EDHデッキ紹介その124(Niv-Mizzet, Parun/パルン、ニヴ=ミゼット)
記事作成日:2019/07/19 執筆:加藤英宝
今回のデッキ紹介は、ラヴニカのギルドで出たニヴ=ミゼット。
以前からこのカードでデッキを構築して欲しいという声を多く聞いていたので、
少々時間がかかってしまったけれども、デッキ紹介に。
《Niv-Mizzet, Parun/パルン、ニヴ=ミゼット》
コスト:青青青赤赤赤
伝説のクリーチャー ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
この呪文は打ち消されない。
飛行
あなたがカードを1枚引くたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
パルン、ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
プレイヤーがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、
あなたはカードを1枚引く。
5/5
レア
全コスト指定コストの6マナ生物と、
相当に出すための縛りが厳しい。
けれども、
打ち消されない事と2つの能力は、
コストに見合っただけの見返りが期待出来る。
相手からカウンターされる恐れがほとんど無いという点はかなり強い。
このカードを守らなければいけないタイミングが減少しているという事なので、
この打ち消されない能力は多人数戦では非常に有利だ。
1つ目の能力は元祖の《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》と同じ。
2つ目はインスタントとソーサリーを打てばアドバンテージをくれるので、
デッキは必然的にインスタントとソーサリーを多めに積む構成に。
パワーとタフネスは元祖より1ずつ増えて5/5。
元祖は6回だったが、5回殴れれば1人倒せる数字にパワーアップ。
元祖よりも指定コストが増えた分だけ、細かい所で強くなっている。
もっとも、元祖はタップ能力がドローなのでまず殴らない生物だったが、
こちらは誘発型能力なので殴りながらアドバンテージを稼ぎに行けると言える。
デッキは以下。
ジェネラル:《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
-クリーチャー5枚-
《呪文探求者/Spellseeker》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
《二人組の見張り番/Tandem Lookout》
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
-インスタント16枚-
《渦まく知識/Brainstorm》
《精神的つまづき/Mental Misstep》
《否定の契約/Pact of Negation》
《呪文貫き/Spell Pierce》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《白鳥の歌/Swan Song》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《マナ吸収/Mana Drain》
《差し戻し/Remand》
《否定の力/Force of Negation》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《火山の流弾/Volcanic Fallout》
《意志の力/Force of Will》
《誤った指図/Misdirection》
《運命のきずな/Nexus of Fate》
-ソーサリー17枚-
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
《思案/Ponder》
《定業/Preordain》
《汚損破/Vandalblast》
《紅蓮地獄/Pyroclasm》
《一日のやり直し/Day’s Undoing》
《Timetwister》
《Wheel of Fortune》
《意外な授かり物/Windfall》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《時間のねじれ/Time Warp》
《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》
《時のらせん/Time Spiral》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《召し上げ/Expropriate》
《時間の伸長/Time Stretch》
-エンチャント2枚-
《好奇心/Curiosity》
《知恵の蛇の眼/Ophidian Eye》
-アーティファクト22枚-
《金属モックス/Chrome Mox》
《Jeweled Amulet》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《友なる石/Fellwar Stone》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》
《独創のタリスマン/Talisman of Creativity》
《思考の器/Thought Vessel》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《通電式キー/Voltaic Key》
-プレインズウォーカー5枚-
《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
-土地32枚-
《Volcanic Island》
《蒸気孔/Steam Vents》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみcc/Bloodstained Mire》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《滝の断崖/Cascade Bluffs》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《焦熱島嶼域/Fiery Islet》
《大焼炉/Great Furnace》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《反射池/Reflecting Pool》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
《産業の塔/Spire of Industry》
《硫黄の滝/Sulfur Falls》
7《島/Island》
3《山/Mountain》
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基本の構成は《火想者ニヴ=ミゼット》とそれほど変わらない。
《好奇心》や《知恵の蛇の眼》で一撃必殺が狙えるため、
その部分と他のドローソース面はほとんど一緒。
違う点といえば、
《精神力/Mind Over Matter》で一撃必殺は狙えないので、
ライブラリー回復手段である
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
と一緒に《精神力》は抜けている。
対応されて除去されると厳しい一面はあるが、
場の一斉除去としては、
《燎原の火/Wildfire》を1枚仕込むのも1つ。
《パルン、ニヴ=ミゼット》は5/5なのでギリギリで生き残る。
ここぞという場であれば、
《パルン、ニヴ=ミゼット》から《燎原の火》で勝負を決められる事もある。
能力でアドバンテージを稼ぐ事が出来る場面は多いので、
《燎原の火》を撃った後も十分に戦える状況は作り出せるはず。
言うまでもないが、
《パルン、ニヴ=ミゼット》ごと流してしまう、
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《破壊的な力/Destructive Force》
はダメ。
あと、知らない人が多いのだが、
《新野の火計/Burning of Xinye》もダメ。
このカードは色々と面倒なのだが、
まず知らない人のために。
このカードの日本語名は「燎原の火」になっている。
そしてカードのテキストが本物の《燎原の火》とは違う。
その大きな違いは、
《燎原の火》は全プレイヤーが土地4枚生贄、全クリーチャーに4ダメージ。
《新野の火計》は対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーと自分の土地が4枚壊れる。
その後に全クリーチャーに4ダメージ。
となっている。
《新野の火計》は全クリーチャーには4ダメージは変わらないのだが、
土地を4枚失うのは自分と対戦相手1人だ。
4人戦が基本のEDHでは残り2人を利する可能性があるので、
これは採用すると損をしかねない。
この《燎原の火》採用案は、
《火想者ニヴ=ミゼット》の時には無かった選択肢。
5/5になったおかげで生まれている選択肢だ。
それから、元祖の時に積まれていた、
《精神力》
《寺院の鐘/Temple Bell》
《真実の解体者、コジレック》or《無限に廻るもの、ウラモグ》
のコンボは別に入れたままでも構わない。
別の勝ちパターンにもなるし、
単体でどれも弱いという事がないので、
デッキの邪魔にはなりにくい。
また、下記のカードも試してみる価値がある。
《永劫のこだま/Echo of Eons》
《啓示の終焉/Finale of Revelation》
《呪文ねじり/Spelltwine》
《涙の氾濫/Flood of Tears》
《呪文ねじり》以外は最近のカードで、
まだ試していないが、
どれも《パルン、ニヴ=ミゼット》とは相性が悪くない。
《涙の氾濫》は《記憶の壁/Mnemonic Wall》のような、
ソーサリー、インスタントを手札に戻すカードと組み合わせても面白い。
それから最後にとても重要な事を。
《パルン、ニヴ=ミゼット》の能力について注意点が少々。
「プレイヤーがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引く。」
この点について、
・呪文を唱えるプレイヤーはあなたである必要はない。
対戦相手がインスタントかソーサリーを唱えても誘発する。
・誘発した際にカードを引く事は強制。
・カードを引く事が強制なだけでなく、
その後のカードを引いたらダメージの能力も
「ダメージを与える事を選んでもよい。」ではないので、
こちらも強制。
案外とこの誘発忘れはありえるので気をつけよう。
ではまた。