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オールドスクールデッキ紹介その6(グランビル)

今回のデッキ紹介は、友人のオールドスクール。
この友人もここ半年くらいでオールドスクールデビューだ。
パワー9を買い揃えたのも1~2年の間。
EDHでは《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》をこよなく愛すプレイヤー。

参考:EDHデッキ紹介その65(Yisan, the Wanderer Bard/放浪の吟遊詩人、イーサーン)

オールドスクールについての説明は下記を参照。
オールドスクール/OLD SCHOOLのルール
オールドスクール/OLD SCHOOL その2 – チャネルファイアボールルール

オールドスクールはルールが2つあるとは言うものの、
ほとんど主流がチャネルファイアボール・ルールのほうへ傾いている。
だいたいのイベントはこちらで行われていると聞いているので、
これからオールドスクールをやってみようという人はチャネルファイアボール・ルールを。

デッキは以下。

-クリーチャー18枚-
2《極楽鳥/Birds of Paradise
4《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites
4《密林の猿人/Kird Ape
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet

-インスタント13枚-
4《稲妻/Lightning Bolt
4《巨大化/Giant Growth
4《血の渇き/Blood Lust
1《Ancestral Recall

-ソーサリー6枚-
2《稲妻の連鎖/Chain Lightning
1《Time Walk
1《Timetwister
1《Wheel of Fortune
1《新たな芽吹き/Regrowth

-エンチャント4枚-
4《不安定性突然変異/Unstable Mutation

-アーティファクト4枚-
1《Black Lotus
1《Mox Sapphire
1《Mox Ruby
1《Mox Emerald

-土地15枚-
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
1《森/Forest
2《島/Island
3《Tropical Island
3《Volcanic Island
3《Taiga
2《真鍮の都/City of Brass

-サイドボード15枚-
3《赤霊破/Red Elemental Blast
3《青霊破/Blue Elemental Blast
2《心霊破/Psionic Blast
2《稲妻の連鎖/Chain Lightning
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
3《魔力流出/Energy Flux
————————

赤緑の2色をベースに、
パワー9と《セレンディブのイフリート》のために青を投入した3色デッキ。
グランビルと呼ばれる、強化呪文を使いながら戦うデッキだ。

1マナのマナ・クリーチャーや《密林の猿人》が優秀なため、
早いターンから攻め始めることができる。

役割もだいたいシンプルで、

青:パワーカードと飛行。
赤:火力とゴリラ(《密林の猿人》のこと)
緑:生物とマナ

と各色の特色を生かした構築で、
昔からあるデッキタイプ。
大会でも上位に来ていたデッキの1つ。
理想的な展開としては、
1ターン目にマナ生物、
2ターン目に《セレンディブのイフリート
3ターン目から強化呪文と火力でゴリ押し。

昔からやっている人ならともかく、
MTG歴一桁年の人に馴染みの無い1枚は《不安定性突然変異》だろう。

Unstable Mutation
不安定性突然変異/Unstable Mutation
コスト:青
エンチャント – オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのクリーチャーの上に-1/-1カウンターを1個置く。
コモン

Arabian Nightsのカード。
1マナで+3/+3の修整を受けられるカードだが、
ターンごとに弱体化していく。
つけたターンは《巨大化》で、
3ターン以上の経過は弱体化。
単純に言えばそれまでに勝負をつけろというカード。
このカードや《血の渇き》で一気に押すのがこのデッキ。
好みで《狂暴化/Berserk》を入れる人も。
全てを同じターンにやるのは難しいが、
セレンディブのイフリート》に、
不安定性突然変異》+《血の渇き》+《狂暴化
を決めるとブロックが無ければ20点入る。

また、1ターン目《スクリブ・スプライト》から、
2ターン目《不安定性突然変異》つけて攻撃、
3ターン目以降は《血の渇き》や《巨大化》でゴリ押し。
という動きもある。
欠点としてはエンチャントの宿命だが、
プレイに対応して除去されるとディスアドバンテージになってしまう事。
このカードの場合は1ターン後に《解呪/Disenchant》されるときつい事も。

