EDHデッキ紹介その121(Djeru, With Eyes Open/目を開いた者、デジェル)
記事作成日:2019/02/03 執筆:加藤英宝
久しぶりの店主のEDHデッキ紹介。
お客様より、
「白単のEDHが弱いというセラさんのお話があったので、
セラさんの作った白単のEDHがみたいです。」
というお声があったので。
今回のジェネラルは《目を開いた者、デジェル/Djeru, With Eyes Open》。
《Djeru, With Eyes Open/目を開いた者、デジェル》
コスト:3白白
伝説のクリーチャー 人間(Human) 戦士(Warrior)
警戒
目を開いた者、デジェルが戦場に出たとき、
あなたはあなたのライブラリーからプレインズウォーカー・カード1枚を探してもよい。
そうしたなら、それを公開してあなたの手札に加え、
その後あなたのライブラリーを切り直す。
発生源1つがあなたがコントロールするプレインズウォーカーにダメージを与えるなら、
そのダメージを1点軽減する。
4/3
レア
プレインズウォーカーチューター能力がついた生物。
プレインズウォーカーへのダメージも軽減する、
ちょっぴり器用な子。
スペックとしては悪くないが、
少々5マナは重たく感じる。
5マナで4/3警戒で、能力2つ持ちなので、
文句を言えない性能だという事はわかる。
けれども一線級と言うには今ひとつ。
強化無しでは6回殴らないとジェネラルダメージに届かない。
白は強化に恵まれているので、
ここは案外とカバーできるところではあるが。
デッキは以下。
ジェネラル:《目を開いた者、デジェル/Djeru, With Eyes Open》
-クリーチャー3枚-
《競技場の首長/Arena Rector》
《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
-インスタント3枚-
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
-ソーサリー9枚-
《ゲートウォッチ配備/Deploy the Gatewatch》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《戦の惨害/Ravages of War》
《神の怒り/Wrath of God》
《審判の日/Day of Judgment》
《浄化の輝き/Cleansing Nova》
《質素な命令/Austere Command》
《ゲートウォッチ招致/Call the Gatewatch》
《カタストロフィ/Catastrophe》
-エンチャント7枚-
《土地税/Land Tax》
《盲従/Blind Obedience》
《法の定め/Rule of Law》
《命運の掌握/Grasp of Fate》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》
《Moat》
-アーティファクト25枚-
《通電式キー/Voltaic Key》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《Jeweled Amulet》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《真珠の大メダル/Pearl Medallion》
《砕けたパワーストーン/Fractured Powerstone》
《思考の器/Thought Vessel》
《友なる石/Fellwar Stone》
《星のコンパス/Star Compass》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《精神の眼/Mind’s Eye》
《ニンの杖/Staff of Nin》
-プレインズウォーカー17枚-
《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
《不動のアジャニ/Ajani Steadfast》
《暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants》
《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
《石術師、ナヒリ/Nahiri, the Lithomancer》
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
《武芸の模範、ギデオン/Gideon, Martial Paragon》
《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》
《賢明な助言者、アジャニ/Ajani, Wise Counselor》
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
-土地35枚-
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《古えの居住地/Ancient Den》
《大瀑布/Cascading Cataracts》
《発明博覧会/Inventors’ Fair》
《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《コーの安息所/Kor Haven》
《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
20《平地/Plains》
