特定カードのコレクターを名乗る条件

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

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私は《停滞》を集めていますが、
特定のカードのコレクターと名乗るにはどの程度集めると自信満々に名乗れますか?

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特定カードのコレクターを名乗る条件。
不思議なお題だ。
カードによるとしか言えないところもある。

例えば5年以内に発売されたセットのコモンを1種集めているとする。
これが1000枚になったら結構すごいなと思わなくもないが、
実売30円のコモンを1000枚だったら、
1000枚ある事は圧巻かもしれないが、
多くの人に
「ふーん。」
と言われておしまい。
金額の合計が3万円だからというわけではない。
おそらく1000枚集めるのに3万円以上のコストをかけているだろうけれども、
それを普通の人はそれほど評価してくれないだろうという事。
コレクションというものは半分以上は自己満足ではあるものの、
誰かに知ってもらって理解される事も大切な一面。
そういう時に必要なものは希少度や価値になるので、
「少ないお金で簡単に入手出来るもの」
には誰も驚かないのは必然だ。
過去のこらむでも書いたのだが、
とある漫画の言葉があまりに的確なので、
ここでも書いておこう。

「コレクターとは常に2つのモノを欲している。
 1つはより珍しく貴重なアイテム。
 もう1つは自分のコレクションを自慢出来る理解者。」


この言葉から、
より珍しく貴重なアイテムを欲している者がコレクターであり、
貴重でないアイテムを欲している者はコレクターではないという解釈も可能だ。
そして、自分のコレクションを自慢出来る理解者を欲するという事は、
自慢出来るコレクションを持っているからこそ理解者を欲するという事。

特定のカードのコレクターを名乗るとしたらどんな条件だろう。
具体的でない言い方なら、
「コレクターというものは、
 その世界を知る者に理解され、
 認められることが条件」
この一言で片付けられる。

今回は特定のカードのコレクションが、
どのくらいのレベルに到達していれば、
いっぱしのコレクターとして自称出来るかという事を考えてみる。

いくつか書いてみよう。

・原画を持っていること。
これは文句をつけられない。
持っているだけでオンリーワンになれる。

・そのカードにSummer版があるならSummer版を持っていること。
これもかなりすごい。
たとえコモンでも。

・そのカードがα版、β版からあるものなら、それを持っていること。
もちろんα版とβ版という話題が出たからには、
インターナショナルエディションとコレクターズエディションも含まれる。
このセットのプルーフまで辿り着けていたら大したもの。

・全言語制覇。
これもコモンでも揃えるのは難易度は高い。
とはいえ9言語、11言語を揃えて、
(ものによってその言語が存在するものしないものがあるので)
それだけ揃えてカードアルバムに飾ってあっても、
インパクトに欠けるので、全言語制覇は条件の1つに過ぎない。

・1000枚突破。
これは全カードに適用出来ない条件。
前述の通り、ただのコモンのレベルで1000枚では誰も相手にしてくれない。
レアが1000枚だったり、
神話レアが1000枚だったりすると全然違う。
十分にコレクターを名乗れる。
他のコレクターより頭1つ上になるためのボーダーラインは1000枚だろう。
とはいえ1枚単価5000円超えを1000枚持っていると相当な金額がかかるので、
現実的には単価5000円を超えているカードを500枚持っていたら、
誰からもいっぱしのコレクターとして認めてもらえそうだ。

・その他の条件。
アーテイストのサイン入り。
アーティストプルーフ。
PSA鑑定されていてPSA8以上。
存在するものはFOIL。

これらを大半満たせるのなら特定カードのコレクターとしては相当なもの。

Serra Angels
店主は《セラの天使》(Douglas Shuler版)に関しては全条件制覇。
知らない人が多いのだが、
実は《セラの天使》(Douglas Shuler版)はコレクションが大変なカードなのだ。
他のカードに比べてかなり種類がある。
同じだけの種類があるカードって実は無いんじゃないか?
と思うくらいに種類がある。
解呪》や《放蕩魔術師》は同イラストで《セラの天使》より種類があるが、
レアリティと入手難度を総合的に考えると《セラの天使》に軍配が上がる。
「同イラストのままで種類が最も多いカード」
という条件で考えてみると、
他のカードでは《巨大化》《ラノワールのエルフ》も挙げられるが、
これらも《解呪》《放蕩魔術師》同様にコモンだ。
セラの天使》はα版から第四版まで存在した後、
アンソロジーで再録。
その後、突然メルカディアン・マスクスの時代にプロモカードとしてFOILが登場。
第四版に収録されている事で9言語に存在しているうえに、
白枠、黒枠があるものないものがバラバラで、
さらにエラーカード:セラメンタルがある。
もちろんRevised版があるのだからSummer版が存在する。
α版時代のカードなので、プルーフの入手も相当に難しい。
昔はアンコモンとして大人気で1枚1000円を超える事もあった。
そこから一度値段は下がったものの、
オールドスクールの影響でUnlimitedまでの《セラの天使》は高騰している。
これを全種集めるというのは生半可な事では出来ない。
自分で言うのもなんだが、
余程の好事家でない限りコンプリート出来ない。

持っていない《セラの天使》は、

・Unlimited版のPSA品
・α版のPSA10の品


あとは・・・なんだろう?思いつかない。

IMG0916_0001
ちなみに《セラの天使》の中でも希少度の高いSummer版については、
PSA10が世界に1枚
PSA9が世界に2枚
存在している。
(PSA10とPSA9は1枚ずつ店主が持っている)

誰かわからないけれども、
PSA9を店主以外で1枚持っている人がいる。

これらを考えると、
店主は《セラの天使》のコレクションだけなら世界一になっているはず。
質問をしてきた《停滞》コレクターの方も、
それ以外のコレクターの方も、
世界一のコレクターを目指して頑張ってくださいまし!
今コレクターでない人も、
「これだけは自分が世界一!」
というものを目指してみるのもMTGの楽しみの1つ。
コレクションでアルバムが埋まっていく過程は楽しみの1つになるので、
個人的にはオススメしたい。

ではまた。



記事作成日:2019/06/01



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