お泊りまじっく2011冬
記事作成日:2011/12/29 執筆:加藤英宝
夏に引き続き、冬も開催してほしいとの声で、
今年は冬にもお泊りまじっくを開催。
実際のところ、冬のほうが過ごしやすい場所で、
個人的には冬のほうが嬉しい。
夏の蒸し暑さはどうにもならないが、
冬の寒さは暖房器具と服でカバー出来る。
今回は参加費6500円。
通常より高くなった理由は、
「二日目の夕食で肉を食べよう」
という企画から。
お肉屋さんに勤める友人に頼み、
当日に人数分の鶏肉、豚肉、牛肉(和牛)を用意してもらうことに。
12月23日(金)
まずは集まった人たちと自己紹介をしてからEDH。
EDHのいいところは、やはり話し合いをしても良いところ。
初対面の人同士でも、EDHを通じて会話をし、
お互いに気兼ねしなくなっていく。
夕食までは対戦相手を変えつつEDHで時間が過ぎた。
今回はマイミクさんからのメッセージで、
「カーサス使ってみてください」
とお言葉を頂いたので、
《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》
をジェネラルにしたデッキを作成。
3度対戦してみて、3度勝てた。
《ドラゴンによる死/Death by Dragons》を1度の対戦で4回撃ち、
「ドラゴンが出ない人は・・・サイコロで負けた人で!」
と3人にサイコロを降らせ対象を指定。
4回中3回サイコロに負けた人がいて全員大笑い。
自分:ドラゴン4
プレイヤーA:ドラゴン4
プレイヤーB:ドラゴン3
プレイヤーC:ドラゴン1
という非常に理不尽な場が構築された。
どっちにしてもカーサスが出た瞬間には、
全て自分のものになるのだけれど。
夕食後は各自お風呂に入りつつの自由時間。
自分はデッキの相談に個々に応えつつ、
気がつけばお風呂のタイムリミット寸前。
急いでお風呂に入りに行く。
全員お風呂に入り終わり、
夜の宴の開始。
夕方から参加すると言っていた人も到着し、
全員で「ドラフトでEDHしよう!」とお酒を飲み飲みドラフトスタート。
このEDHドラフトという遊び方は、
自分が考えだした遊び方。
遊び方はEDHシールドに近い。
(EDHシールドについては別こらむ参照。)
今回の自分のジェネラルは、《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》。
パックから出たレアや回ってきたカードがあまりに強く、
《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》
《説得/Persuasion》
《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》
《ノヴィジェンの賢者/Novijen Sages》
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
《尖塔の大長/Chancellor of the Spires》
《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》
ドラフトとしてはかなりの強カード揃い。
これに加えて、
《思案/Ponder》
《定業/Preordain》
《渦まく知識/Brainstorm》
の3種が揃っていた。
そしてアニマーの持つプロテクションが白と黒と2つもあるため、
多くの対戦相手にそれが効き、
対戦相手全てをジェネラルダメージで倒してしまう事もあった。
このEDHドラフトの後、明け方まで起きていて就寝。
この日の明け方は参加者全員が起きていた。
なかなかに珍しい。
12月24日(土)
朝から「ムーミンデッキと対戦してみたい。」と言ってくれた方がいたので、
ムーミン(《三日月の神》)デッキを取り出しEDH。
1戦目:4ターンキル。(このターン数は対戦相手のターン数)
2戦目:4ターンキル。
3戦目:1ターン目に《Mishra’s Workshop》、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》、《太陽の指輪/Sol Ring》を置き、
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》を置いた後にムーミンプレイエンド。
2ターン目に、《魔力の篭手/Gauntlet of Power》と
