まじっくの歴史その1

ある方にふと聞かれました。

「パワー9が普通に4枚使えた時代って、
 どんなデッキが強かったの?」

今日はそんな質問に答えてみようかと思います。
パワー9がわからない、という人もいるかもしれないので、
これもまた簡単に説明。
パワー9というのは、

「数あるマジックのカードの中で、
 もっとも強く、もっとも値段の高い9種のカード」

と解釈すればわかりやすいでしょう。
この9種とは

Black Lotus
Ancestral Recall
Time Walk
Timetwister
Mox Pearl
Mox Sapphire
Mox Jet
Mox Ruby
Mox Emerald

の9種です。(9種全てヴィンテージでデッキに1枚制限のカード)

また、アラビアンナイトの《Library of Alexandria》(これもヴィンテージで1枚制限)というカードを加え、
パワー10と呼ばれる事もありますが、
最近では《Mishra’s Workshop》や《Bazaar of Baghdad》のほうが人気や値段が高いので、
そう呼ばれる事は少なくなりました。

言うまでもなく《Black Lotus》が一番高価かつ人気も高く、
現在ではUnlimited版(白枠)でさえ10万円を超える事も珍しくありません。
β版(黒枠)の完全なMint品は100万円の値がつくそうです。
(なによりもあっさり100万円を出す人が怖いですね。)
また、《Black Lotus》以外では《Ancestral Recall》と《Mox Sapphire》が人気です。

さて、このパワー9が普通に4枚使えた時代、
この頃で一番強いデッキはどんなものであったか、
それは考えるのはあまり難しい事でもありません。
カードのセットが少ないので、
カードの種類もそれほど多くない時代です。
パワー10を全部4枚入れてデッキ構築するだけで40枚。
あとはそれに準じた最高級カードと勝ち手段を入れれば完成です。

一例として、


4《Ancestral Recall
4《Time Walk
4《Timetwister
2《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall

4《Demonic Tutor

3《Wheel of Fortune
1《火の玉/Fireball

2《Regrowth

4《Black Lotus
4《Mox Pearl
4《Mox Sapphire
4《Mox Jet
4《Mox Ruby
4《Mox Emerald
4《Sol Ring

土地
1《Volcanic Island
3《Underground Sea
4《Library of Alexandria

計60枚。

豪華ですね。
現在作ったらいくらかかるデッキなんでしょう。
それなりに資産を持つ筆者でも、これは作れません。

上記のデッキ、動きや勝ち方は皆様わかりますでしょうか。
単純に言って、相手にはほぼ1ターンも譲る事無くゲームは終了します。
どうしてもわからない方はメールにてお問い合わせを。
バランスをとっておくなら1枚くらいは、
Braingeyser》を入れておいてもいいかもしれません。

1ターン目に先攻をとったプレイヤーが勝つので、
ジャンケンやダイスロールでゲームが決まるわけです。
この時代は「土地無しマリガン」「全て土地マリガン」のルールだったため、
このデッキの場合は初手で土地が無い場合もあります。
その場合は
・土地無しでもまわる手札ならスタート
・少し厳しいと思ったらマリガン
という事が出来る事も強みでした。
これはさすがに「ゲームではない」と判断され、
制限に至ったという事です。

また、このようなデッキが存在してしまったため、
瞬殺デッキを防ぐ手段を必要とし、
Force of Will》や《Contagion》のようなピッチスペルが生まれたのです。
(そのわりに《Force of Will》はコンボデッキの防御手段もなっていますが)
今、こういうデッキを作るとしたら、
Force of Will
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
が採用され、
より邪悪なデッキとなることでしょう。

いつかこんなデッキが組める資産を持ちたいものです。

ではまた。