Black Lotusのお話その2。

2019年1月27日、
Black Lotus》の原画が売り出されたという情報がネットを飛び交った。

少々調べてみたところ、
Black Lotus
Mox Jet
Mox Emerald
Farmstead
の4枚の原画が売られているようだった。
Black Lotus》だけではなく、
Mox Jet
Mox Emerald
の2枚も売られている事が驚きだ。
気になる価格は

lotus-original1
Black Lotus》$6,500,000 USD(約7億850万円)
Mox Jet》$750,000 USD(約8175万円)
Mox Emerald》$750,000 USD(約8175万円)
Farmstead》$85,000 USD(約926万円)

(2019年1月27日の時点で1ドル=約109円)

Black Lotus》が7億。
本当に美術館にある絵の値段だ。
億までは行かずとも、
Mox Jet
Mox Emerald
の2種も十分に美術館クラス。

そしてちょっと驚きな事に、
店主はぴったり1年前に

Black Lotusのお話。

こんなこらむを書いている。
1年前で《Black Lotus》の原画なら1億の可能性はある、
また、今後のMTGが続くならそれ以上もあるとも書いている。
まさかそんな事を書いたぴったり1年後に、
Black Lotus》の原画の金額が提示される日が来るとは思わなかった。
不思議な事もあるものだ。

そして、何人もの人から、
「セラさん、買うんですか?」
と言われた。
ここはカードショップであって、
AmazonでもSoftbankでもZOZOでも無いんですよ、お客様。
ここの社長はへっぽこであって、
ポケットマネーで億をバラまくリツイートキャンペーンなんて出来ませんよ、お客様。
世界でも有数のMTG馬鹿だという自信はあれども、
「ほほう、黒蓮が7億とな?
 よろしい、朕が買おうではないか。」
などという妄言が吐ける程の財力はございませんよ、お客様。

ZOZOの前澤社長に
「《Black Lotus》の原画買いたいからお年玉ください。」
と言ったらくれる・・・わけないな。

あまり誤解しないでいただきたいのだが、
カードショップというのはそれほど儲かるものでもないし、
店主の全財産を売り払っても、
この《Black Lotus》の原画の10%すら作れない。
どう考えても手が届かない。
普通のMTGプレイヤーよりはカード資産を持っているだろうし、
MTGの繁栄が続けば続くほどカード資産額も上がる。
けれどもMTGの繁栄が続く=《Black Lotus》の原画も上がる。
余程の人生大逆転がないと《Black Lotus》の原画には手が届かない。
この時点で買い手がいるかどうかはともかくとして、
7億円という数字を提示されたのだ。
もし買い手がついてしまったうえで、
その人が手放す日が来たら、
10億を超える可能性すらある。

さて、この7億円とちょっとの原画、
誰か買うのだろうか。
いや、
MTGは案外金持ちのゲームだ。
「札束で殴り合うゲーム」だとか、
「札束の束で殴り合うゲーム」だとか、
自分で言っているくらいだ。
富裕層がコレクションをやっていても不思議はない。
仮に自分が年商が兆の単位の大企業のオーナーで、
自分の口座残高に50億円くらい余裕にあるのなら、
ノータイムで購入するだろう。
と考えてみると、買い手がつく可能性も否定出来ない。

このこらむを書いている時点では買い手がついたという情報はないので、
この7億という数字は適正かどうかはわからない。
もし買い手がついたらそれは適正という事になる。


適正の話で言うと1つ、
この《Black Lotus》の原画の記事にちょっと興味深い事が書いてある。

lotus-03

簡単に和訳をすると、

「《セラの天使/Serra Angel》の原画を$250,000(約2,725万円)以上で買いたい。
 この金額なら喜んで払う。
 誰か持っている人とのコネクションをつなげてくれたら、
 その人にもお礼として$25,000(約275万円)を払おう。(おそらく約定時)
 私はマジックの中で《セラの天使》の絵が一番好きだ。」

この人が要求している《セラの天使》の原画は1枚目のものだろうか?

知らない人のために書いておくと、
セラの天使》(Douglas Shuler版)のイラストとして使われたあの絵の原画は2枚描かれている。

Serra Angel

参考こらむ:セラの天使/Serra Angel

最初に描かれた1枚目はDouglas Shuler氏が引っ越しの際に失われている。
失われているというだけで、
それは盗難なのかどうかもわかっていない。
この世に既に存在しないのかもしれないし、
もしかしたらどこかで誰かが持っているのかもしれない。
ただ、
失われた後にDouglas Shuler氏は2枚目の《セラの天使》を描いた。
もちろん、1枚目と同じ絵を。
その絵が今どこにあるかは言うまでもない。
セラの天使》が大好きで、
お店の名前にまでセラとつけたクレイジーな奴の手元だ。
この$250,000の値で買いたいと言っている《セラの天使》の原画は、
クレイジーな奴の持っているものの事なのだろうか。
それとも、
失われた1枚目を探しているという意味なのだろうか。
情報が少ないので、
この2700万円の値段がついた《セラの天使》の原画は、
どちらを指しているのかわからないけれども、
「2700万円で買う。」
と言っている事は間違いない。
という事は、
セラの天使》の原画は最低2700万円するという事だ。
さらに、
「コネクションをつなげてくれた人に270万円(おそらく約定金額の10%)を出す。」
と言っているのだ。
という事は《セラの天使》の原画に約3,000万円の価値を見出しているという事になる。

もうちょっと言うと、
この《Black Lotus》の原画を売る人は画商のようなものだと思う。
セラの天使》の原画を買い取れたら、
そこに利益を乗せて売るつもりがあるのではないかと。
そう考えたら《セラの天使》の原画にはそれ以上の価値がある可能性も。
とはいえ「《セラの天使》が一番好きだ。」と言っているので、
売らないかもしれない。
どちらであろうとも、
セラの天使》の原画が約3000万円という数字は、
買い手がいると言う理屈から適正と判断出来ると思う。

ちなみに、
3,000万円で売るか?
と聞かれたら断る。
この程度の数字でいい女(セラの天使)は買えない。

それにしても、
セラの天使》や《Black Lotus》の原画の金額を知る日が来るとは思わなかった。
そもそも《Black Lotus》の原画なんて、
WotC社に置いてあるものだと思っていた。
世に出回った事は純粋に驚いた。
そして、WotC社にあるのなら諦めもつくのだが、
世に出回ってしまったとなると、
自分が入手したくなる気持ちが出てきてしまう。
それがどう考えても難しいという現実だ。
なかなかに複雑な心境だ。
それと、
MtG25週年を超え、
今までに沢山のカードが登場したが、
今もなお、
「私はマジックの中で《セラの天使》の絵が一番好きだ。」
と言う人がいる事、
今でもMtGの象徴の1つとして扱われるという事がとても嬉しかった。

Time Walk
Black Lotus
セラの天使

この3つの原画を並べられる日が来ないかなぁ。

ではまた。



記事作成日:2019/01/29



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