬殺コンボのパーツにもなる強カード。
第6位:Bazaar of Baghdad。
《Bazaar of Baghdad》
土地
(T):カードを2枚引き、その後カードを3枚捨てる。
アンコモン3
タップしてカードを2枚引き、3枚捨てる。
ただそれだけの、
マナが出せないへんてこな土地。
バグダッドの市場に出て行くと騙されそうな感じがたまらなく好き。
実際に日本人が行くと
「日本人は金持ってるからふっかけてやれ!」
と思う現地人もいるそうな。
いつのまにやらトーナメントカードになった面白い土地カード。
効果よりも絵が好き。
マナは出ないがMTGの中でもトップクラスに高額土地。
1枚は持っていたいと思うカードとしても結構人気がある。
絵が好きというだけの理由で大昔1枚3000円で買った。
今思えばいい買い物だった。
第5位:Jester’s Cap/道化の帽子。
《Jester’s Cap/道化の帽子》
コスト:4
アーティファクト
(2),(T),道化の帽子を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。
あなたはそのプレイヤーのライブラリーからカードを3枚探し、それらを追放する。
そのプレイヤーは、自分のライブラリーを切り直す。
レア
Ice Age版や5th版のあの絵こそが最高。
ニヤリと笑うピエロ。
このカードを使う人が道化となるか、それとも使われた人が道化となるか?
自分は試しているのか、試されているのか?
そんなことを彷彿とさせる1枚。
Vintageの大会で1ターン目に起動して相手が投了した事もある。
勝ちパターンが3枚以下ならこのカード1枚で瞬殺。
この絵を描くはMoxを描いている事で有名なDan Frazier。
昔、このカードを使いまわしてライブラリーアウトさせるデッキがあった。
そのデッキの勝ちパターンは《道化の帽子》と《Kjeldoran Outpost》が1枚ずつだけだった。
第4位:精神隷属器/Mindslaver。
《Mindslaver/精神隷属器》
コスト:6
伝説のアーティファクト
(4),(T),精神隷属器を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。
あなたはそのプレイヤーの次のターンの間、そのプレイヤーをコントロールする。
(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるすべてのカードを見て、そのプレイヤーのすべての決定を行う。)
レア
Magic the Gatheringにおける全ての夢を叶えてくれたカード。
使えば勝てる、使われると負ける。
しいてケチをつけるならカード名がかっこよくないだけ。
このカードこそまさに「支配魔法」。
対戦相手の手札や場を使って、自分の好きな順番でスタックがつめるなんて、
なんて楽しいカードなんだろう!とミラディンが出た瞬間に思った。
マナコストや起動コストの合計も案外に強さのバランスがとれていて面白い。
相手のターンを奪って、相手の《ネクロポーテンス/Necropotence》を
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》で探してから場に出し、
残りライフ全て払ってあげたこともある。
このカードはどうして伝説のパーマネントなのかはわからない。
別に伝説でなくても良かった気も。
第3位:Frogmite/金属カエル。
《Frogmite/金属ガエル》
コスト:4
アーティファクト・クリーチャー カエル(Frog)
親和(アーティファクト)
(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
2/2
コモン
レアカードや高いカードが満載の中、
このカードが3位にランクインするのは意外と思う人も多いかもしれない。
戦友。
もうこの一言で十分なくらい何度も一緒に戦ってくれた。
世界選手権、Vintage、ドラフト、他のどんなアーティファクトクリーチャーより活躍した。
何度自分に勝利をもたらしてくれたカードだろうか。
ぐりぐりとした目のへんてこな絵も、
いつのまにやら好きになってしまった。
このイキモノが無かったら親和デッキは親和デッキと呼ばれなかっただろう。
親和デッキの中核を成したと言って過言ではない。
実はこのカードの英語版FOILを無駄に集めている。
まだ1シートにもなっていないが。
第2位:Mishra’s Workshop。
《Mishra’s Workshop》
土地
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。このマナは、アーティファクト呪文を唱えるためにのみ支払える。
アンコモン1
MTG史上最強の土地。
1枚制限の《トレイリアのアカデミー/Toralian Academy》と違い、
場にも2枚以上出せて、デッキに4枚入れられる強さ。
極端な言い方では「毎ターン使える《Black Lotus》」(アーティファクト呪文限定)
3位の《金属ガエル》とともに、Vintageのオトモ。
2ターン目に2枚置くと《トリスケリオン》が出るとんでもない土地。
重いコストのアーティファクトの重さを感じさせなくする、夢のカード。
下位互換さえ作られる事が無いであろう最強土地。
このカードを使っても重たいと感じるのは、
普段から仲間にしない《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》くらいだ。
このカードを最初に見つけた時、3500円だった。
「こんなに強いカードが3500円?何かの間違いか?」
と言いながら8枚買った。(デッキに4枚、保存に4枚)
これから7年、このカードは10倍の金額になった。
《Bazaar of Baghdad》と同様、いい買い物をしたカードの1つ。
第1位:Time Walk。
《Time Walk》
コスト:1青
ソーサリー
あなたは、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
レア
MTGにおける最強の魔法。
元祖追加ターン呪文。
土地が追加で1枚置けて、カードが1枚引ける連続突撃。
土地が追加で1枚置けて、カードが1枚引けるバーサク。
なんて言う人もいる。
1青のソーサリーとは思えないとてつもない魔法。
ある人と話した際のその人が発した言葉が全てであろう。
「爆発力なら、コストを考えても《Ancestral Recall》。
撃たれたら死が見えるのが《Time Walk》。」
いい表現だと感じた。
《Ancestral Recall》は勝ちにつながるためのキーとして大事な役割を果たすが、
《Time Walk》のようにとんでもない威力を目に見えてわかってしまうレベルで変化をもたらさない。
「あの1ターンがあったから負けたor勝てた」
という具合に撃たれた側、撃った側が感じるのだから。
とはいえ、間違えば《Time Walk》は「ただのサイクリング」で終わる事もある。
使い手によって強さの変わる魔法。
絵に込められた意味といい、
素晴らしい1枚。
この絵を描いたのは、
10位の《Pandora’s Box》と同じ、MTGの世界で人気の高いAmy Weber。
いつか《セラの天使》の原画の隣にこの原画を置きたい。
次点となったのは《Library of Alexandria》。
今から千年以上も前に実在した図書館。
火事や戦争によって書物ともども失われ、現存はしていない。
絵の綺麗さもさることながら、
能力の高さと伝説からも好きな1枚。
以上、次点含めて11点。
好きなカードのほうが絞り込むのが大変でした。
ではまた。