EDHデッキ紹介その18(Rith, the Awakener/煽動するものリース)
記事作成日:2012/01/31 執筆:加藤英宝
お客様より、
「ジェネラル:《煽動するものリース/Rith, the Awakener》のデッキが見たい」
とのお声をいただきました。
すでにEDHを始めて2年以上経っていたものの、
白赤緑のデッキを組んだことは無かったので、
これを機に組んでみることに。
《煽動するものリース/Rith, the Awakener》
コスト:3赤緑白
伝説のクリーチャー ドラゴン(Dragon)
飛行
煽動するものリースがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは2緑を支払ってもよい。
そうした場合、色を1色選ぶ。その後、選ばれた色のパーマネント1つにつき、
緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
6/6
レア
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インベイジョンの5種ドラゴンレジェンドの中で、
《粛清するものクローシス/Crosis, the Purger》と並んで最も活躍したドラゴン。
EDHでは
「ほっとくとえらい数のトークン出される危ないやつ」
と、それなりに弱くないジェネラルの扱いはされている。
同カラーの《霧を歩むもの、ウリル/Uril, the Miststalker》とどちらを選ぶかはお好み次第。
パワーが6止まりなだけに、
素のままでは4回殴らないとジェネラルダメージで倒せないのが少々痛いが、
一度でも殴れればトークンが出せる事で、
地上ブロッカーには困らない点は攻守のバランスは良い。
高速タイプのジェネラルではなく、
中速タイプのジェネラルだが、
とても優秀な生物である。
デッキは以下。
クリーチャー20枚
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《アカデミーの学長/Academy Rector》
《映し身人形/Duplicant》
《原始のタイタン/Primeval Titan》
《根の壁/Wall of Roots》
《目覚ましヒバリ/Reveillark》
《霊体の先達/Karmic Guide》
《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《太陽のタイタン/SunTitan》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《鏡の精体/Mirror Entity》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《無限に巡るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
インスタント5枚
《流刑への道/Path to Exile》
《スマッシュ/Smash》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》
ソーサリー11枚
《歯と爪/Tooth and Nail》
《調和/Harmonize》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《Wheel of Fortune》
《壊滅/Devastation》
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《神の怒り/Wrath of God》
《滅殺の命令/Decree of Annihilation》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《抹消/Obliterate》
《戦の惨害/Ravages of War》
エンチャント5枚
《大地の知識/Earthcraft》
《リスの巣/Squirrel Nest》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《騙し討ち/Sneak Attack》
アーティファクト20枚
《Mana Crypt》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》
《グルールの印鑑/Gruul Signet》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《友なる石/Fellwar Stone》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
プレインズウォーカー3枚
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
土地35枚
《Savannah》
《Plateau》
《Taiga》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《寺院の庭/Temple Garden》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《モスファイアの谷/Mossfire Valley》
《サングラスの大草原/Sungrass Prairie》
《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
《樹木茂る砦/Wooded Bastion》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《古えの居住地/Ancient Den》
《大焼炉/Great Furnace》
《伝承の樹/Tree of Tales》
《低木林地/Brushland》
《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《統率の塔/Command Tower》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
《岩だらけの大草原/Rugged Prairie》
《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4《森/Forest》
3《山/Mountain》
2《平地/Plains》
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この3色はドローエンジンには乏しい部分はあるが、
コンボは満載。
《目覚ましヒバリ/Reveillark》
《霊体の先達/Karmic Guide》
《鏡の精体/Mirror Entity》
での無限コンボは過去のこらむで紹介した通り。
《鏡の精体/Mirror Entity》無しでも、
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
のどちらかで無限マナ。
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》で無限ダメージ。
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《霊体の先達/Karmic Guide》
と
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
のどちらかで無限マナ+無限トークン
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》で無限ダメージ。
《大地の知識/Earthcraft》
《リスの巣/Squirrel Nest》
これだけで無限トークン。
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
で無限ダメージ。
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
と、
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
のどれかで無限頑強するので、
対戦相手の土地以外のパーマネントは全破壊。
別コンボでは
《追い討ち/Aggravated Assault》
と
《自然の意志/Nature’s Will》
《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》
のどちらかで無限攻撃、
《Living Plane》か《Nature’s Revolt》で無限マナ+無限攻撃
が出来る。
アーティファクトの3色全て入れている理由は、
《オパールのモックス》のためだけなので、
この部分は青がらみのEDHデッキのように、
《求道者テゼレット》や《粗石の魔道士》で持ってくる事が出来ない点が痛い。
上記別コンボを狙う場合なら、
ラヴニカブロックのおかえりランド3種、
《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
《グルールの芝地/Gruul Turf》
《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
を入れてもよい。
スピードが若干落ちる反面、
1枚のランドから2マナ出るので、
《追い討ち》と組み合わせて無限マナを出す際に手軽になる事と、
色マナのバランスが良くなる。
ガチガチの青いデッキと戦うには少々不利かもしれないが、
コンボを決めるかリセットが通るかが勝負。
序盤はアーティファクト破壊で耐えるしかない。
アーティファクト破壊が足りないと感じた場合は、
《躁の蛮人/Manic Vandal》
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
《クローサの掌握/Krosan Grip》
《真っ二つ/Slice in Twain》
を足そう。
相手のマナアーティファクトを破壊したところで、
《ハルマゲドン》や《壊滅》、
もしくは《滅殺の命令》のサイクリングを決めれば、
相手の足止めがしやすい。
《滅殺の命令》のサイクリングや《抹消》は止める手段が限られているため、
青相手にはよく効く。
ガチガチの青デッキにどうしても対策したいなら、
他の色には無駄カード!と割り切ってメインから《赤霊破》を1枚入れるも有り。
《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》があるので、
完全な無駄にはならないとは言える。
また、ジェネラル:リースをもっと活かした構築ならば、
《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》
《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
などのトークンを出すカードや強化カードがお薦め。
とくに《大軍の功績/Triumph of the Hordes》は、
予想もしない不意打ちでの毒殺が狙える事もあり、
仕込むには面白い1枚。
クリーチャー6体以上、《大地の知識》、《追い討ち》で無限も狙えるので、
このあたりは非常に相性が良い。
トークンを並べて《鏡の精体》で勝負をかけられるため、
デッキの攻撃力が全体的に上がることもあり、
コンボだけにこだわらない構築も十分に出来る。
自分の構築方法では、
《ハルマゲドン/Armageddon》や《壊滅/Devastation》を撃って、
アーティファクトマナを残してアドバンテージをとる戦略が好きなため、
アーティファクトマナをメインに積み、
緑のランドサーチ系カードを多く入れていない。
このあたりは好みや資産の問題もある事から、
ランドサーチ系呪文、ランドサーチ系クリーチャーと、
墓地からランド回収するカードで構築しても良い。
アーティファクトマナ重視でない構築の場合、
土地サーチ
《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》
《ヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryad》
《刈り取りと種まき/Reap and Sow》
《護民官の道探し/Civic Wayfinder》
《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》
《耕作/Cultivate》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
《森のレインジャー/Sylvan Ranger》
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
《爆発的植生/Explosive Vegetation》
土地回収
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk》
《地図作り/Cartographer》
あたりを候補にする。
デュアルランドやギルドランドを持っている場合、
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》や《ヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryad》が強い。
デュアルランドやギルドランドは決して安いカードではないものの、
全ての色のギルドランドとデュアルランドの総合計20種を集められると、
それだけでデッキの幅が広がるため、非常に楽しみが変わる。
EDHはどんなカードも1枚で済むので、
「1枚なら」という気持ちで揃えていく事をお薦めしたい。
ではまた。