EDHデッキ紹介その17(Mistform Ultimus/霧衣の究極体)
記事作成日:2012/01/19 執筆:加藤英宝
お客様より、
「ジェネラル:《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》のデッキが見たい」
とのお声をいただきました。
このデッキについては、
私よりもある方の作成したデッキが非常にオリジナリティ溢れるデッキだったため、
その方からデッキレシピの原型をいただき、
それを少し自分のプレイスタイルにアレンジ。
デッキの原型を提供してくれたO木さん(HN)ありがとうございます。
《Mistform Ultimus/霧衣の究極体》
コスト:3青
伝説のクリーチャー イリュージョン(Illusion)
霧衣の究極体は、すべてのクリーチャー・タイプである。
(このカードが戦場以外にある場合も含む。)
3/3
レア
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多相は持っていないが全てのクリーチャータイプを持っているイキモノ。
トランプルがあるわけでもなく、飛行があるわけでもなく、
ただの4マナ3/3。
究極体と名乗っていながら、
ただの4マナ3/3。
一言で片づけると「ふつう。」で終わってしまうイキモノ。
昨今のクリーチャーのいくつかには、
プロテクション(デーモン)やらプロテクション(吸血鬼)
と特定の種族に対するプロテクションを持つカードもあり、
その全てに引っかかってしまうイキモノ。
武士道は無いけど侍であり、
忍術は無いけど忍者であり、
飛行は無いけど天使であり、
光合成出来ないが、植物であり、
青いのにゴブリンであり、
そのくせ騎士のわりにならず者である。
そして、スリヴァーでもある。
デッキは以下。
ジェネラル:《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》
クリーチャー24枚
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
《順応する自動機械/Adaptive Automaton》
《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
《変容スリヴァー/Shifting Sliver》
《有翼スリヴァー/Winged Sliver》
《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》
《Vesuvan Doppelganger》
《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage》
《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
《大建築家/Grand Architect》
《姿分け/Shapesharer》
《呉主 孫権/Sun Quan, Lord of Wu》
《アメーバの変わり身/Amoeboid Changeling》
《非実在の王/Lord of the Unreal》
《幻影の像/Phantasmal Image》
《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》
《クローン/Clone》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
《霜のタイタン/Frost Titan》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
《マイアの感電者/Myr Galvanizer》
《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》
インスタント12枚
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
《Arcane Denial》
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
《双つ術/Twincast》
《対抗呪文/Counterspell》
《呪文丸め/Spell Crumple》
《謎めいた命令/Cryptic Command》
《Force of Will》
《拭い捨て/Wipe Away》
《排撃/Repulse》
《嘘か真か/Fact or Fiction》
《Mana Drain》
ソーサリー4枚
《知識の搾取/Knowledge Exploitation》
《悪名高き群れ/Notorious Throng》
《時のらせん/Time Spiral》
《複製の儀式/Rite of Replication》
エンチャント1枚
《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》
アーティファクト18枚
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》
《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》
《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《預言者の杖/Diviner’s Wand》
《マイアの貯蔵庫/Myr Reservoir》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
プレインズウォーカー3枚
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
土地37枚
《群がりの庭/Swarmyard》
《Elephant Graveyard》
《変わり谷/Mutavault》
《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
《激浪の研究室/Riptide Laboratory》
《グリフィンの峡谷/Griffin Canyon》
《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
《Maze of Ith》
《トレイリア西部/Tolaria West》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
21《島/Island》
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原型と自分の変更点はいたってシンプルで、
・アーティファクトマナ(モックス3種と《Mana Crypt》)を増やす。
・カウンターやドローといった柔軟性の高いカードを増やす。
の2点。
原型の状態ではもう少しクリーチャーが多めで、
何がなんでも究極体に影響を及ぼせるような構成。
実際にプレイしてみると、
究極体が5/5以上になるのは当たり前で、
結構ジェネラルダメージで相手を倒せる。
《ミシュラの工廠》、《グリフィンの峡谷》、
《群がりの庭》、《Elephant Graveyard》
が思った以上に強く、究極体の活躍に拍車をかける。
究極体に影響を及ぼさない、
《霜のタイタン/Frost Titan》
《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》
《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
の3種を抜いて、もっと究極体を強化出来るように偏らせても面白い。
トランプルを持たせられて、絆魂もつく、
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》、
もっと攻撃力を上げるために、
《執念の剣/Sword of Vengeance》
も悪くない。
タフネスは上がらなくても、
《群がりの庭》
《Elephant Graveyard》
の2枚のおかげで再生させられる事もあり、カバーできるものは多い。
《ミシュラの工廠》でも強化出来る事もあり、
タフネスはそれほど心配しなくても戦える。
あとはドローソースでもある《頭蓋骨絞め/Skullclamp》も選択肢に入る。
殴ってよし、死んでよしになっておくのも弱くない。
ここまで入れると《Copy Artifact》も入れたくなる。
装備品のどれかをダブルに出来るだけで相当な違いが出るだろう。
また、《ミシュラの工廠》をコピーして土地を増やすという展開もありえるので、
《Copy Artifact》は面白い1枚と言える。
スピードの強化をしたい場合は、
《空色のダイアモンド/Sky Diamond》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《精神石/Mind Stone》
《星のコンパス/Star Compass》
《守護像/Guardian Idol》
などの2マナアーティファクトがお薦め。
2ターン目にこれらを置くと、
3ターン目にセットランドから究極体が降臨、
4ターン目からは究極体強化カードを展開、
という動きを狙える。
もちろん、
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《Basalt Monolith》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
の4種も悪くない。
《求道者テゼレット》とも相性が良く、
後半の動きが軽快になる。
装備コストやコストの高いカードがあるので、
マナは多いほうが良い。
防御面を強くしたい場合は、
多少のカウンター呪文を足すだけで良い。
《邪魔/Hinder》
《夢の破れ目/Dream Fracture》
《否定の契約/Pact of Negation》
《時間停止/Time Stop》
《雲散霧消/Dissipate》
《除外/Exclude》
などが候補。
このデッキは実際に使ってみると非常に発見が多く、
デッキの原型をいただいたときにはわからなかった面白さ、
戦っている楽しさがたくさんあった。
究極体のパワーが10を超えた時は、
一緒にプレイしている人も驚いていた。
今まで
「究極体なんてただのバニラ(無能力クリーチャーのこと)」
と思っていただけに、
目からウロコが落ちた気分でもあった。
EDHの良いところは、こんなふうに、
トーナメントカードではない多くの伝説クリーチャーに、
なんらかの活躍の場を与えてくれるところである。
自分で決めたジェネラル1枚+99枚を、
このように昇華する事も1つの楽しさになる。
ではまた。