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1Killデッキ検証その1

2005年3月現在、
ヴィンテージ(タイプ1)で1ターンキルを最も高い可能性で出来るデッキがあるという。
噂では80%で1ターンキルとの話だ。
長くマジックをしているが、
そんなデッキは「まじっくの歴史」にあるような豪華デッキやアカデミーデッキでない限り、
そうそう存在するとも思えない。
しかし、随分と話題にも上ったので、
このデッキの検証をしてみようと言う事になった。

下記はそのデッキレシピ。
-メイン-
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1《Tropical Island
1《Bayou
1《水蓮の花びら/Lotus Petal
1《魔力の櫃/Mana Vault
1《Sol Ring
1《Mana Crypt
1《Mox Sapphire
1《Mox Ruby
1《Mox Pearl
1《Mox Jet
1《Mox Emerald
1《金属モックス/Chrome Mox
1《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
1《Black Lotus
4《ダークウォーターの卵/Darkwater Egg
4《彩色の宝球/Chromatic Sphere
1《蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
1《Ancestral Recall
4《手練/Sleight of Hand
4《渦まく知識/Brainstorm
1《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
1《Demonic Consultation
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor
4《夜の囁き/Night’s Whisper
4《苦悶の触手/Tendrils of Agony
4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual
4《暗黒の儀式/Dark Ritual
3《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault
4《土地譲渡/Land Grant

-サイド-
4《ザンティッドの大群/Xantid Swarm
4《Force of Will
4《酸化/Oxidize
1《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher
1《無効/Annul
1《解体/Deconstruct

なんてことはない、ちょっと極端に作ったストームデッキである。
面白味もなんにもない、と言えなくも無いくらいだ。
プレイングもやたら簡単である。

マナ出して、ドローして、ストームを稼いで《苦悶の触手》。
基本の動きはこれだけ。
一度でもストップすると次に動き始めて勝つ手段は限りなく0に近いのが、
従来のストームデッキと違うところだ。
単純にその理由は「7枚カードを引く」と書いたカードが無いからである。
7枚引くカードの多くは3マナ以上からであり、
1キルを狙うあまり、この類のカードをデッキに入れないのだろう。

早速プレイしてみることにする。
我がチーム「まぐろ」のメンバー2人が協力し、
下記のようなデータがとれた。

相手はゴブリン。
50回のデュエル、先攻25回、後攻25回の結果。

まずは先攻25回。Killと書いた時が勝利。

1回目:4ターン目、殴られて死亡。
2回目:1ターンKill。
3回目:1ターンKill。マリガン1。
4回目:2ターンKill。
5回目:2ターンKill。
6回目:3ターン目、動けなくなった事確定して投了。
7回目:3ターン目、殴られて火力で死亡。
8回目:1ターン目、《大霊堂の戦利品》にて20ライフ損失にて即死。
9回目:1ターンKill。

10回目:2ターンKill。
11回目:4ターンKill。
12回目:4ターン目、殴られて死亡。
13回目:1ターン目、動けなくなった事確定して投了。
14回目:3ターン目、殴られて火力で死亡。
15回目:2ターンKill。
16回目:1マリガン、4ターン目、殴られて死亡。
17回目:3ターンKill。
18回目:3ターンKill。
19回目:2ターン目、《大霊堂の戦利品》にて17ライフ損失にて即死。
20回目:4ターンKill。

21回目:1ターンKill。
22回目:1マリガン、4ターン目、殴られて死亡。
23回目:2ターン目、《大霊堂の戦利品》にて22ライフ損失にて即死。
24回目:2ターンKill。
25回目:2ターンKill。

14勝11敗。
後攻25回の結果。

1回目:1マリガン、1ターンKill。
2回目:1マリガン、2ターン目動けなくなった事確定して投了。
3回目:3ターンKill。マリガン1。
4回目:2ターンKill。
5回目:1ターン目、《大霊堂の戦利品》でライフ損失後、相手の《稲妻/Lightning Bolt》で死亡。
6回目:1マリガン、1ターンKill。
7回目:4ターンKill。
8回目:1ターン目に自分が《大霊堂の戦利品》で23ライフ損失で死亡。
9回目:1ターンKill。
10回目:1マリガン、1ターンKill。

