EDHデッキ紹介その97(Yahenni, Undying Partisan/不死の援護者、ヤヘンニ)
記事作成日:2017/02/12 執筆:加藤英宝
今回のデッキ紹介は前回のデパラさんのお友達。
お客様からもこのヤヘンニでデッキ紹介を!とご要望があったので、
せっかくなのでデパラさんに続いてヤヘンニさん。
《Yahenni, Undying Partisan/不死の援護者、ヤヘンニ》
コスト:2黒
伝説のクリーチャー 霊気体(Aetherborn) 吸血鬼(Vampire)
速攻
対戦相手がコントロールするクリーチャーが1体死亡するたび、
不死の援護者、ヤヘンニの上に+1/+1カウンターを1個置く。
他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、
不死の援護者、ヤヘンニは破壊不能を得る。
2/2
レア
3マナ2/2の速攻。
対戦相手の生物が死ぬ事でパワーアップ。
さらにクリーチャー生け贄で自身に破壊不能。
小さくまとまっている。
飛び抜けて優秀でもないが、
かといってだめな子ではないという感じ。
及第点は持っている。
クリーチャータイプも霊気体はともかく、
吸血鬼であれば種族の数もそれなりにあるので、
EDHで吸血鬼デッキを組む場合でも、
デッキの中に入る吸血鬼候補の1つとなりえる。
EDHではジェネラルダメージを狙うには少々力不足だが、
それでもこのジェネラルで勝ちに行くには殴りに行くしかなさそうだ。
それ以外の使い方で考えると、
ジェネラルの存在がただの生け贄エンジンにしかなりそうにない。
コストなしで生物生け贄が可能な点はとても優秀。
これも使い道は十分にある。
ただ、ジェネラルがただの生け贄エンジンでは味気ない。
せっかくなのでパンチに行こうと思う。
デッキは以下。
ジェネラル:《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan》
-クリーチャー18枚-
《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》
《冥界の裏切り者/Nether Traitor》
《恐血鬼/Bloodghast》
《疫病吐き/Plague Spitter》
《蛇術師/Ophiomancer》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《精神を刻むもの/Mindslicer》
《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》
《のたうつウンパス/Thrashing Wumpus》
《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《魂の収穫者/Harvester of Souls》
《墓所のタイタン/Grave Titan》
《黒死病の悪魔/Pestilence Demon》
-インスタント5枚-
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《納墓/Entomb》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《四肢切断/Dismember》
《殺し/Snuff Out》
-ソーサリー7枚-
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《再活性/Reanimate》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《滅び/Damnation》
《苦痛の命令/Decree of Pain》
-エンチャント11枚-
《Gate to Phyrexia》
《The Abyss》
《動く死体/Animate Dead》
《苦花/Bitterblossom》
《汚染/Contamination》
《闇の予言/Dark Prophecy》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《Withering Wisps》
《墓穴までの契約/Grave Pact》
《黒死病/Pestilence》
《エレボスの指図/Dictate of Erebos》
-アーティファクト24枚-
《金属モックス/Chrome Mox》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《探検の地図/Expedition Map》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《血の長の刃/Blade of the Bloodchief》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond》
《友なる石/Fellwar Stone》
《黒玉の大メダル/Jet Medallion》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《忘却石/Oblivion Stone》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《どんぐりカタパルト/Acorn Catapult》
《煙突/Smokestack》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《鞭打ち悶え/Lashwrithe》
-土地34枚-
22《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》
《占術の岩床/Scrying Sheets》
——————————
基本は相手の生物は出てきたら除去して、
ジェネラルでパンチ。
《黒死病》や《滅び》のような全除去でもあっさりと復活する
《組み直しの骸骨》
《冥界の裏切り者》
《恐血鬼》
を生け贄要員としても使いつつ、
コンボ等は一切無しでパンチに行く。
墓地活用は0ではないが、
墓地が消されようとも気にせずに殴りに行く武闘派デッキである。
コントロール要素を強めたい場合は、
・黒の嫌がらせ系のエンチャント
・《死の雲/Death Cloud》というリセットとトドメをつとめる1枚
・黒のプレインズウォーカー各種
・無色のプレインズウォーカー2種
の採用を検討しよう。
黒単くらいでしか使われない、
《闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms》も、
こういったデッキでは安定したアドバンテージをくれる1枚となる。
《煙突》のカウンターを1で止めて、
ひたすら《闇の領域のリリアナ》の《沼》サーチで耐える方法もある。
リリアナシリーズで一番弱いとまで言われてしまうカードだが、
使ってみると侮れない1枚。
他のプレインズウォーカー達も、
置けばなんらか活躍はしてくれるので、
極論適当に入れてあっても問題はない。
ある程度のプレインズウォーカーは、
死なずに能力を起動していると、
おおむね場をコントロールする要素がある。
エンチャントに触れないため、
保険で《忘却石》だが、
無色の2種のプレインズウォーカーである、
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
のどちらかでもよい。
これらの選択は一長一短なのでお好みで。
面白いカードではこの1枚。
《Acorn Catapult/どんぐりカタパルト》
コスト:4
アーティファクト
(1),(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。
どんぐりカタパルトはそれに1点のダメージを与える。
そのクリーチャーのコントローラーかそのプレイヤーは、
緑の1/1のリス(Squirrel)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
レア
統率者セットにしかないちょっと珍しいカード。
対戦相手に無理やり生物を発生させる装置。
《疫病吐き》や《黒死病》でトークンを流し、
ジェネラルを強化するという方法と、
自分に向かって発射する方法と2つ。
自分に撃てばジェネラルの破壊不能をつけるための生け贄要員、
《Gate to Phyrexia》の生け贄要員になる。
これはこれで使い道がある。
《汚染》の維持をこれで無理やり、という方法も。
タフネス1のシステム生物に生存権を与えない事もそれなりに意味はある。
コスト4の起動1で少し重いが、
コンセプトとしては悪くない1枚。
それから、
知っている人が少ないor持っている人が少ない1枚がこのカード。
《Gate to Phyrexia》
コスト:黒黒
エンチャント
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
この能力はあなたのアップキープの間にしかプレイできず、
各ターンに1回のみ起動できる。
アンコモン3
アンティキティにだけ存在する変わったカード。
黒が直接アーティファクトを破壊しに行ける珍しい1枚。
クリーチャーを生け贄で破壊、
しかもアップキープだけとなかなか融通がきかないが、
黒がアーティファクトを対処出来るというだけで貴重。
2ターン目にやる事が他に無ければ、
とりあえず張っておくだけでも意味はある。
《苦花》や《どんぐりカタパルト》との相性も良い。
《エレボスの指図》や《墓穴までの契約》との組み合わせも面白い。
アンティキティにしか無いだけに、
多くの人が知らない1枚ではあるが、
黒をたしなむ人ならば持っていたい1枚。
さてこれでデパラさん、ヤヘンニさんと紹介して、
さらにお客様からのリクエストで、
「スラムでお願いします!」
とここ最近のジェネラルを希望されたので、
お次は《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》の白単デッキ。
ではまた。