ある日のαのShivan Dragon
記事作成日:2017/05/05 執筆:加藤英宝
ある日、βのスターターを開封したというお客様が来店された。
レアの1枚は《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》。
大当たりとは言わないが、
海外でとても人気のあるカードだ。
そして運が良いというべきなのか、
このβのスターターから出たレアはαだった。
どうしてこのような事が起きるのかという理由については、
を参照。
発行枚数としては少ないαのカードが、
こうしてβのスターターの中から飛び出すと、
当たり前なのだが、これはβのカードではなく、
αのカードとして扱われる。
これも当たり前の話なのだが、
ミスでαに入っていないβのカードが、
αのカットで出てくるという事もない。
また、レアがαで出てくる事があるのはスターターのみで、
ブースターからは出てこない。
αのカードについては、
昔はそうでもなかったのだが、
今はβのカードよりもαのカードは高く評価されている。
つまり、βのスターターからαのレアが出てくると、
それだけでお値段アップなのである。
β信者でない限りは喜べるお話である。
お客様はこのαの《シヴ山のドラゴン》をPSAにかけたいと言ってきた。
そのためにCardshop Serraに足を運んだのだと。
嬉しいお言葉である。
店主が見る限りでこの《シヴ山のドラゴン》は、
αやβの未鑑定品の中で今までで一番状態の良いものだった。
これならば、転んでもPSA8、
PSA9はつくだろうと予想した。
お客様にも「これほどの品はなかなか無い」と太鼓判を押したほどだった。
結果はなんとPSA10。
この結果が出た事でお客様に許可をいただき、
こらむにする次第となった。
その際に画像も撮らせていただいた。
下記がその品の画像。
しかも驚いたことに、
αの《シヴ山のドラゴン》PSA10は、
これまで世界に1枚しかなかった。
この1枚を所有している人は、
αのカードを全てPSAでコレクションしている人ランキングで1位の人。
このお客様の鑑定品で世界に2枚目。
とても貴重な1枚になった。
当たり前の話ではあるのだが、
日本にあるαの《シヴ山のドラゴン》PSA10はこの1枚のみ。
この《シヴ山のドラゴン》に限った話ではないが、
パックからそのまま出たばかりのカードとはいえ、
もう20年以上も前の品だ。
必ずしも綺麗なままで残っているとは限らない。
しかし、今回のように、
世界でヒトケタ枚数だったPSA10が新たに生まれる事もある。
もしかしたらこれを読んでいる人の持っている1枚がそうなる事も。
今回の《シヴ山のドラゴン》はそんな可能性を持たせてくれる出来事だった。
なお、ここ数年でも、
当店のPSA鑑定代行の結果を見ても、
何度かの古い高額カードのPSA10の結果を拝ませていただいている。
まだまだチャンスはあるという事だ。
自分のコレクションを大切に保管したい人、
PSA10のチャンスに挑戦してみたい人は、
是非当店にご相談を。
ではまた。