店主の選ぶ好きなカード・生物編
記事作成日:2018/02/03 執筆:加藤英宝
ツイッター質問箱でこんな質問をいただいた。
質問:セラさんが各色で一番好きなカードはなんですか?
1枚ずつ聞きたいです。
ツイッターでもすでに以下の回答をしているが、もっと詳しく書いてみようと。
回答:
生物
白:《セラの天使》
青:《三日月の神》
黒:《Juzam Djinn》
赤:《ボガーダンのヘルカイト》
緑:《Ifh-Biff Efreet》
多:《火想者ニヴ=ミゼット》
無:《金属ガエル》
呪文
白:《天秤》
青:《Time Walk》
黒:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
赤:《血染めの月》DRK版
緑:《ガイアの祝福》
多:《コラガンの命令》
無:《冬の宝珠》BETA版
土地が未回答でした。
《Library of Alexandria》
《Bazaar of Baghdad》
絵が好きです。
強さと使った回数ならダントツで《Mishra’s Workshop》
———————
これがツイッター時の質問と回答。
そういえば大昔にも一度好きなカードについて書いた事があったけれども、
あれからも随分と時間が経っている事もあるので、
この回答をより深く書いてみよう。
確か過去に書いた時は単純に好きなカードトップ10という書き方だった。
今回は最低でも生物と呪文を各色ごとにというのもあるので、
出て来るカードの枚数も多い。
ツイッターと違って文字制限が無いので、
もうちょっと色々書かせていただこう。
まずは生物から。
白の1位:《セラの天使/Serra Angel》
不動の1位と言ってもいいカード。
5マナ4/4飛行と警戒だけでは、
もうトーナメントシーンでは生き残れなくとも、
いつまでもいつまでも自分にとってはMTGの顔でありヒロイン。
これが無かったらCardshop Serraという名さえ無かった1枚。
芸術家が
「この1枚の絵に感銘を受けて、私の人生は変わった。」
と言った、という話があるが、
多分、自分にとってはこの1枚。
自分は芸術家ではないけれども。
白の2位:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
白らしくない攻撃的な能力がとても魅力的。
「生きている《神の怒り/Wrath of God》」
と呼称してもおかしくない飛び抜けた能力。
昔のMTGの白、「破壊の白」を体現するような感じがして、
とても大好きな1枚。
時折レガシークラスでもお目にかかれるところもポイント高し。
白の3位:《修復の天使/Restoration Angel》
イラスト、能力ともに非常に好きな1枚。
ブリンクさせる能力がもともと結構好きな事もあるが、
瞬速持ちからブロッカーになれるところも含めて、
非の打ち所が無いというか欠点の無さが素晴らしい。
完成された1枚という感じがするカード。
青の1位:《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》
セラ屋の店主のジェネラルと言ったらこれ、
というくらいには知られてるであろう青でぶ君。
青でぶ、ムーミンなど色々と店主があだ名をつけたこの神様。
EDHで使って何年という時間が経ち愛着があまりにわいてしまい、
他の生物をどかして堂々の1位。
この青でぶ君のFOILのPSA10が欲しい。
青の2位:《大クラゲ/Man-o’-War》
場に出たら仕事をしてくれる生物の元祖。
ポータル版、ヴィジョンズ版ともにイラストが良く甲乙付け難し。
トーナメントでは見られないものの、
EDHでは結構見る事があるクラゲちゃん。
ジェネラルありきでデッキを組む事が多いEDHでは、
一度戻されるだけでも困る人も多いだけに活躍の場がある。
青の3位:《Vesuvan Doppelganger》
《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》の元になったカード。
今は亡きQuinton Hooverさんの傑作の1つ。
(Quinton Hooverさんは2013年4月20日没、享年49歳。)
ドッペルゲンガーというファンタジーな生物の感じも含めて、
とてもイラストが好み。
そういえば大昔のネットの友人が、
このカードを大量に集めていたけれども、
あの人は今どこで何をしているのだろう・・・。
黒の1位:《Juzam Djinn》
大昔の黒の最強生物。
今は上位互換的生物が生まれてしまったが、
誰がなんと言おうとこの絵の良さは他の追随を許さない。
人の大きさとジンの大きさの構図、アラビアンナイトの雰囲気、
最高の一言に尽きる。
黒の2位:《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
ヒッピーの愛称で親しまれる黒の代表みたいなカードの1つ。
MTGを始めた頃から何度もお世話になった1枚。
和訳名のかっこよさ、カードの強さともに非常に好みの1枚。
なお、イラストレーターは《セラの天使》のダグラス・シュラーさん。
昔の絵が好きなので9版以降のひっぴーの絵は認めない。
ダグラス・シュラーさんの絵が良い。
黒の3位:《漆黒のドラゴン/Ebon Dragon》
剣と魔法のファンタジーが好きな人が、
この絵を嫌うわけがないと断言してもいい1枚。
「能力なんかどうでもいいので、
とりあえず持っとけ!」
と言いたくなるくらいかっこいいドラゴン。
赤の1位:《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》
場に出たら仕事をしてくれる赤生物の中では最高クラスの性能。
「場に出たら5点の火のブレスを吐くぞ!」
とわかる能力がとてもドラゴンらしさが出ている。
瞬速という隙の無さも良し。
場に出たら仕事の半分が終わっている生物はとても優秀。
赤の2位:《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》
和訳名、イラストが全て。
この絵に魅せられない奴などいるとは思えぬ!
