EDHをはじめよう! その7

今回も店員Tがお相手を務めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

今回はマリガンについて。
そのゲームの流れすら決定付ける、
ゲームを始める前の最後の準備です。

マリガンは、
ゲームを始めるとき、初期手札がよくなかった場合に
手札を取り換えるために行います。

実際のマリガンの手順を説明していきましょう。
今までEDHではマリガンのルールが何度か変更になっていますが、
現在では、下記が一般的に採用されています。

まずはデッキをシャッフルして、トップから7枚のカードを引きます。
その引いた7枚が手札です。

その手札を見て、マリガンしたいと考えたなら
まず「マリガンします」と対戦相手に宣言します。
マリガンする必要がないと考えた場合は、
他のプレイヤーがマリガンを終えるまでそのまま待ってください。

まずはマリガン1回目。
EDHの場合、最初の手札7枚をすべて裏向きに追放し、
残ったライブラリー92枚から7枚引き直します。
(ジェネラルが共闘持ちの2枚だった場合は91枚から7枚引き直します)

ここでマリガンをやめる場合は、
引き直した7枚が手札としてキープされます。
そして、追放されている7枚をライブラリーに入れてシャッフルします。


マリガン2回目以降も
手順としては1回目と変わりませんが、
手札として引ける枚数が
2回目は6枚、3回目は5枚といったふうに
1枚ずつ減っていきます。

例としてマリガン2回目の場合、
もう一度「マリガンします」と宣言し、
手札の7枚を裏向きに追放します。
追放されているカードは、これで14枚になります。

そして、残ったライブラリーから6枚引きます。
その6枚を手札としてキープしたい場合は、
ここでマリガンを止め、
追放されている14枚のカードを
ライブラリーに入れてシャッフルします。

ここでも手札をキープせず、さらにマリガンする場合は、
引く枚数をさらに1枚減らして、3回目のマリガンを行います。

あとは同じで、
キープするまで①追放と②引き直しをくりかえして、
キープする手札になったら
③追放した全てのカードをライブラリーに入れてシャッフルします。
マリガン手順

プレイヤー全員がマリガンを終えて手札を確定させた後、
手札の枚数が7枚より少なかった場合、
そのプレイヤーはライブラリーの一番上のカードを見ることができ、
そのカードをライブラリーの一番上に置いたままにするか
ライブラリーの一番下に置くかを選ぶことができます。
(これを呪文の能力の一つである占術1と同じような処理であるため、
そのまま占術1、あるいは占術と呼ぶこともあります)

私の周囲では上記の方法が定着していますが、
これらはローカルルール等で違う場合がありますので、
対戦相手に確認を取っておくと良いでしょう。
また、マリガンのルールは将来変更される可能性があることも付記しておきます。


それでは実際に、手札がどういう状況なら
マリガンをするべきか、すべきでないか。
そういった話をしていきたいと思います。

一番重要なのは、自分の2~3ターン先までで、その手札だけで何ができるか、です。
そしてそれは主に、手札にある土地の枚数で決まります。
土地の重要性は『その2』でお話しした通り。

まず、自分のデッキをシャッフルして、
トップの7枚を引いてみましょう。
引いた手札はどういった状態なのか、
それを読み進めながら確かめてみてください。
そして、その手札でマリガンをするのかしないのかを決めてみましょう。

手札を検証するうえで、以下のことを考えてみてください。

ゲームを開始しました。
自分の1ターン目にドローし、
メインフェイズに手札から土地を置いて、ターンを終了。
そして2ターン目にも
土地を置いて、出せるのならばマナアーティファクトを戦場に出して、
自分のターンを終了しました。

では、3ターン目には土地を置けるでしょうか。
土地を置くことができたとして、
ジェネラルや、手札から呪文を唱えられるだけのマナが出せるでしょうか。
マナの数は十分でも、呪文とマナの色はどうでしょうか。

この流れを、初手の手札とドローでどれだけ出来たでしょうか。

3ターン目に可能な動きの分だけ、それはよい手札だったといえます。
マナコストが重めのデッキの場合は、
上記の流れで4ターン目までに
デッキが動き出せるか試してみましょう。

また、タップインランドに関しては
出したターンにマナを出すことができないため、
マナを使おうとしているターンよりも
前に出しておくなどの工夫が必要です。


上記の流れを、手札にある土地の枚数に焦点を当てて考えてみましょう。
デッキに入っている土地の数は、
その2』でお話ししましたが、
特殊なデッキでなければだいたい35枚前後です。

今回は土地35枚として話をします。
元々のデッキの枚数が多いため
1~2枚程度デッキに入っている土地の枚数が変わったところで
土地を引く確率は大きくは変わりません。
カードを引いた後の残りのライブラリーから
さらにカードを引いていく場合も
数ターンのうちであれば同様です。

3ターンのドローで土地を引ける確率はおおざっぱに
1枚も引けない場合が約30%、
1枚引く場合が一番高く約45%、
2枚引く場合が20%強、
3枚連続で引く場合は残りの5%程度です。


まずは引いた手札に土地が1枚もない、もしくは1枚だけのパターン。
これは明らかに悪い初期手札でしょう。

3ターン目まで土地を順調に置くどころか、
最初の数ターンのドローフェイズは
すべて土地を引くくらいでなければ
十分にマナを出すことができません。
マナが十分に出せないということは
そのプレイヤーはほぼ何もできないということです。

