アンシーorロータス?

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

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α版black Lotusのジェムミントとsummerマジックのアンシーのジェムミントだとどちらの方が値段が高いですか?

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Alpha Black Lotus Summer Underground Sea

ちょっと失礼な言い方かもしれないのだが、
質問者様はこの回答に何を望んでいるのだろう。
回答いかんによってはどちらかを買うのだろうか。
回答いかんによって買うものを変えるのであれば、
それは間違っている。
自分の信じた好きなものを手に入れてこそコレクターだ。

まず結論から言えば《Black Lotus》だ。
MtGの歴史の中で、
αの《Black Lotus
Summerの《Underground Sea
の価格において、
αの《Black Lotus》が負けた事など無いに等しい。
瞬間最大風速みたいな価格ではどこかで負けた事があるかもしれないので、
100%では言い切らないけれども、
基本的に《Black Lotus》の価格は他のカードではほぼ勝てない。

そして、質問者は
この《Underground Sea》と《Black Lotus》のように
他と《Black Lotus》という差で考えてみても
「何が《Black Lotus》に勝るのか」
という事を知りたいのだと思う。

サマーだろうがなんだろうが、
Underground Sea》は《Underground Sea》であり、
アンリミテッドだろうがαだろうが、
Black Lotus》は《Black Lotus》だ。

どっちが強いかと言ったら、
Black Lotus》に軍配が上がるだろう。

Underground Sea》はαからある非常に需要のあるカードだ。
Black Lotus》と違ってヴィンテージ1枚制限という事もなく、
レガシーでも4枚使える事で需要は尽きない。
Black Lotus》はヴィンテージで1枚制限で、
レガシーでは使えない。
Black Lotus》はヴィンテージやオールドスクールをやらないのであれば、
コレクターズアイテムであり、
無理に必要がないと言われてしまえばそれで終わりだ。
しかし、
MtGの象徴たる存在を「必要がない」という乱暴な言い方は出来ない。
誰もが憧れるカード、それが《Black Lotus》だ。

加えて、重要な話題がある。

・《Black Lotus》はα、β、アンリミテッドの合計で2万枚と言われている
・《Underground Sea》もα、β、アンリミテッドにあるのでこの3セットでは同枚数の期待値になる
・《Underground Sea》はその後のリバイズド、そしてその再販であるSummerがある


単純な合計枚数ならリバイズドで再録された《Underground Sea》のほうが多い。
とはいえ、《Black Lotus》は複数枚持つ人が珍しい。
Underground Sea》は一人4枚持ちたくなる人が多い。
そのため、
需要面ではお互いにいい勝負である事は間違いない。

Summer版の《Underground Sea》とαの《Black Lotus》だったら?
という質問者の話をさらに掘り下げてみよう。

貴重さならどっこいどっこいだ。
Summerというものは珍しいという点では確かに珍しいが、
発売時期がαとは違うため、
案外と綺麗な状態で残っている事がある。
もちろん簡単に入手出来るか?と言われたら、
それは難しい。
しかし、α版を発売していたのは、そもそもスリーブ無しでプレイしていた時代だ。
α版の《Black Lotus》は綺麗な状態で残っているかどうかがまず問題になる。
α版とβ版の両方を合わせても、
この世に5000枚あるかどうかというところだ。
そこから状態の良いものとなると、
果たして何枚残っているのか。
こればかりはデータを集める事さえ難しい。

ここで最初のほうの話に戻るが、
純粋な強さなら《Black Lotus》に軍配が上がる。
結局はこの一言に尽きるのではないか?
と自分は思う。

これが上手な表現かどうかわからないが、
モナリザの絵は誰でも知っているはずだ。

モナリザ

おそらく世界で一番高い絵だろう。
そして世界で一番有名な絵でもある。
作者も言わずとしれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。

さてここで、
レオナルド・ダ・ヴィンチの隠された名作が発見されたとしよう。
その作品は、モナリザに勝てるか?

モナリザが《Black Lotus》。
隠された名作が《Underground Sea》。

と置き換えて考えてみてほしい。
モナリザが負ける事など考えられない。
モナリザは美術品の象徴だ。
Black Lotus》も、
MtGの象徴という点で同じ。

群集心理というものはそういうもので、
一度もモナリザを生で見た事がない人は、

「一生に一度くらいはモナリザを」

と思う事だってあるだろうし、
フランスに行く事があったら、
とりあえずルーヴル美術館に行きたいなぁと考えてもおかしくはない。
しかしこれが、
「レオナルド・ダ・ヴィンチの隠された名作」
だったら?
これを所蔵する美術館がルーヴル美術館だったとして、

モナリザ見たさにルーヴル美術館に行くか?
隠された名作見たさにルーヴル美術館に行くか?

後者を選ぶ人は、

・珍しいもの好き
・皆が選ぶものが嫌いな人
・既にモナリザを見飽きている人
・美術品コレクター、または商売人


といったタイプではないだろうか。
普通の人はやっぱりモナリザを見たいのだ。
普通の人はダ・ヴィンチと言えばモナリザなのだ。

店主はルーヴル美術館に行き、モナリザを見たことがある。
そういう自分が、
「ダ・ヴィンチの隠された名作ともう一度目見るモナリザ、
 見に行くならどっち?」
と聞かれたら、
迷わず「もう一度モナリザ!」と答える。

つまり、《Underground Sea》より《Black Lotus》だろうと。
こちらも変わらない。

自分の手元に
「必ず今日使い切らなければ消滅する500万円」
があるとして、
αの《Black Lotus》とSummerの《Underground Sea》、
どちらも500万円だよ、どっち買う?
と聞かれたら、
迷わずに《Black Lotus》を買う。
何枚あっても嬉しいものは嬉しい。

最後に。
使い古された言葉で締めよう。

Underground Sea》をリバイズド、アンリミテッドを含めて4枚持っている状態で、
Black Lotus》(アンリミテッドでもβでもαでも)を買った人、
このこらむを読んでいる人の中に何人いるだろう?
その人達はわかるのではないかと思う。
Black Lotus》を持つ事の意味と価値を。
Black Lotus》を手に入れた時の喜びを含め、
その存在の重要さを知っているはず。
それがまさに

「百聞は一見にしかず」

だと思う。
「まずは《Black Lotus》を手にとってみてくれ!」
・・・と言える程安くない買い物だから困りものだが。

ではまた。



記事作成日:2019/06/24



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