ヴィンテージデッキ紹介その9。

今回のヴィンテージデッキ紹介は、
店主と友人が最近まで使っていたデッキ。
二人で同コンセプトで構築しようと使っていた。
この友人は
EDHデッキ紹介その83(The Gitrog Monster/ギトラグの怪物)
EDHデッキ紹介その54(Xenagos, God of Revels/歓楽の神、ゼナゴス)
の作成者でもあるなかなかのアイデアマン。
この友人のデッキはいつも見ていて面白い。
MTG歴も二桁年数の猛者。

デッキは青黒赤の3色。

-クリーチャー6枚-
3《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder
1《概念泥棒/Notion Thief
1《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus

-インスタント14枚-
4《Force of Will
3《精神的つまづき/Mental Misstep
1《残響する真実/Echoing Truth
1《Ancestral Recall
1《知識の渇望/Thirst for Knowledge
1《大あわての捜索/Frantic Search
1《渦まく知識/Brainstorm
1《神秘の教示者/Mystical Tutor
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor

-ソーサリー5枚-
1《Demonic Tutor
1《Time Walk
1《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
1《思案/Ponder
1《修繕/Tinker

-アーティファクト14枚-
1《Black Lotus
1《Mana Crypt
1《Mox Emerald
1《Mox Jet
1《Mox Pearl
1《Mox Ruby
1《Mox Sapphire
1《太陽の指輪/Sol Ring
1《Time Vault
1《通電式キー/Voltaic Key
1《魔力の墓所/Mana Crypt
1《精神隷属器/Mindslaver
2《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top

-プレインズウォーカー5枚-
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
2《ダク・フェイデン/Dack Fayden
1《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast

-土地16枚-
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2《汚染された三角州/Polluted Delta
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2《Volcanic Island
3《Underground Sea
1《Badlands
1《発明博覧会/Inventors’ Fair
1《Library of Alexandria
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
1《島/Island

-サイドボード-
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
3《呪文嵌め/Spell Snare
2《赤霊破/Red Elemental Blast
2《無効/Annul
1《残響する真実/Echoing Truth
1《再建/Rebuild
1《鋼の妨害/Steel Sabotage
1《狼狽の嵐/Flusterstorm
1《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast


——————————
ヴィンテージに昔からあるウェルダーコントロールと呼ばれるデッキの2017年版。

特筆すべきはこのプレインズウォーカー。
Daretti, Ingenious Iconoclast
Daretti, Ingenious Iconoclast/巧妙な偶像破壊者、ダレッティ
コスト:1黒赤
プレインズウォーカー ダレッティ(Daretti)
[+1]:防衛を持つ無色の1/1の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-1]:あなたはアーティファクト1つを生け贄に捧げてもよい。
 そうしたなら、アーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
[-6]:墓地にあるアーティファクト・カード1枚か戦場にあるアーティファクト1つを対象とする。
それのコピーであるトークンを3つ生成する。
初期忠誠度3
神話レア

このカードが想像以上に仕事をする1枚。
+1能力は1/1の殴れない生物とはいえ、
プレインズウォーカーを守るためのブロッカーが出る事は小さくなく、
さらに-1能力のための布石になるところも良い。
このデッキでは《ゴブリンの溶接工》の生け贄アイテムにもなる。
この+1能力は決まれば一発の技もある。
昔からある

ゴブリンの溶接工
精神隷属器

で相手のターンを奪い続ける技の生け贄アーティファクトが、
このカードの+1能力で毎ターン入手可能になる。

通電式キー
Time Vault

での無限ターンのようなもの。
巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》の役目はそれだけにとどまらない。
-1能力もなかなかに出来る。
ヴィンテージではメンターと呼ばれるデッキタイプがある。
僧院の導師/Monastery Mentor》4枚以外、
フィニッシャーほぼ無しというデッキだ。
(プレインズウォーカーや一部のクリーチャーが入る事もある。)
このデッキは《僧院の導師》を置いて、
パワー9の《Timetwister》以外を駆使して、
トークンと果敢で一気に勝負を決める。
このデッキはフィニッシャーが限られているだけに、
巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》で《僧院の導師》を潰されるときつい。
特に《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》を先張りされていると、
トークンが並んでしまい、生け贄要員兼ブロッカーが厄介になる。

巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》は壊す対象が、
クリーチャーかアーティファクトなので、
相手のアーティファクトへの対応も出来る点は大きい。

-6は滅多な事では使わないだろうが、
Black Lotus》のトークン3枚並べたところから、
ヨーグモスの意志》などという夢見がちな事が起きる時もある。

勝ちパターンとしては、
・《修繕》から《荒廃鋼の巨像》出してパンチ。
・《Time Vault》+《通電式キー》で無限ターン。
・《ゴブリンの溶接工》+《精神隷属器》で対戦相手を自爆。
の3つが基本。
3つ目は《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》があると無限。
無くても数回起動出来たらおおむね負けない。

例外的には、
・プレインズウォーカー並べて場を絶望的にして勝ち。
・《概念泥棒》や《瞬唱の魔道士》で殴りきり。

このデッキに限らない話なのだが、
ヴィンテージのデッキの多くは、
プレイの選択肢がとても多い。
選択肢の多さゆえに正解を見つけにくい。
デッキの1~2枚のカードを差し替えるだけで、
全く違った動きになる事も珍しくない。
何度もテストプレイをして、
沢山の選択肢を試してみる事と、
その沢山の選択肢を探す事が大切。
このデッキに限って言えば、
3~4ターン目の選択肢が10以上になる事も。
選択肢の多さは難易度の高さではあるものの、
飽きない楽しさでもある。
その飽きない楽しさのために、
ヴィンテージのカードは手に入れる価値があり、
ヴィンテージをやる価値がある。

興味を持ってくれた方、
躊躇せずにヴィンテージの世界へ。

ではまた。