EDHルール(2019年版)
記事作成日:2019/08/07 執筆:加藤英宝
今回はEDHのルールについて。
先日も少々ルール改訂があったので、
それも含めてEDHのルール2019年版を。
これからEDHを始めたい人のために、
知っている人には確認のために、
EDHのルールを一度新しく書き直しておこう。
まず、
「EDHのやり方がわからない!」
という人のためにシンプルな説明を。
・EDHはエルダードラゴンハイランダーの略で、
公式的には統率者(Commander)だが、
EDHの呼称が定着している。
・ライフは40点スタート。
・4人戦が推奨されている。
・プレイヤーはプレイヤー同士で相談、同盟、裏切り等は自由。
・まずは伝説のクリーチャー1枚を選ぶ。
選んだ伝説のクリーチャーは統率者と呼ぶ。
ただし、一般的にはジェネラルという呼称が定着している。
・デッキは必ず伝説のクリーチャーと同じ色のデッキを構築。
・デッキは必ず100枚(ジェネラルを含めて)で構築。
・統率者として選んだ伝説のクリーチャーは、
ゲーム開始時に全員に見せ、ライブラリーとは別の場所に置いてゲームを開始する。
この別の場所の事を統率領域と呼ぶ。
この領域もジェネラル領域という呼称を使う事が多い。
・統率者はコストさえ払えばいつでもプレイ出来る。
・統率者は死亡、追放、手札に戻る、ライブラリーに戻る、打ち消される、手札から捨てさせられる等、
統率者が何らかの移動をする際に、オーナーは統率領域に置く事を選択出来る。
・統率者は統率領域から何度でもプレイ出来るが、
それまでに統率領域から統率者を唱えた回数回数×2マナを追加で払ってプレイする。
・統率者から21点以上の戦闘ダメージを受けたプレイヤーは敗北する。
これも統率者ダメージという言い方よりもジェネラルダメージという呼称が定着している。
・プレイヤーは投了する事は推奨されない。
投了する事により、負けるプレイヤーが、
残って対戦を続けるプレイヤーの有利不利を左右する事は紳士的ではないため。
・使用可能なカードセットは全て。
(アングルード、アンヒンジド、アンステーブル以外全てと解釈して良い。)
・先手プレイヤーにも1ターン目にドローあり。
これだけ知っていれば基本的にはゲームが可能だ。
あとは禁止されているカードがあるが、
それほど多くはない事と、
禁止されているカードの半分くらいは、
「一般的なプレイヤーが持っていない。」
「禁止されていなくても使わない。」
のどちらかなので、
気にしなくてもよい。
極端に言ってしまえば、
仮に禁止されているカードを使ってしまっても、
誰かがそれを教えてくれて、
「すいません、ではこのカードは基本土地でプレイします。」
「今、別のカードに入れ替えます。」
で許される事が多い。
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下記は具体的なルール説明。
書いてある事は基本的に上記と同じだが、
よりMTGルールにのっとった書き方をしている事と、
禁止カードのリストが載っている。
また、マリガンのルールは度々変更されているので、
そこだけは一読しておいても損はない。
●統率者と固有色について
・伝説のクリーチャー・カードを1枚、または統率者として指定できるプレインズウォーカー・カードを1枚、
あるいは互いに共闘を持つ伝説のクリーチャー・カードを2枚選び、統率者とする。
・カードのマナ・コストに含まれる色(色指標や特性定義能力を含む)、
及びそのカードのルールテキストに含まれる色マナシンボルがそのカードの「固有色」となる。
デッキには統率者の固有色と異なる固有色を持つカードを入れることはできない。
・基本土地タイプ「平地・島・沼・山・森」を持つカード(基本土地やデュアルランドなど)は、
それぞれが生み出すことができる色マナシンボルを持つため、
例えば、統率者が青単色のデッキに《山》や《Tropical Island》を入れることはできない。
同様にして青単色のデッキに《イゼットの印鑑/Izzet Signet》を入れることもできない。
・固有色の判定時、カードの注釈文に書かれた色マナシンボルは無視する。(強請能力の注釈など)
●デッキの構築について
・デッキは統率者を含めて100枚ちょうどで構築する。
(99枚+統率者1枚、または98枚+共闘を持つ統率者2枚)
・デッキ構築はハイランダールールに準ずる。
基本土地カードでないカードは、同名のものを2枚以上入れてはならない。
・禁止カードは以下。(2019/07/12現在)
ヴィンテージにおいて禁止されているすべてのカード(策略カードを含む)
《Ancestral Recall》
《天秤/Balance》
《生命の律動/Biorhythm》
《Black Lotus》
《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》
《チャネル/Channel》
《合同勝利/Coalition Victory》
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Attendant》
《Fastbond》
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
《グリセルブランド/Griselbrand》
《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》 (2019/07/12 追加)
《Karakas》
《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
《Library of Alexandria》
《限りある資源/Limited Resources》
《Mox Emerald》
《Mox Jet》
《Mox Pearl》
《Mox Ruby》
《Mox Sapphire》
《絵描きの召使い/Painter’s Servant》 (2019/07/12 禁止解除)
《一望の鏡/Panoptic Mirror》
《パラドックス装置/Paradox Engine》 (2019/07/12 追加)
《原始のタイタン/Primeval Titan》
《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》
《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》
《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》
《隔離するタイタン/Sundering Titan》
《星の揺らぎ/Sway of the Stars》
《森林の始源体/Sylvan Primordial》
《Time Vault》
《Time Walk》
《修繕/Tinker》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《企業秘密/Trade Secrets》
《激動/Upheaval》
《世界火/Worldfire》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》
※2019年7月12日付の禁止カードについては、
こらむ「EDHニュース8」を参照のこと。
●プレイルール
・各プレイヤーはゲーム開始前に自身の統率者を統率領域に置く。
・マリガンはロンドン・マリガンを適用する(2019/07/12より)。
ロンドン・マリガンとは、
現在一般的なトーナメントで施行されているマリガンと同じもの。
マリガンをするごとに7枚のカードの引き直しを行うが、
新たに引き直した7枚から、
マリガンした回数分だけのカードを手札からライブラリーの一番下に置く。
ただし、統率者ルールの特別措置で、
最初の1回は手札を減らさずに7枚の引き直しを行う。
・各プレイヤーは40点のライフを持つ。
・同一の統率者から合計で21点以上の戦闘ダメージ(統率者ダメージ)を受けたプレイヤーはゲームに敗北する。
・統率者が統率領域にあるとき、そのオーナーはそのカードを唱えることが可能なタイミングで唱えることができる。
ただし、それまでに統率領域から統率者を唱えた回数1回につき、追加コストとして(2)を支払わなければならない。
例:《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》を統率領域から唱える場合、
1回目に支払うマナ・コストは(2)(赤)(赤)、
2回目に支払うマナコストは(4)(赤)(赤)となる。1回ごとに(2)ずつ増えていく。
3回目は(6)(赤)(赤)、4回目は(8)(赤)(赤)となる。
・統率者がいずれかの領域からライブラリー・手札・墓地・追放領域に移動するとき、
その統率者のオーナーは代わりに統率領域に置くことを選んでもよい。
例:統率者が戦場に出ている時、なんらかの呪文や能力で手札に戻る場合に、
統率者のオーナーは代わりに統率領域に置く事を選んでもよい。
手札にいる時にライブラリーの中に入れて切り混ぜる場合でも統率領域に置いてもよい。
以上。
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