レガシー禁止改訂2017年4月

2017年4月24日付けで、
レガシーで1枚のカードが禁止リスト入りした。

師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top

がモダン禁止に続いてレガシーでも使えないカードとなった。
koma
Sensei’s Divining Top/師範の占い独楽
コスト:1
アーティファクト
(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
アンコモン

数あるアーティファクトのドローやライブラリーのトップをいじる手段では、
言うまでもなく最強の1枚だった。

そしてこの改訂により、

「奇跡も相殺も無いんだよ。」

とどこかの魔法少女が言ったとか言わないとか。
この言葉の通り、
奇跡コンは

・奇跡を任意で起こしにくくなった。
・相殺独楽という対戦相手への封殺手段を失った。

この2点で崩壊したと言っても過言ではない。
ヴィンテージでの制限発表で
ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
噴出/Gush
の2枚が制限になってもメンターデッキは崩壊までは行かないが、
奇跡コンはそうはいかない。
師範の占い独楽》が主軸のデッキである以上、
デッキの7割が機能しなくなってしまった。

これにより、
天使への願い/Entreat the Angels
終末/Terminus
相殺/Counterbalance
の3枚の立場が相当に危うくなった。

相殺》「ついに《師範の占い独楽》さん捕まってしもうた。」
天使への願い》「わしらもうダメかもしれんな。」
終末》「スタン落ちしてやっと得た居場所やったのにな。」
相殺》「あんたらまだええですやん。
 ジェイスさんに頼めば奇跡出せますやん。
 《渦まく知識/Brainstorm》でも奇跡出せますやん。
 わし、《師範の占い独楽》さん無くなったら、
 床屋さんの青と赤のクルクルくらい意味無いで。」
(あのクルクルはサインポールと言うらしい。)
天使への願い》「《相殺》さんは悪い事し過ぎたんとちゃいますか?」
終末》「二人で組んだら1マナ呪文封殺はアカンかったんでしょうなあ。」
相殺》「わし、これからどうやって生きていけば・・・。」

と、3人は店主の脳内でお話しておりました。

師範の占い独楽》は奇跡コンが最も多く使われる場所だったが、
無色で1マナである事から、
他のデッキでもかなり使われたアーティファクトだった。
奇跡コン殺しだけが目的ではないとは思うが、
このカードの禁止は環境に大きく影響する改訂だろう。

それにしてもレガシーというのも不思議な環境だ。

渦まく知識/Brainstorm
思案/Ponder
ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
水蓮の花びら/Lotus Petal
虚空の杯/Chalice of the Void
磁石のゴーレム/Lodestone Golem

こういったヴィンテージで1枚制限されているカード達は、
レガシーでは4枚投入可能になっていて、
デッキ次第では4枚使われているのが当たり前のカードもある。

大昔のヴィンテージとレガシーはとてもシンプルで、

「ヴィンテージで制限されているカードは、
 レガシーでは全て禁止。」

というだけのルールだった。
今はヴィンテージとレガシーは明確に違うものになっていて、
これはヴィンテージとレガシーの完全な差別化が狙いだったのだろう。
その差別化のためとはいえ、

「ヴィンテージよりもレガシーのほうが殺伐としていて、
 バランスが悪いんじゃないか?」

という声も少なくない。
特にその声が大きいのは《ライオンの瞳のダイアモンド》だ。
手札を全て捨てるという大きなリスクはあれども、
3マナが簡単に出せてしまう事は大きい。
使われ方としてはコンボがほとんどである事からも、
あまり健全とは言えない1枚だろう。

一方、ヴィンテージで1枚制限でもなんでもないカードで、
レガシーで「これ禁止にしろ!」という声があるカードでは、

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman

が出て来る事が多い。
使っている人「これを禁止するなんてとんでもない!」
使われる人「これ禁止でいいよ。」
という感じでもあるが、
どちらの気持ちもわかる。
明らかにこのカードはオーバーパワーだ。
コストは黒か緑のどちらかでプレイ出来て、
1マナで1/2、
能力は3つもあるときていて、
デメリットは一切無し。
柔軟性の高さがあまりにもある。

店主個人としては、
へたに涙が出るような弱いカードをリリースされるよりマシなので、
このくらいの生物は許容してあげたいところだ。
別な意味で禁止を願うのは両面カードのほうだ。
裏側がMTGでないカードはどうしても好きになれない。
レガシーで出てくる《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》が困りものだ。
当然の事ながら変身時に、
スリーブから出してひっくり返している人が多い。
たまに
変身前:《秘密を掘り下げる者》通常版をデッキに入れてプレイ。
変身後:《秘密を掘り下げる者》FOIL版をダイス入れなどの別の場所から、
裏返した状態で別のスリーブ(混乱しないようにスリーブを変えている)で、
秘密を掘り下げる者》通常版の上に重ねてプレイ。
(これだとスリーブも違うのでシャッフル時にも混ぜてしまう事もないし、
 通常版とFOIL版と分けているのでまず間違わない。)
というなかなか考えている人もいる。
下記の画像参照。
delver
が、どちらにしても、
本来の「トーナメントでカードをプレイする」という事からすれば、
・スリーブから出して入れ替える。
・わざわざ別の品を用意する。
などはとてもとても無駄な行動だ。
大会中にプレイヤーがとてもめんどくさそうにこの裏返す行為と、
元に戻す行為をしているのを見ているだけで、
「こんなカードどうして作ってしまったんだろうなぁ・・・。」
とため息が出てしまう。

師範の占い独楽》に向かって
「このカード使うとトーナメント長引くから禁止」
などと言うのだから、

「裏返す手間と元に戻す手間を考えたら、

 それもトーナメントが長引くのだから、

 両面カードなんか作るな。

 さもなくば禁止してしまえ。」


と声を大にして言ってやりたいところである。
(MTG Wikiにも《師範の占い独楽》の明確な禁止理由として、
「定期的な起動によってマッチの進行およびトーナメントが停滞し、
 さらにシャッフル手段の多用によって遅延が悪化すること」
 が原因と書いてある。)

さて、両面カードの事はともかく、
師範の占い独楽》が禁止され、
奇跡コンがトップメタから離れ、
さらにはアモンケットが発売された。
今後のレガシーの環境がどう変化していくか楽しみだ。
まだレガシーをプレイした事がない人は、
ある意味で1つのチャンスかもしれない。
入手が面倒で、しかも高額カードの部類でもある《師範の占い独楽》が禁止され、
環境が大きく変わるタイミングなのだ。
レガシー未プレイの人はこれを機にレガシーに飛び込んでみてはどうだろう。

ではまた。