MtGを始めたきっかけ

先日、

「MtGを始めたきっかけは?」

と聞かれた。
あれ?なんだか前に書いた気がするんだけれども、
もう一回書いてもいいか。

店主がまだ店主という立場ではなく、
学生という勉強を仕事にしなければいけない職業だった頃、
勉強という仕事を放り出し、
神話や歴史の事ばかり考えていたちょっと世間様からズレていた学生がおったそうな。

その学生はゲーム雑誌をある時に読んでいたら、
何やらMagic: The Gatheringという単語を見つけた。
なんだろう?これ。
面白いのかな?
なんかファンタジーっぽいぞ。
ファイナルファンタジーや女神転生が大好きな奴だ。
飛びつかない理由は無かった。
そして、運が良い事に、
後輩がそのMagic: The Gatheringというやつをやっていたので、
教えてもらえる事になった。

これがいけなかった。
人生を大きく変化させるものへの出会いだなんて思わなかった加藤英宝、
この時まだ十代である。
この時にやめておけば人生は紙きれだらけにはならなかっただろう。
いけなかったとか書いておいて、
後悔してるのかって?
誰が後悔なんてしているものか。
紙きれ眺めてニヤニヤしている奴が、
後悔なんてするわけがないだろう。
だが、普通の人生を歩まなくなったきっかけである事は間違いない。

それはともかく、
後輩に教えてもらえる事になったので安易にこのMagic: The Gatheringを始めた。
そして、自分はこのMagic: The Gatheringをなめていた。


「このゲーム、トランプと同じだろ。

 目で見りゃわかるだろ、カードゲームなんて。」



・・・なんて馬鹿な学生だ。
こんな気持ちでMtGを始めるなんて、


MtGをナメているにも程がある。


実際に最初にカードのテキストを見て、
「クリーチャー?ソーサリー?土地?
 何が言いたいんだ、このゲーム。
 ナニコレ?何すればいいの?この紙切れ。
 トランプくらいシンプルな感じのゲームじゃないの?これ。」
と思った。
全く馬鹿な学生だ。
その後、
ゲームのルールを説明してもらって、
ゲームをなんとなく理解し始めた頃、

「なんだこのゲームの難しさは?

こんなもんがこの世にあるとは。

面白いじゃないか!

くそっ!なんでもっと早く出会えなかったんだ!」


と思うようになった。

そういえばMtGを始めた頃、こんなミスをやらかした。
やらかしたというかやらかされた。

一緒に始めた友人が《暗黒の儀式/Dark Ritual》を使った。
黒マナが3つ出て、《暗黒の儀式》は墓地に行くだけのはずだが、
場に残っていた。

次のターンに《暗黒の儀式》をタップされて黒マナが3つ出て、

奈落の王/Lord of the Pit》が出てきた。



暗黒の儀式をタップ!


・・・書いていて何言ってんだろうってくらい変な状況だ。

「《暗黒の儀式》をタップ。」

ってなんだよ。
頭に何がわいたらこんな単語出てくるんだよ。
ルールブックとお薬手帳確認してこい。

今ならこの一言が言えるのだが、
当時全くルールがわかっていなかった時にこれをされて《奈落の王》に殴られた。
なんか理不尽だなと思いながら《奈落の王》に殴られた。

奈落の王》だよ、《奈落の王》。

7/7だよ。

暗黒の儀式》タップで出てくるんだよ。

ばーかばーか。


俺がな。



このあと、同じように《暗黒の儀式》タップから、
X火力である《分解/Disintegrate》をすごい数字で撃たれて負けた。
「《暗黒の儀式》って強すぎない?」
と思った。
言葉は間違っていない。
ルールを間違っているだけだった。

それにしてもあの時MtGを教えてくれた後輩とは、
もうずっと会っていないのだが、
後輩は今どうしているのだろう。
ちょうど後輩が学校を卒業したあたりで疎遠になってしまった。
たしか大会にもちょいちょい顔を出していたが、
いつの間にか大会も来なくなってしまって久しいので、
もうMtGの世界にはいないような気がする。
少なくとも、学校の先輩が、

・MtGを今もやっている。
・MtGで世界選手権に出た。
・MtGを職業にした。
・MtGの影響で海外に行く。
・MtGで最初に引いた天使の名を店名にしている。
・MtGのショップで会社の名前に自分の名前をつけて社長に就任。
・MtGで最初に引いた天使の原画を買った。


なんて状況になっている事は知らないのだろう。

全くもって自分でも数奇な人生を送っているなぁと思う。
まさかあの時安易に始めたカードゲームが、
その後の人生をこうも左右する事になるとは。
MtGがもとで海外に20回を超えて行く事になろうとは。
日本語以外は喋れないのに、
アメリカ、台湾、メキシコといった外国の友人までできるとは。
店主はこのカードゲームに出会わなかったら、
一体どんな人生だったのだろう。

あの時、あの雑誌を見て、
後輩が教えてくれた事で自分の人生が大きく変わった。
後輩よ、
今どこで何をしているかわからないけれども、
もしこのこらむを読んでいたら連絡をくれ。
君には心からお礼を言いたい。
あの時MtGを教えてくれてありがとうと。

こんなお話が店主がMtGを始めたきっかけでした。

ではまた。



記事作成日:2019/06/09



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