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ジェネラルの選定の時点で気づいていた人もいたかもしれない。
白単プレインズウォーカーデッキ。
戦い方もそこそこシンプル。
序盤マナアーティファクトを展開。
殴られそうにないor守れるならプレインズウォーカーを置く。
プレインズウォーカーを出すべきでないならリセット。
《神の怒り》系の生物破壊呪文と、
《ハルマゲドン》系土地破壊呪文で相手の動きを止める。
どちらも無いならとりあえず《目を開いた者、デジェル》を出して、
プレインズウォーカーを1枚手札に入れておく。
あとはプレインズウォーカー次第。
時々《目を開いた者、デジェル》をフル強化してジェネラルダメージ21点も狙える。
このデッキも大昔には作れなかった。
それが改善された理由の1つは、単色のプレインズウォーカーが増えた事。
何年か前までは、プレインズウォーカーデッキをEDHで作るなら、
全部採用しないとデッキにならないくらいだったが、
年が経つにつれてプレインズウォーカーが増えたおかげで、
単色でも作れるほどに増えてくれた。
もう1つはプレインズウォーカーのルールが変わった事。
以前は同タイプのプレインズウォーカーは並べられなかった。
例えば、
《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》が出ているところに、
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》を出すと、
どちらか片方を墓地に置かなければいけなかったが、
今は完全に同名でない限りは並べられるというルールに変更されている。
これのおかげで、
2枚目、3枚目の同タイプを引いても手札で腐る事がなくなった。
このルール変更は非常に大きかった。
一例でアジャニだけでも、
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
《賢明な助言者、アジャニ/Ajani, Wise Counselor》
《不動のアジャニ/Ajani Steadfast》
《暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants》
《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
この5種がある。
対戦中にどれかを出していて、
別のアジャニが来た時にがっかりしなくて済むだけでもかなり違う。
あとは、
同タイプのプレインズウォーカー同士の能力を組み合わせる事によって、
何が起きるのかという事が大きく変わっている。
このままアジャニで説明すると、
ジェネラルの《目を開いた者、デジェル》
《不動のアジャニ》
《群れの統率者アジャニ》
《暴君への敵対者、アジャニ》
の4枚が出ているとする。
《不動のアジャニ》の+1能力を使い、
《群れの統率者アジャニ》の+1能力を使い、
《暴君への敵対者、アジャニ》の+1能力を使い、
《目を開いた者、デジェル》のパワーは7。
(4/3に+1/+1カウンターが2つと+1/+1修正。)
これで攻撃して7点。
次のターンに、
《不動のアジャニ》の+1能力を使い、
《群れの統率者アジャニ》の-3能力を使い、
《暴君への敵対者、アジャニ》の+1能力を使い、
《目を開いた者、デジェル》のパワーは8の飛行、二段攻撃、警戒、絆魂。
(4/3に+1/+1カウンターが合計3つと+1/+1修正。)
これで攻撃して16点。
ジェネラルダメージ21点が成立。
そして《不動のアジャニ》の能力は絆魂もつけるので、
これが成立した時は23点ライフのおまけもついてくる。
これは昔のようにアジャニを3枚並べられなかった頃には出来なかった。
他のプレインズウォーカーでもこういう同タイプ同士での組み合わせが出来るようになっているし、
同タイプ2種以上による組み合わせとなると、
さらに面白い事が出来るようになっている。
少々クリーチャーを採用しているものの、
無理に必要なクリーチャーではないので、
全部抜いてプレインズウォーカーでのみ勝つデッキにする事もできる。
ジェネラルも《石術師、ナヒリ》にして、
デッキの勝ち手段を完全にプレインズウォーカーだけにしても面白い。
このタイプにするのなら、
《神の怒り》のような大量破壊呪文や、
相手のコンボを潰しやすいエンチャントや単一除去呪文の採用を。
《アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros》は不採用。
デッキを何度か回してみたが、全然反転しないうえに、
《ゲートウォッチ配備》でも出せないので抜いた。
《目を開いた者、デジェル》でサーチ不可というのも抜いた理由の1つ。
なお、
《ゲートウォッチ配備》は期待値上は1枚くらいは出るのだが、
撃ってもハズレな事もあるバクチカードなので、
抜いてしまってもよい。
《ゲートウォッチ配備》ガチャを回したい人は止めない。
リセット呪文を採用したほうがデッキは安定する。
で、肝心の強さはどうか?
強ジェネラルと呼ばれるくらいの相手には厳しいが、
中堅クラス相手になら戦えた。
そしてこれはプレインズウォーカーデッキ全般に言えるのだが、
プレインズウォーカーの能力を連続で起動しているととにかく楽しい。
「ああ、こんな事が起きるのか!」
という発見が非常に楽しい。
この発見が楽しいのでプレインズウォーカーデッキを作り続けている自分がいる。
ちなみにこの白単と同じように、
他の単色プレインズウォーカーデッキを現在研究中なので、
残りの色もいつか紹介予定。
ではまた。