へんてこデッキ紹介その11。

今回のデッキはヴィンテージ。

ある日突然、
ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》を始めとした様々なEDHデッキを作るTが、
「降ってきた。」
と言い出した。
Tは基本的に常識人であり、
どこかのKとは違う。
病院でも勧めたくなる発言をする人ではない。
Kは手遅れなので病院を勧める事もしない。
Kは「お前のほうがよっぽど手遅れ。俺は一般人。」と反論をするが、
こういう奴は自分の事がまるでわかっていない。

さて、いきなり「降ってきた。」と言ったT。
何やらヴィンテージのデッキが思いついた模様。

店主「で、どんなデッキ組むの?」

T「ノンクリーチャーオースバーン。」

店主「・・・聞こえなかった。もう1回。」

T「ノンクリーチャーオースバーン。」

Kウィルスにでも感染したのか、T。
なんだかとんでもない事言いだしたぞ。

ノンクリーチャーオース

と言っている挙げ句、バーンと言い出したぞ。
オースデッキというのはそもそもクリーチャーを入れているものである。
それがノンクリーチャーと言い出したうえに、
さらにバーン。
店主「Tに病院を紹介したほうがいいのか、
 それともオクスリをやってしまったから言い出したのか、
 俺には区別がつかないぞ。」

という言葉を飲み込み、
ひとまずデッキを見せてもらった。

デッキ名:Tお手製ノンクリーチャーオースバーン2018 さようなら平成
(デッキ名は店主が強制的かつ勝手にださい名前にしました。)

-インスタント23枚-
4《Force of Will
4《危険因子/Risk Factor
4《稲妻/Lightning Bolt
3《火+氷/Fire+Ice
2《精神的つまづき/Mental Misstep
1《突然の衰微/Abrupt Decay
1《Ancestral Recall
1《渦まく知識/Brainstorm
1《直観/Intuition
1《神秘の教示者/Mystical Tutor
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor

-ソーサリー9枚-

4《這い寄る恐怖/Creeping Chill
2《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing
1《思案/Ponder
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor
1《Time Walk

-エンチャント4枚-
4《ドルイドの誓い/Oath of Druids

-アーティファクト8枚-
1《Black Lotus
1《Mana Crypt
1《Mox Emerald
1《Mox Jet
1《Mox Pearl
1《Mox Ruby
1《Mox Sapphire
1《太陽の指輪/Sol Ring
1《Time Vault

-プレインズウォーカー1枚-
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

-土地15枚-
4《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard
2《Volcanic Island
2《Underground Sea
1《Taiga
1《Bayou
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn
1《霧深い雨林/Misty Rainforest
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
1《森/Forest
1《沼/Swamp

-サイドボード-
3《虚空の力線/Leyline of the Void
3《神聖の力線/Leyline of Sanctity
2《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy
1《突然の衰微/Abrupt Decay
1《グリセルブランド/Griselbrand
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
1《業火のタイタン/Inferno Titan
1《ドラゴンの息/Dragon Breath
1《落盤/Cave-In
1《沈黙の墓石/Silent Gravestone

メインにクリーチャーが無い。
ドルイドの誓い》フル投入なのに。
ただ、《ドルイドの誓い》を起動させても、
ライブラリーが消えてなくなる事はない。
ガイアの祝福》の能力でライブラリーは回復する。

で、何をするつもりなのだろう?

T「《ドルイドの誓い》が起動すれば12点ドレインだ。
 あとは火力で行ける。」

ああ、そうか。
這い寄る恐怖》か。

このカードの効果は、
Creeping Chill
Creeping Chill/這い寄る恐怖
コスト:3黒
ソーサリー
這い寄る恐怖は各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
這い寄る恐怖があなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれたとき、
あなたはこれを追放してもよい。そうしたなら、
這い寄る恐怖は各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る

アンコモン

このカードの2つ目の能力は、《ドルイドの誓い》で誘発する。
ドルイドの誓い》でこのカードが4枚ライブラリーから墓地に落ちれば、
相手のライフが12点削れる。
(手札に無い事が条件だが。)
で、同時に《ガイアの祝福》が落ちるのでライブラリーは回復する。
這い寄る恐怖》は追放されるので二度と撃てないので、
この時点で《ドルイドの誓い》はただの置物と化す。
というとんでもなく変わった事をやろうとしている。

T「《危険因子》なんて最初の1発間違いなく4ダメージ食らってくれるだろ?
 で、フェッチ切ったりもするし、
 《危険因子》を墓地から再活しても4ダメージ選ぶ人多いでしょ。
 だってヴィンテでカード引かせる人いないし。
 つまり相手のライフが12まで減ればあとはもう瞬殺コースだ。」

とコメント。
危険因子》の効果も書いておこう。

Risk Factor
Risk Factor/危険因子
コスト:2赤
インスタント
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは
「危険因子はそのプレイヤーに4点のダメージを与える。」
を選んでもよい。
そのプレイヤーがそうしなかったなら、あなたはカードを3枚引く。
再活(あなたはあなたの墓地から、このカードを、
これの他のコストの支払いに加えてカード1枚を捨てることで唱えてもよい。
その後、このカードを追放する。)
レア

つまり、このデッキは、
ドルイドの誓い》が起動すると・・・多分相手は死ぬ。
削り切れない場合は《稲妻》や《火+氷》で押し切るんだそうだ。
「なるべく先に《危険因子》を撃っておいて、
 相手のライフを12以下にしてから、
ドルイドの誓い》で瞬殺を狙いたい。」
と言っていた。
「普通ならそんな方法で死ぬと思ってないだろうから、
 初見殺し出来る。
 初見殺し出来たらサイドボード後に普通のデッキにしてみるのも1つだ。」
とも言っていた。

全く、変わった事が思いつくものだなぁと。

店主「で、このノンクリーチャーオースバーンは、
 先日のヴィンテージでどうだったの?」
T「うん、全然勝てなかった。あ、でも1勝したな。
 まだ練る余地はある。」

とのこと。

なお、言われないと案外気づかないのだが、
直観》を撃ち、《這い寄る恐怖》3枚を選択すると、
当然2枚は墓地に落ちる。
この2枚は、
「あなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれたとき」
の条件を満たすので誘発する。
つまり、残りライフ6以下になると《直観》で人が殺せる。
色々な方法で、想像しない角度からライフを削りに来る変わったデッキだ。
そして、《這い寄る恐怖》はコスト4なので、
撃てない程のコストのカードではないため、
手札に来たら諦めて撃つという事もある。
通常撃ちした場合は追放されないので、
いつか《ガイアの祝福》でライブラリーに戻る事もある。
そんな悠長な事してたらヴィンテージだと殺されるんじゃない?
と思う人もいそうだが、
こればかりは相手次第。
10ターンかかる事もあれば3ターン以内で終わる場合もあるのがヴィンテージ。

さて、Tはこのデッキはまだ練る余地があると言っているので、
いつかまたこのデッキの別バージョンが出てくる事に期待しよう。

ではまた。



記事作成日:2019/01/05