ヴィンテージデッキ紹介その11。

今回のヴィンテージデッキ紹介は、
先日のCardshop Serraのヴィンテージ大会で友人が使っていたデッキ。
前回同様、灯争大戦とモダンホライゾンの両方が採用されて即のヴィンテージ。

メインボード
-クリーチャー25枚-
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
2《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest
1《三角エイの捕食者/Trygon Predator
4《復讐蔦/Vengevine
4《虚ろな者/Hollow One
3《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe
4《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
1《Elvish Spirit Guide
1《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis
1《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob

-インスタント9枚-
4《意志の力/Force of Will
4《精神的つまづき/Mental Misstep
1《Ancestral Recall

-ソーサリー1枚-
1《Time Walk

-エンチャント4枚-
4《適者生存/Survival of the Fittest

-アーティファクト4枚-
1《Mox Jet
1《Mox Emerald
1《Mox Sapphire
1《Black Lotus

-土地 17枚-
4《Bazaar of Baghdad
3《Tropical Island
1《Savannah
2《Bayou
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4《霧深い雨林/Misty Rainforest
1《森/Forest

サイドボード15枚-
3《虚空の力線/Leyline of the Void
3《封じ込める僧侶/Containment Priest
2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap
1《疫病を仕組むもの/Plague Engineer
2《魔力流出/Energy Flux
1《狼狽の嵐/Flusterstorm
2《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
1《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy

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Bazaar of Baghdad

Bazaar of Baghdad》を使った新しいタイプのデッキ。
Bazaar of Baghdad》と言えば発掘がほとんどだが、
このデッキには発掘の要素は無い。
とはいえ、
Bazaar of Baghdad》が主軸である事には変わりがない。
適者生存/Survival of the Fittest》と《Bazaar of Baghdad》がこのデッキの根幹。
発掘デッキもこちらも、
基本的には殴り倒すデッキである事は変わらないが、
動き方は全く違う。

大きな違いは殴るクリーチャー。
発掘デッキは、
秘蔵の縫合体/Prized Amalgam
恐血鬼/Bloodghast
虚ろな者/Hollow One
イチョリッド/Ichorid
ナルコメーバ/Narcomoeba
甦る死滅都市、ホガーク
に加えて、《戦慄の復活/Dread Return》で戻った生物。

こちらは

死儀礼のシャーマン
トレストの使者、レオヴォルド
復讐蔦
虚ろな者
溜め込み屋のアウフ
日を浴びるルートワラ
甦る死滅都市、ホガーク

など。同じカードもあるが、
動きが大きく異なる。

このデッキのキーとなるカードは《復讐蔦/Vengevine》。

Vengevine

復讐蔦/Vengevine
コスト:2緑緑
クリーチャー エレメンタル(Elemental)
速攻
あなたが呪文を唱えるたび、それがこのターンにあなたが唱えた2つ目のクリーチャー呪文である場合、
あなたはあなたの墓地にある復讐蔦を戦場に戻してもよい。
4/3

このカードが、1ターン目《Bazaar of Baghdad》から出て来る事もある。

例えば、
1ターン目《Bazaar of Baghdad》セット、起動。
2枚引いて3枚捨てる際に、

日を浴びるルートワラ
復讐蔦》×2

と捨てる。
日を浴びるルートワラ》をマッドネスでプレイ。
ここでクリーチャー呪文1つ目。
次に手札から、
虚ろな者》をプレイ。
虚ろな者》は
「この呪文を唱えるためのコストは、
 あなたがこのターンにサイクリングしたか
 捨てたカード1枚につき(2)少なくなる。」
という能力があるため、
最初に《Bazaar of Baghdad》で3枚手札を捨てているため、
(マッドネスしたカードも捨てたと扱われる。)
このカードのコストは-6されている。
つまり、コスト0だ。
虚ろな者》がこのターンに唱えたクリーチャー呪文2つ目になるので、
復讐蔦》×2が戦場に出せる。
復讐蔦》×2は速攻持ちなので攻撃して、8点。