また、土地が戦場に十分に並ばないうちに
土地が置けなくなった場合、
対戦相手にも土地が手札にないことがバレてしまいます。
それを見た対戦相手は、
こちらからは妨害はないと考えた場合、
やりたい放題にプレイします。

ドローフェイズに毎ターン土地を引くことは
現実的な確率ではないので
あきらめてマリガンしてしまいましょう。


手札に土地が2枚あった場合は、
土地以外の手札の内容次第といったところでしょうか。

3ターン目までのドローで土地を引けない確率は約30%で、
逆に1枚でも引ける確率は約70%です。
土地を引けない確率はけっして低くないので、
他の手札がそれをフォローできる状態にあることが理想です。

2マナの軽量のマナアーティファクトやドロースペルが手札にあり、
それらを生かしてジェネラルや手札の呪文を唱えて
盤面を整えられる道筋が立つ状況ならば
手札をキープして問題ないでしょう。

軽量のマナアーティファクトなどが初期手札にない場合、
土地やマナ加速カードをドローできるまで、
マナのやりくりが難しいまま
戦いを続けなければならなくなります。


土地が3枚初期手札にある状態は、
土地の枚数に関して言えば問題がないといえるでしょう。
4枚の場合もやや多めですがほぼ同じです。
マナアーティファクトでマナ加速ができればいうことがありません。

あとは土地以外の手札の内容です。
ジェネラルを含め
マナコストが重いカードばかりで
土地を並べても唱えられない、という場合は
マリガンするという判断をすることもあるでしょう。

ただし、マリガンすることによって
手札がさらに悪くなってしまうことは
かなりの確率で起こりえるので、
そのことはきちんと認識しておきましょう。


手札に5枚土地があった場合は、
まだマリガンを行っておらず
もう一度7枚引き直せるのであればマリガンしてもよいです。
土地は十分に置いていくことができますが、
土地以外の手札が少ないため、取れる行動が限られてしまいます。
3色以上のデッキなど、色拘束が大きいデッキであれば
そのままでも構わないこともあるでしょう。

EDHでは3~4ターン目までには
何かしらの展開をしておきたいところですが、
初期手札に5枚以上の土地がある場合は
その分確実に手札で土地カードが腐ってしまいます。

土地以外の残りの手札で
ジェネラルを唱えるなどの動きにつなげられるかどうか。
それがマリガンをするかどうかの判断基準になるでしょう。

マナアーティファクトやマナクリーチャー、ドロー呪文などを利用して、
2~3ターン先の自分の盤面が予想がついたのなら、
マリガンするべきなのかどうかはおのずと分かるのではないでしょうか。


次に考えるのは、マリガンをせざるを得ず、手札が減ってしまった後のこと。

当然ですが、MTGでは基本的に手札は多い方が有利です。
手札が少ないほど、2~3ターン先までの自由度が下がります。
よほど悪くない限り、手札が減る場合はマリガンをしない方が良いでしょう。
引ける手札が減れば、当然手札に来る土地は減ってしまいますし、
盤面を展開していくための呪文の枚数も少なくなってしまいます。

EDHでは対戦相手が二人以上いる事もあり、
長期戦になることもしばしばあります。
そのため初手が少々悪くてもあとから盛り返しが出来る可能性は、
1対1の時よりもはるかにあります。

初期手札は5枚くらいが最低値と考え、多少悪くてもそこで妥協しましょう。
どうしてもマリガンせざるを得ずに初期手札が4枚になってしまったら、
どれだけ悪くてもそのまま始めてしまった方が良いでしょう。
ここまでくると、マリガンしても引ける枚数が少なすぎて
手札が良くなることはまずありません。

マリガンを2回以上行っていると
初期手札の枚数が少なくなっているので、
マリガンを終えた後に占術をすることができます。
これにより、手札の内容が多少悪くとも
ある程度解消することができます。

占術を行ったとき、
手札に土地が十分なのであれば、
先の展開に必要な呪文かどうかが
見えたカードをライブラリーのトップに戻すか下に送るかの判断基準になるでしょう。
土地が足りない場合は
土地が見えたならそのままライブラリーのトップに、
マナ加速やドロー呪文などが見えた場合はそれを有用に唱えられるかどうかで、
それ以外の場合はライブラリーの下に送ってしまいましょう。


基本はその手札で、プレイの展開をどう行っていくかを考えることです。
できることが少ないのならば、それはいい手札ではないといえるでしょう。

これはプレイ中でも言えます。
自分の手札を見て、さらに戦場と対戦相手を見て、
この先自分が何ができるのかを考えるのです。
始めたばかりの方には難しいことと思います。
私もあまりできません。

ですが、序盤戦は盤面を展開していく際、
対戦相手の妨害を受けることは少ないです。
それゆえ、初期手札から予想した自分の盤面が
大きく外れることはめったにないはずです。

最初のうちは、土地に注意して手札をマリガンするかを決めてみましょう。
慣れてくれば、土地以外のカードに関しても
自分のプレイや、そのデッキに適した手札の内容が分かってくると思います。


次回、”EDHをはじめよう! その8”は
統率者セットに収録されていない優秀アーティファクトを予定しています。

以前にもおすすめカードとしてマナアーティファクトをいくつかご紹介しましたが、
他にもEDHをプレイするうえで
優秀な能力を持ったアーティファクトはまだまだ多数存在します。
そういったアーティファクトを、プレイの流れに沿って紹介します。

では、よろしければ、次回もよろしくお願いします。
店員Tでした。