そういえばこのカードは何故アラビアンナイトにあるのか謎だ。
特にこれに関するエピソードは一切わからない。

重厚に攻めたい人は強化呪文を少し抜いて、
土地と《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》を足す。
アーナム・ジン》がオールドスクール環境では、
緑のほぼ最高クラスの性能。
これを出されると赤の場合、
X火力で焼くのも大変だが、
そうでない場合は火力を2枚使わないと倒せない事が多い。
(例えば《稲妻》と《稲妻の連鎖》1枚ずつ。)
黒は《恐怖/Terror
白は《剣を鍬に/Swords to Plowshares
という対抗策があるけれども、
それ以外の色ではタフネス5という存在はかなり大変。
これも白と黒のカードだが、
The Abyss
Moat
の2枚でも対策可能。

ちなみに、だいたいのデッキで採用出来て、
ある程度のカードへの対策になるカードでは、
ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》がある。

Nevinyrral's Disk
ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk
コスト:4
アーティファクト
ネビニラルの円盤はタップ状態で戦場に出る。
(1),(T):すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーとすべてのエンチャントを破壊する。
レア

このカードはタップインで出てくるものの、
この時代のオールマイティーなリセットカードとして大活躍。
ありとあらゆるデッキに対しての回答になりやすいので、
昔は非常に重宝されたカードだ。

第5版までずっと同じイラストなので、
お安く入手出来る万能カードだ。
「デッキに入れるものがない!」
「サイドボードどうしたらいいかわからない!」
という人はとりあえず入れとくだけでも十分。
メインとサイド合わせて4枚積みでも問題無いくらいだ。
実際に昔のデッキではそういうものはよく見た。
特に黒のデッキは基本的にエンチャントとアーティファクトに触れないので、
これをメインに4も珍しくなかった。

それから、サイドボードカードについては、
案外知らない人が多いので他のカードをいくつか挙げておこう。
とにかく困ったら《ネビニラルの円盤》で間違いないが、

青対策:《津波/Tsunami
(このデッキの場合は自分の《》も潰れるので不採用。)
白対策:《野火/Flashfires》と《平穏/Tranquility
黒対策:《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》《生の躍動/Lifeforce
アーティファクト対策:《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》と《崩壊/Crumble》と《粉砕/Shatter

などがある。

どれも馴染みの無いカードばかりかもしれないが、
その中でも「これ何?」となるのは《疾風のデルヴィッシュ》だろうか。

Whirling Dervish
疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish
コスト:緑緑
クリーチャー 人間(Human)・モンク(Monk)
プロテクション(黒)
各終了ステップの開始時に、
このターン疾風のデルヴィッシュが対戦相手にダメージを与えていた場合、
その上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1
アンコモン

疾風のデルヴィッシュ》は《The Abyss》でも通り抜けて来るので、
黒単の場合は対策するのが非常に面倒な1枚。
(《The Abyss》はプロテクション(黒)には効かない。)
それこそ対策が《ネビニラルの円盤》か《Aeolipile》くらいしかない。
もしくは《トリスケリオン/Triskelion》か。
2ターン目の《疾風のデルヴィッシュ》では《Aeolipile》ぐらいでないと間に合わない。
サイドから4枚投入もありえるカードだ。

最後に。
冒頭に書いたけれども、
このデッキの作成者は、
この2年以内でヴィンテージとオールドスクールにデビューした。
オールドスクールは昔の時代を楽しみながらも、
まだまだ発見のある楽しいレギュレーションだ。
昔の時代を知らない人は、
「こんなカードプールで最初はマジックしてたのか。」
と知る事も楽しいはず。
そして、思ったよりもお金がかからず遊べるので、
是非とも遊んでみてほしい遊び方だ。
よく、
「パワー9無いとヴィンテージ出来ない。」
「オールドスクールなんてヴィンテージよりおかしい世界。」
と偏見を持っている人がいるが、
そんな事はない。
再録カードだけで組んで十分にパワー9無しで戦える。
ちょっとお金をかけられる人、
またはレガシーをやっている人なら、
デュアルランドまでなら手を出せるはず。
そのちょっと手を出すで、
新しい世界に踏み出す事が大切なので、
「やってみようかな。」
と思った人は是非オールドスクールの世界へ。

ではまた。

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