今月のKその10
記事作成日:2016/12/28 執筆:加藤英宝
今月のK。
Cardshop Serra主催の今年最後のレガシー大会にも彼は来てくれた。
今年最後という事は、彼との忘年会でもある。
彼のことだ、
忘年会の開始より前にお酒を飲んでいるのだろうが。
そういえばこの一年間、
彼がお酒を飲んでいない状態を見る事のほうが珍しかった。
彼はMTGに突っ込むお金とお酒に突っ込むお金、
どちらのほうが多いのだろうかと思う事がある。
「どんな酒でもいいのか?」
と聞いた事があるが、
「だいたい甘ければOK」
のような返事が来た事を記憶している。
おおむね果実酒と焼酎あたりをよく飲んでいるのを見る。
このあたりの好みは一緒だ。
違うところは、店主は梅酒も好きだが、
彼は梅酒は苦手だと言っていた。
そんなKとの大会前のメールのやりとり。
店主「飲みに行く場所はいつものとこで良い?」
K「OK。」
店主「今回はどんなデッキで?」
K「ん~、マッサージ屋?」
MTG歴20年の店主だが、
マッサージ屋という名のデッキは聞いたことが無い。
それに相当するようなカードも、
カードの知識ばかりの脳みそをフルパワーで検索してもわからない。
一体彼はどんなデッキを組んでいるのだろう。
なにがなんだかわからないまま当日を迎える。
颯爽登場した彼の左手にはコンビニの袋。
お酒の缶が透けて見える。
やはり彼である。
店主「で、このデッキは何がどうなって、
デッキ名がマッサージ屋になるの?」
K「《もみ消し》が入ってるだろ?
もみもみするからマッサージ屋。」
…もはや何も言うまい。
気にしたら負けである。
-クリーチャー枚-
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
3《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
3《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2《雲打ち/Cloudthresher》
1《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
1《三角エイの捕食者/Trygon Predator》
-インスタント12枚-
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《もみ消し/Stifle》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
-エンチャント2枚-
1《森の知恵/Sylvan Library》
1《よりよい品物/Greater Good》
-土地20枚-
4《不毛の大地/Wasteland》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1《Tundra》
3《Savannah》
1《Tropical Island》
1《平地/Plains》
1《島/Island》
1《森/Forest》
-サイド-
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
1《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
2《流刑への道/Path to Exile》
1《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
3《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
2《侵襲手術/Invasive Surgery》
——————————
今回はドレッドノート様を4枚採用。
彼らしい構成である。
《静翼のグリフ》
《もみ消し》
のどちらかで素出し可能に加え、
《よりよい品物》で出して即ドロー変換もありえる構成。
《雲打ち》の採用については、
《雲打ち》を想起でプレイしても、
《静翼のグリフ》が出ていれば誘発がないので採用したのだと思われる。
出ていない時に《雲打ち》プレイの場合は、
レガシーでよく見る生物の
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
《悪意の大梟》
あたりを沈める事が出来ると言いたいのだろう。
どこがどうマッサージなのかはサッパリわからない。
が、
今回はドレッドノート様4枚採用のおかげか勝ち越し。
大会後はKと今年最後の飲み会に。
一年間の反省などの話題で盛り上がり、
来年も変わらぬ勢いで毎回違うデッキで大会に挑むようだ。
ただし、お酒の飲み過ぎについては反省の色は無かった。
今後も反省する事は無いだろう。
KはMTG歴がかなり長いので、
そろそろヴィンテージの世界に足を踏み入れてはどうか?
と提案をしてみた。
のこらむのように、
簡単に組めるデッキもあれば、
白メインのパワー9を1枚も採用しないタイプのデッキもある。
案外とパワー9がなくても切り込んで行けるものだよ、
と言ってみたら、
そこそこに乗り気な感じになってくれた。
来年はKのヴィンテージデビューがこらむになるかもしれない。
来年もKのデッキに期待しよう。
1年間、当店のこらむのお話の種になってくれて、
多くの方に笑いを振りまいてくれたKに感謝。
そして来年もCardshop Serraをよろしくお願いします。
2016年もありがとうございました。
ではまた。