ムーミンの効果で引けた《精神を刻む者、ジェイス》プレイした瞬間に、全員投了。
対戦した方や観戦していた方に、
「次元の違うデッキとプレイングを見る事が出来ました。」
と言ってもらえた。
2日目の朝から参加の人の到着を待ち、
到着と同時にレアドラフトを開催。
お泊りまじっくの名物イベントのようなもの。
参加者がいらないレアを持ち寄って、
その溜まったレアたちを15枚の束にしてドラフト。
今回は青緑のデッキを構築。
1《呪文散らしのケンタウルス/Spellbane Centaur》
2《束の間の映像/Fleeting Image》
1《雲蹄の麒麟/Cloudhoof Kirin》
1《メタスランの軽飛行船/Metathran Aerostat》
1《起原/Genesis》
1《大竜巻の精霊/Tornado Elemental》
1《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
1《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》
1《渦巻き戦士/Whirlpool Warrior》
1《嘘の織り手/Weaver of Lies》
1《時間のねじれ/Time Warp》
1《適者生存/Survival of the Fittest》
1《カイレンのオモチャ/Kyren Toy》
1《洞察の王笏/Scepter of Insight》
1《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
1《大口獣/Mawcor》
1《ドラゴン・エンジン/Dragon Engine》
1《果敢な弟子/Daring Apprentice》
1《イクシドロン/Ixidron》
1《絡み森の脈動/Pulse of the Tangle》
1《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
1《技鋸の徒党/Knacksaw Clique》
ほとんど青単。
戦っていてもほとんど青単だった。
1戦目:白青
1デュエル目。
相手、《吠えたける鉱山/Howling Mine》を2枚置いてきた。
それどころか《夢生まれの詩神/Dreamborn Muse》までも。
まさかのレアドラフトでライブラリーアウト狙い。
殴る速度が間に合わない。
どうしよう?と考えて、
「《時間のねじれ/Time Warp》。対象はどうぞ、あなたで。」
と一言。
先に相手のライブラリーが切れて勝利。
その後、2デュエル目はこちらもライブラリーアウトを狙うため、
サイドボードから
《野生の言葉》
《髪張りの琴》
《狂気の祭壇》
《レガシーの兵器》
を投入。
それどころかライブラリーを40枚から56枚にチェンジ。
対戦相手がそれを予想せず、こちらがライブラリーを削りきった。
2戦目:対戦相手:白黒
1デュエル目は青の飛行で押し切って勝利。
2デュエル目は残りライフ3まで追い詰めるも、
《真実の確信/True Conviction》を置かれて逆転された。
3デュエル目は最初と同じく青の飛行で押し切って勝利。
3戦目:対戦相手:黒緑
1デュエル目はお互いに飛行を並べたが、最後は《大竜巻の精霊》で勝利。
2デュエル目は2ターン目アトランティス、3ターン目《渦巻き戦士》、
そして4ターン目に《霧衣の究極体》とマーフォークが凶悪な並び方をし、
これによって場を完全に制圧。
《適者生存》なんて一度も使わなかった。
レアドラフト後はみんなで作る夕食。
相変わらず、ここだけがアウトドア。
外で炭火を焚き、野菜スープを作り、お肉を焼く。
友人の働くお肉屋に行き、鶏肉、豚肉、和牛を調達。
知らない人もいるかもしれないが、
国産牛と和牛は全然違う品。
国産牛:外国生まれであっても三ヶ月以上日本で飼育すると国産牛と呼ぶ。
和牛:生まれも育ちも日本。簡単に言ってブランドもの。
和牛の事を国産牛と呼ぶ事は出来なくはないが、
わざわざ損な呼び方をする事は無いだろう。
値段もおおむね倍以上違う。
味に関しては比べ物にならない。
国産牛と和牛の味の違いがわからないなら、
味覚に問題があると言ってもいいくらい。
しかし、どういうわけか、
鶏肉や豚肉は「和鶏」「和豚」という単語は聞く事が少なく、
純国産のものをそのまま「国産」と呼んでいる感じだ。
