MTG のシングル通販・買取ならカードショップ セラ3,000円以上は送料無料!

親和(Affinity)

今回のお題は親和(Affinity)。

スタンダードをやっている方なら当然のごとく、
ヴィンテージしかプレイしないプレイヤーでさえ、そのデッキの脅威を知ると言われる親和。
親和はミラディンが発売された当初から、
現在(2005年1月)に至るまでの約1年と3ヶ月、
スタンダードのデッキのメタを変えさせ、
オンスロートブロックが落ちた今、
親和と対親和と言っていい程の状況を形成している。

あくまで通説的なものだが、
「新しいブロックが発売されると、
そのブロックのシステムやカードを利用したデッキが
スタンダードを席巻する。」
という法則のようなものを完全にぶち壊し、
神河物語という新セットが出ても、
いまだスタンダードトーナメントを親和が独走状態。

このままでは神河の3つめのエキスパンションが出ても、
親和最強と言われてしまうんじゃないかと思ってしまう。
誰だ、神河のシステムが弱いからだ、なんて言ってる人は。
(全くもってそのとおりだ)

これほど変わった状態というのは、
長年マジックに触れてきて見たことが無い。
あえて近いのはウルザブロックがあった時だが、
あれはあれでスタンダードに禁止カードが何枚もあったすごい時代だった。

今も《頭蓋骨絞め/Skullclamp》が禁止になっているが、
どうもWotCはアーティファクト関係のカードを出すと失敗するようだ(笑)

前にあるプレイヤーK・Sとこんな話をした。
K「今までのスタンダード・デッキで一番強いのなんでしょうね?」
Serra「アカデミー・デッキ」
K「それを抜かして話をしましょうよ(笑)」
Serra「親和かな」
K「対抗出来るもの無いんでしょうかね」
Serra「カウンター・ポストなら勝てそうだ。《Force of Will》と《剣を鍬に/Swords to Plowshares》あるし」

K「サイカじゃ無理ですか?」
Serra「速度で無理でないか?除去もカウンターも追いつかない」
K「ファイアーズならもしかしたら・・・」
Serra「ああ、ありえる。楽じゃないと思うが」
K「でも親和って簡単なようで緻密ですね」
Serra「そう。意外なほどにプレイングは複雑。
失敗するとすぐ負けるけど、間違えなければなかなか負けない」
K「使いこなしてる人って少なそうですね」

筆者も世界選手権でこの親和デッキを使ったが、
これほど強いスタンダードデッキは久々、と思える強さだった。

対親和デッキがそれなりのまわりをしてくれないと勝つのが大変だったりするのだ。

筆者は世界選手権に出場した際に、

・土地事故。
・相手が必ず《原野の脈動/Pulse of the Fields》を3ターン目には撃っている。

のどちらかの条件でしか負けていない。

これを考えてもすごいデッキ(システム)だ。

読んでいる人の中には
「親和なんて単調で嫌い」
「親和なんてみんな使っているからイヤ」
という人もいると思う。

多分だけど、こんなシステム二度とスタンダードに現れない。
スタンダードではあと1年も使えない親和デッキ、
嫌ってしまっている人も、

「スタンダードでこんなシステムで遊べるのはこの時期だけ」

と思いなおして使ってみたら面白いと思う。
使ってみると、奥の深さとデッキの緻密さ、システムのかみ合い、
面白いものが沢山見えてくる。

ちなみにヴィンテージでも親和は強い。
スタンダードのままで持ってきても結構勝ってしまうほどだ。
そういえば2004年PTのエクステンデッドは親和が優勝してた。

スタンダードオンリーのプレイヤーも、
これを機会にヴィンテージやレガシー、エクステンデッドをプレイしてみるのも悪くない。
スタンダードのデッキをそのまま持ち込むだけでも十分に戦えるのだから。

ではまた。



PageTop