ヴィンテージのススメ2017その2

今回のお話は、
当店の頼れる男、
「チャーハンとMTGの事ばかり考えているS」
との3年程の間に実際にあったことをもとに、
ヴィンテージのススメその2。

その1。
ジェネラル:《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth
を作っていた時の事。
(参考:EDHデッキ紹介その57(Titania, Protector of Argoth/アルゴスの庇護者、ティタニア)》)
bazzar
店主「S、《Bazaar of Baghdad》入れてる?」
S「入れてないですよ。起動してもディスアドじゃないですか。」

ディスアド=ディスアドバンテージの略。
アドバンテージを失うという意味。

店主「待て。本気でそれを言っているのか?デッキに入れてみ。」
S「えー。《Bazaar of Baghdad》高いじゃないですか。」
店主「使ってみると高額である理由は理解出来るし、
 一度使ったらやめられなくなるくらいの魅力もあるよ。」

ここから一ヶ月以内に、
半信半疑で《Bazaar of Baghdad》を購入したS。
S「ボス、すいませんでした。
 自分が無知でした。
 《Bazaar of Baghdad》無しではいられない身体になりました。」
店主「そうか、わかってくれたか。」

その2。
ヴィンテージの話をしていた時の事。
alex
S「《Library of Alexandria》なんて大したことないですよ。
 だってこのカード、無色マナしか出ないんですよ。
 ドロー能力も手札7枚の時にしか起動できませんし。
 初手マリガン無し+後攻だったら強いのはわかりますよ。
 でもその時以外でこれ起動出来ないですよね。
 普通なら手札使いますし。」
店主「言いたい事と気持ちはわかる。」

そこから数ヶ月後、突然にしてSが《Library of Alexandria》を買った。

S「《Library of Alexandria》買っちゃいました。」
店主「あれ?買ったの?」
S「《Bazaar of Baghdad》の時と同じですね。
 使ってみないとダメだと。
 それとボスの経験はやっぱりホンマモンですよ。」
店主「《Library of Alexandria》だけでも、
 今までで100回以上タップしてるからなぁ。」

その3。
台湾。
最初にSを台湾に連れて行った時の事。
チャーハン2
S「台湾とか何食べていいかわからないし、
 言葉もわからないし・・・。」

2回目以降。
S「台湾?行きますよ!
 今回はどこのチャーハン食べるんです?」

と、こんなお話。
何が言いたいかというと、

人間ってやつは実感しないとわからない。

世の中には、自分のブログやらSNSやらで、
「○○はダメだ、弱い。」
「○○はデッキにいらないだろ。」
「ヴィンテージは敷居が高い。」←誤用
と、持ってもいないカードや、
プレイしていないレギュレーションにウンチクを垂れる人がいる。
まさに机上の空論という言葉がふさわしい。

実感の無い人が何を語ろうとも意味を成さない。
食わず嫌いが何を語ろうとも意味を成さない。
せめて一度経験してから文句を言うものである。
(もっとも一度くらいの経験では足りない事も多いのだが。)

当店のSはここ数年でヴィンテージクラスのカードと、
台湾のチャーハンで経験し、
「目から鱗でした。
 自分で経験しないとわからない事がたくさんありますね。」
と言っている。
オマケに
「日本のチャーハンより台湾のチャーハン。」
とも言っている。
相当に台湾メシが気に入っているようだ。

また、こんなお話はどうだろう。

Cardshop Serraの店主は文才として世界一だったとしよう。
その世界一の文才をもってして、
知る限り最高の料理店の味を文章で表現した。
さて、文章を読んだ人に味が伝わるか?
もちろんNOだ。
どんな天才的な文章であろうとも、
他人に味の実感を伝える事は不可能だ。
店主以外の各個人がその料理を口にしない限り、
店主以外の各個人にその味は理解されない。
実感しない限りは絶対に味はわからない。
味が伝わらない以上は最後はこう言うしかない。

「一度食べてみてくれ!」

自分でこらむをこうして書いていてもそうなのだ。
店主の経験や知識を並べ立てていようとも、
そんなものは他人にとってほとんど価値の無いものである。
自分で書いていて悲しくなりそうだが、
自分の書いた文章の力などとてもとても小さい。
読んだ方々が実際にカードやデッキにふれてみて、
初めて何かが変わるのである。

無力で不才な店主は自分の経験と知識から、
他人に実感を伝える事は不可能と理解しているゆえに、
最後はこう言うしかない。

「一度ヴィンテージをやってみてくれ!」

ではまた。