(鶏の場合は地鶏とも)
もっとも豚や鶏の場合その銘柄がついている事があるため、
一応わかりやすくはなっている。
今回の和牛は「ふじやま和牛」という銘柄のA3牛肉。
豚は「三島山麓豚」という銘柄。
鶏は国産もの。
ランクのAはABCの三段階で肉の歩留等級というやつらしいが、
カードショップの店主ごときにそのへんはよくわからない。
そのあとの数字は
脂肪交雑(霜降りの度合い)
肉の光沢(肉の色)
肉の締まり及びきめ(肉質)
脂肪の光沢と質(脂肪の色と質)
の4つを5段階評価したもの。
例としては、
Aランク
脂肪交雑5
肉の光沢5
肉の締まり及びきめ5
脂肪の光沢と質4
これではA4にランクされるらしい。
全部が最高値になった時だけA5になる。
まるでPSA鑑定のようだ。
A5和牛はPSA10みたいなものだ。
こういったレベルになると素人ではわからないもので、
A5を食べたことがある自分だが、
「む、やはりA3ではA5にはかなわないか」
などとわかるような事は無い。
そもそも、
Aランク
脂肪交雑5
肉の光沢5
肉の締まり及びきめ3
脂肪の光沢と質5
だったとしてもA3になるのだから。
「A5もA3も美味い。
牛丼チェーン店やそのへんの焼肉屋の国産牛とは比べ物にならん。
いや、比べるだけこの肉に失礼だ。
国産牛やオーストラリア牛と和牛ではそもそも生物的に違うんじゃないか?」
という感じ。
食べてみるとわかる。
オーストラリア牛や国産牛はかたくて美味しくない。
和牛はやわらかく、肉の味を楽しめる。
知らない人は多いかもしれないが、
米の味と牛肉の味で日本に敵う国は存在しない。
この2種の食品に限り、
美味しさを研究し続け、今の味を作り上げた国は、
世界中どこを探しても日本のみ。
他にも「日本こそ最高の味が出せる」はあるが、
このこらむは美味しんぼではないのでこのへんで。
しかも、今回はお肉屋の友人のサービスで、
牛タンを無料でいただいた。
これは自分も予想外。
みんなで火を起こして早速肉を焼き始め、
各々に好みの味付けで食べる。
もっとも焼肉のタレなどというものは用意しない。
いい肉を食べる時はタレは不要である。
醤油、わさび、塩、胡椒、味ぽんの中から、
好みのものを使うかたち。
「Serraさん!こんな肉、俺食った事ねーっすよ!」
「お泊り来てよかったです!」
「今まで食ってた牛肉はニセモンだったんですね!」
「当分の間、他で牛肉食べられる気がしません!」
「これで6500円じゃ安すぎるくらいです!」
「この肉の味、旅行会社のプランだったら軽く3万超えますよ!」
全員が大騒ぎ。
和牛は当然のことながら、
豚を食べても鶏を食べても違う。
そのへんの安い焼肉屋ではまず食べられない味だ。
このレベルの肉を焼肉屋さんで食べたら一人1万円コースだろう。
お泊りの参加費を超えてしまう。
5kgも用意した肉は残す事なく全員のお腹の中に収められた。
残ったらあとで夜中にでも食べようと思っていたが、
一切れたりとも残らなかった。
夜は
「クリスマスなんかくそくらえ!」
と言いながら、
全員で手づかみでケーキを食べた。
その後は、
体力の持つ限り個々に好きなことをしつつ、
明け方に就寝。
12月25日(日)
三日目は片付けをして帰るだけ。
とはいえ、終わった後、即お帰り組以外は、
みんなでカレーを食べに。
その後は電車の時間などを考慮しながら、
麻雀をしたりマジックしたり。
そんな折に、
「Serraさん、遅くなりましたが、
誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントです!」
という声が。
なお、誕生日は12月ではない。
袋を開けて出てきたものは、
ニンテンドー3DS用MONSTER HUNTER 3Gのソフトと、
ニンテンドー3DS専用拡張スライドパッド。
「ありがとう。でも3DS本体持ってないんだけど。」
「ええ、そうじゃないかと思いまして。」
「どうしろと(笑)」
「頑張ってください。」
「何をだ。」
こんなお泊りまじっく冬でした。
内容を見てもわかるかもしれないが、
もうお泊りまじっく冬というタイトルよりも、
「お泊りまじっく肉」のほうが正解な気がしてくるイベントだった。
次のお泊りまじっくも和牛を楽しむイベントにする予定。
こんなお肉を食べてみたい方は是非参加を。
さて、MONSTER HUNTER 3Gのソフトはどうしよう。
ではまた。