2ターン目は
復讐蔦》×2
虚ろな者
日を浴びるルートワラ
の攻撃で13点。
ブロッカーさえ無いのなら、
なんと、2ターンキルだ。

ここまでに必要なカードは、

IMG_0001

Bazaar of Baghdad
復讐蔦》×2
虚ろな者
日を浴びるルートワラ

の5枚。
初手7枚から《Bazaar of Baghdad》起動、
(後手なら+1枚)
なので、9枚または10枚でこの5枚が来るかどうか。
復讐蔦》が1枚で《虚ろな者》や
日を浴びるルートワラ》が複数になっても、
殴る速度とダメージは変わるが、成立する。
多少極端だけれども、
Bazaar of Baghdad》起動、
復讐蔦》は無し、
捨てる3枚が《日を浴びるルートワラ》×3
そこから《虚ろな者》を3枚プレイ、という事もありえる。
これでもブロッカーが無いのであれば、
2ターン目には15点パンチ。
3ターン目には終わっている。

理想の動きはこういった例。
そうでない時はこの理想に近づけるために、
適者生存》と《Bazaar of Baghdad》で調整する。
失敗しなければ3ターン目くらいまでに調整可能だ。
手札と動き次第で《甦る死滅都市、ホガーク》まで繋がる。
そうでない時は
溜め込み屋のアウフ
トレストの使者、レオヴォルド
意志の力
精神的つまづき
で相手を足止め。

それにしても《Bazaar of Baghdad》というカードは可能性が尽きない。
長い間、
「《Bazaar of Baghdad》は発掘デッキ以外ではほとんど使えない。
 発掘デッキを使わないのであれば、
 せいぜいEDH用に1枚あればいい。」
という認識の人が多かった。
それが
虚ろな者》(破滅の刻:2017/07/14発売)
溜め込み屋のアウフ》(モダンホライゾン:2019/06/14発売)
甦る死滅都市、ホガーク》(モダンホライゾン:2019/06/14発売)
秘蔵の縫合体》(イニストラードを覆う影:2016/04/08発売)
トレストの使者、レオヴォルド》(コンスピラシー:王位争奪:2016/08/26発売)
といったこの2~3年のカードで一気にデッキが変わった。

そして、基本セット2020が発売(2019/07/12)され、
マリガンのルールがロンドンマリガンに変わった。

このロンドンマリガンは、

マリガン宣言をした後、
7枚を引き直す。
再度マリガンをしないのであれば、
マリガンした回数の分だけ手札のカードをライブラリーの一番下に置く。

というマリガン方法。
以前までのマリガンでは最初に来る手札が減り、
キープした後に占術1を行っていた。
この変更により、
「初手に《Bazaar of Baghdad》を引き込める確率」
は格段に変化。
大きくトーナメントシーンに影響を及ぼすマリガンルール変更だ。

もちろんのこと、サイドボード後の戦いでも、
「対策カードを引くまでマリガン」
を行えるので、
必ずしも《Bazaar of Baghdad》を使うデッキが優位に立ったわけではない。
けれども、《Bazaar of Baghdad》を引くまでマリガンをして、
残り手札が1~3枚まで減らしている人を何度も見てきた。
これが確率が上がるというだけでもかなりの違いがある。

店主自身はこのデッキとは別の、
オーソドックスな発掘デッキを使ってみたが、
これも数年前と今で随分と変化している。
慣れると中々に面白いし、
デッキもいくつもの変更が出来る。

このデッキだとパワー9を使うが、
普通の発掘デッキでは使わない。
そのため、発掘デッキは、
「《Bazaar of Baghdad》4枚さえ買えば、
 とりあえずヴィンテージに参戦出来て優勝も狙える。」
という立ち位置だった。
実際にこのデッキを使っていた友人は、
本当にそれを実行した人で、
後からパワー9を買い始めた。

最後に。
これからヴィンテージをやってみようという人、
このデッキは少々お高いが、
パワー9無しで組んでも戦える。
使われているパワー9は

1《Ancestral Recall
1《Time Walk
1《Mox Jet
1《Mox Emerald
1《Mox Sapphire
1《Black Lotus

この6枚だが、
別に気にする事もない。
例えば、
溜め込み屋のアウフ
Elvish Spirit Guide
の2種を1枚ずつ追加、
活性の力/Force of Vigor》4枚採用という方法もある。

発掘デッキとの間を取って、
少々発掘カードを採用してもデッキは回るだろう。

レガシーも面白いが、
Bazaar of Baghdad》と《Mishra’s Workshop》の飛び交うヴィンテージもまた面白い。
MTGを一生楽しむのなら、どちらも飛び込んで欲しい世界だ。

ではまた。




記事作成日:2019/07/30