Black Lotusのお話その3。

先日、原画が売りに出された事で話題になった《Black Lotus》。
今回のお話はちょっと経済のお話もからめて。
日本に《Black Lotus》の原画を買える人はどのくらいいるのか?
という話。

海外の事はわからないので日本の経済のお話で。

まず、日本の富裕層というものは下記のようにランク付けされる。

純金融資産が

マス層:3000万円未満

アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満

準富裕層:5000万円以上1億円未満

富裕層:1億円以上5億円未満

超富裕層:5億円以上


という5段階。

純金融資産とは、

預貯金、株式、投資信託、債券、一時払い生命・年金保険と
実物資産を除く金融資産から住宅ローンなどの負債を引いた資産
と定義付けされている。

ちょっとわかりにくい言い方なのでもっと簡単な言い方に変えよう。
現金、預貯金、
それと即座に現金化可能なもの。
この即座に現金化可能なものに株式や投資信託といったものが該当する。
つまり、即座に現金化が難しい土地などの不動産が該当しない。
「住宅ローンなどの負債を引いた」
という一文は単純に借金を差し引いて、ということ。
一例を出すと、

現金:100万円
貯金:300万円
株式:100万円
持ち家の資産価値:500万円
借金:500万円

これだと純金融資産0円。
現金、貯金、株式の合計で500万円。
借金で500万円なのでここがプラマイゼロ。
持ち家は純金融資産に該当しないので0扱い。
よって純金融資産は0円。

MTGの話題でこれを書いているので、
一応書いておこう。

MTGのカードは純金融資産には入らない。

「即座に現金化可能なものなのに!」
と思う人もいるだろうし、
店主もそう思っているが、
一般的金融資産とは呼べないので残念ながら該当しない。

この上記の富裕層の条件の純金融資産だと、
絵画等の芸術品の類
車やバイク(プレミア価格がつくものでも)
といったものも純金融資産には該当しない。
それどころか、
金、プラチナも該当しない。
即座に現金化可能なものだと思うのだが。

土地、家、金、芸術品といったものは、
実物資産という名で扱われるらしい。

さて、富裕層のお話に戻ろう。
この富裕層の中で《Black Lotus》の原画を購入可能な層は、
トップの超富裕層(純金融資産5億円以上)のみ。
しかも5億円以上、という書き方だけなので、
5億円以上7億円未満なら買えないのだから、
ここからさらにふるいにかけられるという事だ。

この富裕層の5段階の日本の割合は下記のような数字。
この数字は2018年の12月のデータだそうだ。

マス層     4203.1万世帯(78.24%)

アッパーマス層 720.3万世帯(13.41%)

準富裕層    322.2万世帯(6.00%)

富裕層     118.3万世帯(2.20%)

超富裕層    8.4万世帯(0.16%)

世帯合計:5372.3万世帯。


図解するとこんな感じ。
資産階層

日本の人口は1億2600万人ほど。
世帯数はその半分くらいといったところ。
一人暮らし、二人暮らし、それと核家族といった感じでバラけて、
5000万の世帯が存在するのだろう。

この数字から見ると、
日本の中のたったの0.16%の世帯にしか資産5億円以上がいない。
この0.16%から、

・7億円以上の純金融資産を持つ
・マジックをコレクションしている

という条件、
一体誰が該当するのだろう。
そして、こういう話でもおおむね
「平均を上げる人」
「中央値にいる多くの人」
「平均を下げる人」
に分かれる。

超富裕層である0.16%の中でも、
「平均を上げる人」
「中央値にいる多くの人」
「平均を下げる人」
がいるという事。
資産5億円以上の超富裕層の中の中央値はどのくらいなのだろう?
残念ながら超富裕層の中の中央値はちょっと調べた程度ではわからなかった。
ただ、
Black Lotus》の原画を買えるとなると、
中央値以上の数字が必要なのでは?
という感じがする。
だいたいにおいて、
資産7億円以上あったとして、マジック知っていたとして、
純金融資産が7~10億円くらいの人が、
1枚7億円の《Black Lotus》の原画を買うか?
と言われたら、普通の神経なら買わないだろう。
自分の資産の半分以上を絵1枚にするような選択をするとは思えない。
純金融資産が20億以上の人だったら、
結構余裕な顔して《Black Lotus》の原画を買ってしまうかもしれない。

純金融資産という言い方なので、
不動産などが入らないから、
前述の実物資産(主に不動産)と一定収入があるなら、
Black Lotus》の原画を買ったところで生活は揺らがない。
7億円以上の純金融資産を持っている人なら買えない事はない。
ただ、上記の0.16%の世帯の中のどれだけの人がその領域なのだろう。
前述のように中央値のあたりでは多分買えないし、買わないだろう。
そうなると、
最低でも半分、0.08%の人はここで脱落。
世帯数にして残り42000世帯の中にコレクターがいるかどうか。
この世帯の中でMTGをやっている人なんて10%もいるわけがない。
(MTGの知名度から想像して)
しかもコレクターであるという条件まで考えたら、
1%までは落ちると見て良いのでは?
となると、0.0008%、420世帯。
なんだか随分絞り込んできた気がする。
絞り込むための理屈や数字が正しいかわからないが。
自分では「当たらずといえども遠からず」くらいではないかと。

海外はわからないけれども、
日本ではこの420世帯の中の誰かなら買う可能性ありではないだろうか。
自分が知る限りではそんな超富裕層は知り合いにはいないし、
Black Lotus》の原画を買いそうなコレクターもいない。
ただ、自分の知らない所にとんでもないコレクターの1人や2人いてもおかしくはないので、
日本で《Black Lotus》の原画を買うMTGコレクターが出るかもしれない。

とはいえ、
マス層とアッパーマス層の合計は90%を超える。
日本国民の9割以上は5000万円未満の資産という事。
準富裕層と富裕層の合計が10%行かないくらい。
日本国民の10%行かないくらいが5000万以上5億円未満の資産。
当たり前の話なのだが、
99%以上のMTGプレイヤーはこちらに該当する。
普通は買えない。

即座に現金化出来るのだから、
MTGのカードは純金融資産と扱っても、
超富裕層に入れる人はいないだろう、たぶん。
いや、仮に入れたとしても7億円までは到達しないと、
Black Lotus》の原画には手が届かない。
さすがにそんな無茶をする人はいないだろう。

さて、《Black Lotus》の原画は売れるのだろうか?

ではまた。



記事作成日:2019/01/31



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