11回目:1マリガン、2ターンKill。
12回目:1マリガン、2ターンKill。
13回目:2ターンKill。
14回目:1ターンKill。
15回目:1マリガン、4ターン目、殴られて死亡。
16回目:1マリガン、3ターン目、《大霊堂の戦利品》にて18ライフ損失にて即死。
17回目:4ターンKill。
18回目:3ターンKill。
19回目:2ターン目、《大霊堂の戦利品》にて24ライフ損失にて即死。
20回目:1ターン目、動けなくなった事確定して投了。

21回目:4ターン目、殴られて死亡。
22回目:1マリガン、2ターンKill。
23回目:1ターンKill。
24回目:1ターンKill。
25回目:2ターンKill。

17勝8敗。

以上。ゴブリン相手50回の結果。

総合計勝敗:31勝19敗。

確かに1ターン目に倒せている事も多いし、
他の勝負も4ターン目以内で必ず終わっている。
相手のデッキが速いというのも理由の1つだが。
後攻のほうがドロー1枚多いせいか、勝率は高い。

相手に1ターン目に《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》出されて、
4ターン目に負けているケースもあるが、
おおむね後攻は勝率がいいと見て問題無いだろう。

サイドインの勝負はしていないが、
これ、サイドインする必要性もあまり感じないほどだ。
サイドインからの《ゴブリンの放火砲》だけは使ってみたい。

土地が3枚しか入ってないうえに、
土地譲渡》で引き抜くので、
確率上の期待値は20点を超えてくれる事だろう。

プレイングの仕方としては、
確実に動かないと判断した場合はマリガン。
開始してからは、1ターンキルを狙うのではなく、
あくまで「相手を倒す」という事を念頭にしている。

1ターン目に動いても倒せないと判断した場合は、
2~4ターン目に決める事を目標に動き、
全体としてバクチはなるべく避け、堅実なプレイング。
一応念のため言っておくが、
大霊堂の戦利品》で指定しているカードはデッキに4枚のカードを指定しているケースがほとんど。
それでこんだけ死ぬのは自分の運の無さか。

渦まく知識》でしっかりライブラリ操作し、
大霊堂の戦利品》を撃っている場合を除いては、
「ここで撃たないと負ける」ので撃っている状況である。
2度ほど、デッキに1枚のカードを指定したが、
1回は死亡、1回は10枚目にあって勝利している。
やっぱり《Demonic Consultation》のほうが使いやすい。
そのわりに《Demonic Consultation》でも死にかけている。

このデッキ、確かに赤単相手に勝率が悪いわけではない。
そこそこに勝てているし、Killターンも早い。
悪い動きではないが、動けなった瞬間にどんなデッキにも敗北確定。

また、《大霊堂の戦利品》や《夜の囁き》でライフの損失後を狙われて、
あっけなく死ぬケースもある
やはり「タイプ1は1ターンキルの世界」などというのは夢物語のようである。
このデッキをプレイした感想としては、
動きが不安定かつデュエルがつまらない。

相手に1ターン目に《三なる宝球/Trinisphere》でも置かれたら負け確定というのも悲しい。
やはりタイプ1は親和やカウンター、コンボ、赤単、オースや茶単のほうが、
プレイしていて面白みがある。

50回ほどデュエルして思ったのは、
「カウンター持ってる相手じゃどうなる?」
という事。

次のお題はこれで決定。
次はカウンターデッキ相手に50回デュエル。
乞うご期待。

PS:チームまぐろに「こういうデータをとりやがれ」「こういう事をやってみろ」
  という希望あれば、BBSやメールにて受付中。
  普通はやらない変わった事でも、
  よっぽどおかしな事や出来ない事じゃない限り、チャレンジします。
  いや、よっぽどおかしな事ほど挑戦するかも。

ではまた。



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