Falling Star

今回のお題は《Falling Star》というLegendsのカード。
久しぶりにカード1枚に焦点を絞ったこらむ。

Falling Star
Falling Star
コスト:2赤
ソーサリー
Falling Starをプレイしている場所から少なくとも1フィート高い場所からはじく。
Falling Starは、それが上に乗ったすべてのクリーチャーに3点のダメージを与える。
Falling Starによってダメージを与えられたすべてのクリーチャーをタップする。
Falling Starが水平に1回転以上しなかった場合、それは効果を及ぼさない。
レア

カードの直訳は流れ星。
カードの効果から察するに、
「落ちてくる流れ星に当たったらおおむね死ぬよ!(3点ダメージ)
もし死なないタフな奴がいてもさすがにぶっ倒れる(タップされる)よ!」
と言いたいのだろう。
このカードデザインセンスは最高だ。
落ちてくる星に当たったらタダじゃすまないという感じを上手く表現している。

一般的なMTGプレイヤーからすると、
「ナニコレ?アンシリーズのカード?」
(アンシリーズ:アングルード/Unglued、アンヒンジド/Unhinged、アンステーブル/Unstable
という3種のジョーク・セット。公式大会で使う事が出来ない。)
と言われるようなカード。
このカードはLegendsに収録されている公式のしっかりとしたカードだ。
太古の昔にはこんなカードを平然と作っていたのだ。
Legendsの発売日は1994年6月10日。
同年8月1日、Type1(現:ヴィンテージ)で1枚制限。
1995年11月1日に禁止。
発売から2ヶ月経たずに1枚制限になり、、
発売から1年半経たずに使用禁止になったかわいそうなカードだ。
20年以上が経過した今も、
この《Falling Star》はヴィンテージやレガシーで禁止されている。
半公式とも言われるEDHでも禁止。

「ああ、《Falling Star》か。
MTGを始めた頃によく使っていたぜ!」

などという奴はまずいないカードだ。
こんな事を言い出すような奴はどうかしている。
こういう話題になったら、
「店主、お前はそのどうかしている一人だろ?」
というオチに行くのがお約束なのだが、
残念ながら、どうかしている店主でも《Falling Star》はほぼ使った事がない。
そう、店主は「ほぼ」だ。
使った事があるのだ。
記憶している限り最低2回。

1回は自身で開催したレアドラフトというカジュアルなイベントで。
もう1回は公式大会だ。
Type1(ヴィンテージ)ではない。
MTG歴日本トップクラスの店主でも、
1995年11月1日より前にMTGを始めてはいない。
ではどうやって公式大会で《Falling Star》を?となるだろう。
答えは簡単。
リミテッドだ。
ドラフトの時に出た。
「ドラフトで《Falling Star》出ちゃったけどどうなる?」
という話題になり、
「ドラフトに禁止カードという概念はないから使える。」
という判断で使用OK。
ドラフトで《Falling Star》を使った事があるなんて人、
世界に一体何人いるのだろう。

ちなみに1フィートは30.48センチなので、
だいたい30センチ定規の高さだと思えばわかりやすいだろう。

さて、このカード、どうして話題に出したか。
それはオールドスクールだ。
先日、オールドスクールのルールを確認していたら

・オリジナルルール
・チャネルファイアボールルール

のどちらでもこのカードに関して一切触れていない事に気付いた。
どうもこのカードは4枚使えるようなのだ。

Chaos Orb》は明確にルールが下記のようになっている。

chaosorb
Chaos Orb
コスト:2
アーティファクト
(1),(T):トークンでないパーマネント1つを選ぶ。
Chaos Orbが戦場に出ている場合、
Chaos Orbをプレイしている場所から少なくとも1フィート高い場所からはじく。
Chaos Orbが水平に1回転以上し、
選ばれたパーマネントに触れている場合、
そのパーマネントを破壊する。
その後Chaos Orbを破壊する。

※《Chaos Orb》には「フェアフリップ」が適用される。
対象のカードをテーブルの中央に移動し、触れさせやすくすることができる。

元々の記述に近いのだが、
破壊出来るパーマネントが1枚と限定されている。
しかし、《Falling Star》はルールの中で一切書かれていない。
「誰もこんなもん使わないだろ。」
と思っているのか、
それともこれはこれでそのままやってくれという意味なのか。
このフェアフリップのような事を考えると、
「クリーチャーカードをテーブルの中央に移動し、触れさせやすくすることができる。」
と読みかえて良いのだろうか。
だが、それでもこれは問題がある。
今、店主は読みかえの際に《Chaos Orb》のルールをもとに、
Falling Star》ならこうなるか?と思って書いたテキストだ。
クリーチャートークンはどうなるのだろう?
Falling Star》のテキストでは、
「トークンには当たらない。」なんて書いてないので、
このままのルールであればクリーチャートークンにも影響する。
ただ、トークンはルール上、カードのサイズのような定義がない。
トークンは一体どういう扱いをすれば良いのか。
カード配置並び替え問題とトークンの問題はどうなるのかさっぱりわからない。

Chaos Orb》は無色なので、
どんな色のデッキにも入れられるが、
Falling Star》は赤いデッキにしか入れられないので、
そんな簡単にそこらじゅうで飛び交うわけではないと思われているのだろうか。
(実際に飛び交っている光景など見た事も無いのだが。)

で、このカード、誰かオールドスクールで使ってみてほしい。
店主はつい最近、
「どうせこのカードを投げる日は来ない。」
と思ってPSA鑑定にかけてしまった。
そしたら、
驚きのPSA10がついてしまった。
これがPSA6以下の数字だったら、
諦めてPSAのケースをぶち割って使用しても良かったのだが、
さすがにPSA10をぶち割る選択は出来ない。
ちなみに同じ理由で過去に《Chaos Orb》も鑑定にかけた。

あ、一応証拠の画像をば。

Falling Star PSA

店主はこのカードを使うためには、
PSA鑑定されたカードだけでデッキを組む必要がある。
で、それは可能か不可能かで言えば、
あと10~15枚くらい鑑定すれば構築可能。
ただ、さすがにPSAのケースで1フィート上から放り投げたら、
対戦相手が激怒するだろう。
現実的ではない。

今月のKの彼がこれをデッキに4枚入れて、
オールドスクールの大会に出てくれたら面白いのだが。
彼の漢気に期待しよう。

ちなみにこのカードのイラストレーターは、
セラの天使/Serra Angel》と同じDouglas Shulerさん。
どこかで原画が手に入らないものか・・・。

ではまた。



記事作成日:2019/03/17



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