オールドスクールデッキ紹介その2(黒単)
記事作成日:2018/07/26 執筆:加藤英宝
今回のデッキはCardshop Serraのスタッフのデッキ。
店主がオールドスクールのデッキを組んだ時に、
触発されて一緒に始めた一人。
ルールはチャネルファイアボールルール。
-クリーチャー19枚-
4《アーグの盗賊団/Erg Raiders》
4《Order of the Ebon Hand》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
4《巨大戦車/Juggernaut》
2《Juzam Djinn》
1《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
-インスタント6枚-
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
2《恐怖/Terror》
-ソーサリー10枚-
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1《生命吸収/Drain Life》
4《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》
4《陥没孔/Sinkhole》
-アーティファクト5枚-
1《Mox Jet》
1《Black Lotus》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
2《Aeolipile》
-土地20枚-
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
16《沼/Swamp》
サイドボード
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《黒の万力/Black Vise》
4《麻痺/Paralyze》
2《Aeolipile》
2《恐怖/Terror》
2《Gate to Phyrexia》
2《Oubliette》
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デッキの構成は昔ながらの黒単とでも言うべきか。
《精神錯乱/Mind Twist》が入っていない理由は、
Unlimited版を持っていなかったからとのこと。
作るからには純正(Revised以降の再録を入れない。)で行きたかったからだそうだ。
《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》が無いのも同じ理由だそうだ。
《Chaos Orb》も同様。
持っているなら入れたかったと言っていた。
なにせこのままだとアーティファクトとエンチャントに一切触れない。
《ネビニラルの円盤》が2枚くらいは欲しい。
ちなみにオールドスクールの構築だと、
どうしてもカードプールに1マナの優秀生物が少ない。
黒単で作る場合だと、
《Stone-Throwing Devils》
という生物がいる。
能力は
《Stone-Throwing Devils》
コスト:黒
クリーチャー デビル(Devil)
先制攻撃
1/1
コモン
これだけ。
《ツンドラ狼/Tundra Wolves》の黒バージョンと言ったほうが馴染みがありそうだが、
実は《Stone-Throwing Devils》のほうが先に出ている。
《ツンドラ狼》はレジェンドが初出。
《Stone-Throwing Devils》は一度も再録された事がないので、
アラビアンナイトにしかいない。
そのためコモンカードなのだがちょっとだけ高い。
このデッキに限った話ではないが、
純正にこだわらない構築であれば、
案外とお金をかけずに構築可能。
このデッキ内でどうにもならない程の高額カードは、
1《Mox Jet》
1《Black Lotus》
2《Juzam Djinn》
の合計4枚のみ。
これらのカードは値段が尋常ではない。
ただし、無いなら無いで他のカードを入れて戦えば良いだけの話。
お安く、そして再録含めてお手軽プランならば、
-クリーチャー20枚-
4《黒騎士/Black Knight》
2《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》
4《アーグの盗賊団/Erg Raiders》
4《Order of the Ebon Hand》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
-インスタント6枚-
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
2《恐怖/Terror》
-ソーサリー6枚-
1《精神錯乱/Mind Twist》
1《生命吸収/Drain Life》
4《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》
-アーティファクト1枚-
1《太陽の指輪/Sol Ring》
-エンチャント7枚-
4《不吉の月/Bad Moon》
3《麻痺/Paralyze》
-土地20枚-
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
16《沼/Swamp》
サイドボードは省略。
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開き直って格安にするのなら、
《ミシュラの工廠》→《沼》
《精神錯乱》→《恐怖》か《麻痺》
《太陽の指輪》→《クォムバッジの魔女》
お好みで《邪悪なる力/Unholy Strength》4枚投入も悪くない。
1枚だけなら《夢魔/Nightmare》も面白い。
格安プランだと、
フォールン・エンパイア
第4版(+クロニクル)
のみで構築可能。
高いカードも無いに等しく、
お財布にとても優しい。
下手なスタンダードよりも安く作れるはずだ。
オールドスクールというのは、
純正で組もうとするとヴィンテージプレイヤーですら難しい事があるが、
・再録カードで構築
・パワー9クラスの一部強力カードを諦める
という条件で組んだ場合、
スタンダード、モダン、レガシーよりも簡単に組めてしまったりする。
2色以上だとデュアルランドが欲しくなるのはどうしようもないが、
「ちょっとやってみようかな。」
というくらいの軽い気持ちで始めてみても悪くない。
思ったよりも新鮮な世界を楽しめる事を含めて、
オールドスクールはもう少し普及して欲しい。
それと、久しぶりにくらうマナバーンが面白い。
(マナバーン:使わなかったマナがフェイズ終了時にライフ損失になるルール。
昔はこれが当たり前だった。)
オールドスクール(チャネルファイアボール)は
・基本セット第8版より前に発売されたカードのみ使用可能
・「使用可能セット」に収録されたカードと同じイラストのカードのみ使用可能
というルールなので、
実際のところ、純正にしたいと思うのはただのコレクター魂。
再録されていて同イラストであるカードであれば、
1番安いところを揃えれば構築可能。
重要な事はただ1つ。
やってみることだけ。
EDH、レガシー、ヴィンテージ、
そしてオールドスクール、
これらはCardshop Serraが特に推している遊び方。
その理由はこの4つの全てに共通している。
「せっかく世界最高のゲームに出会えたのだから、
その世界最高のゲームの中の、
最古のカード達を使う遊び方を味わわないなんてもったいない!
だからやってみて!」
この一言に尽きる。
ではまた。