そのくらいこの絵は魅力的だと思っている。
卵の殻があるところが好き。
店主がただ剣と魔法のファンタジーが好きで、
その中でも天使とドラゴンが大好きなだけかもしれないが、
ファンタジーと言ったら天使とドラゴンだろ!
と勝手に思っている。
赤の3位:《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim》
店主が大好きなドラゴン達を押しのけて3位にランクイン。
《山/Mountain》99枚でEDHが成立する漢らしさと潔さ。
まさに赤。
赤好きは一度は使っていただきたいジェネラル。
余った赤いカードと《山》とこの御方だけで、
簡単にEDH出来るので冗談抜きで一度楽しんでみてほしい。
緑の1位:《Ifh-Biff Efreet》
間違ってRevised英語版《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》に印刷されている、
おおもとの生物がこの《Ifh-Biff Efreet》さん。
能力も変わっていてとっても好きな1枚。
ちなみに店主はこれをヴィンテージで対戦相手に使われ、
一瞬で16ライフ削られて負けた事がある。
緑の2位:《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
今、自分の中で最も使っていて面白いジェネラル。
有限マナなのに2兆マナどころか、
それ以上のマナが出る事もある特殊性がとても好きで、
使っていてなかなか飽きが来ない。
MTGで初めて無限マナではなく、
「京(ケイ)」や「垓(ガイ)」という数字の単位を使った生物だと思う。
「1垓/1垓でパンチ」
という台詞、MTGで普通言わない気がする。
緑の3位:《極楽鳥/Birds of Paradise》
セラの店主がこんな普通の生物選ぶの?
と言われそうな1枚だけれども、好きなものは好きなので。
今更説明は不要と思われるが、
店主が好きなのは当然α版、β版からあるあの絵のほうだけ!
第7版からの絵は認めぬ!
綺麗な絵だとはわかっていてもやはり《極楽鳥》は初期の絵が至高!
多色の1位:《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》
EDHでお気に入りのジェネラルの1つ。
青赤という色の好みも相まって多色の中でもナンバーワン。
能力も指定コストが多い事もあるのか、強く作られているのも良し。
EDHでこれともう1枚で瞬殺可能カードが多いのも嬉しいところ。
ドラゴンのランクイン多いなぁ。
多色の2位:《Tetsuo Umezawa》
日本人がこのカードを愛さないなんてありえない。
ルール改訂でクリーチャータイプに人間と射手を得たが、
何故侍じゃないのかとWotCを小一時間問い詰めたい。
武士道を持ってないから侍に出来ないとかそういう理由なのだろうが、
そんな理由を無視して侍にしてくれ。
絵からしてどうみても侍だろうに!
多色の3位:《Rasputin Dreamweaver》
現実に存在したヘンテコ坊主。
能力も唯一無二で、しかも坊主の逸話が元になっているところが好き。
逸話を詳しく知りたい人はこちら。
《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》と組み合わせて、
無限マナまで出来るようになってるところも面白い。
無色の1位:《金属ガエル/Frogmite》
だいたい0マナ2/2で着地してくれるかえるちゃん。
ヴィンテージでも活躍出来るこのスペック。
版を問わずにFOILを集めている。
といっても100枚にすらなっていない。
絵、能力ともに好きな1枚。
無色の2位:《トリスケリオン/Triskelion》
ミラディン版の絵が変わった版は認めない。
旧絵のほうしか認めない。
この絵もダグラス・シュラーさんが描いているからである。
あのポンコツロボット感が味が出ていて良いのだ。
ミラディン版はなんか味が無い。
ダグラス・シュラーさんの絵だからこそ、この順位。
無色の3位:《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
アーティファクト最強と言ってもおかしくない、
よだれ垂らしたよくわかんない生物。
1位のかえるちゃんともども、とてもお世話になった1枚。
今はクリーチャータイプ・ビーストらしいが、
全然ビーストに見えない。
以上、各色好きなカード生物編おしまい。
次は呪文編。
なお、今回いただいた質問はツイッターに設置した質問箱に寄せられたもの。
質問は随時受け付けていますので、お気軽にご投稿ください。
真面目なものから荒唐無稽なものまで、幅広く受け入れております。
ではまた。