EDHデッキ紹介その93(Silvos, Rogue Elemental/悪辣な精霊シルヴォス)
記事作成日:2016/12/01 執筆:加藤英宝
今回のEDHデッキはお客様のリクエスト。
緑が大好きで是非とも
《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental》
というパワー型のジェネラルのデッキが見たいとのこと。
《Silvos, Rogue Elemental/悪辣な精霊シルヴォス》
コスト:3緑緑緑
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental)
トランプル
(緑):悪辣な精霊シルヴォスを再生する。
8/5
レア
出して殴るだけの生物だが、
6マナでパワーが8、
トランプルと再生持ちと、
申し分無いだけの力のあるヤツ。
ジェネラルダメージ21点も3発のパンチで成立するので、
強ジェネラルとは呼べなくとも、
準強ジェネラルクラスにはなれる。
ジェネラルダメージを狙う際に欲しくなるトランプルを、
素の状態で持ってくれているパワー7以上は貴重。
緑の単色ジェネラルの中では、
安定したパワーと能力のため、
トップクラスにジェネラルダメージの狙いやすい生物だろう。
また、ジェネラルダメージが成立せずとも、
パワーが8もあると他の生物と一緒に、
素直にライフ40点を削りきる事もしばしば。
ストレートパンチが純粋に出来る、
昔ながらの緑らしい1枚。
昔ながらの緑らしい1枚だが、
同じく昔に存在した、
《年経たシルバーバック/Ancient Silverback》さんの立場を消し飛ばした。
こちらは4緑緑の6/5で再生コストは同じ。
M15ではアンコモンに降格しているが、
それまではレア。
シルバーバックさんは伝説でないから2体以上並ぶけれども、
それがどうしたという程の差である。
指定コストがが1つ変わるだけで、
パワーが2つ違ううえにトランプル。
類人猿デッキでも作らない限りシルバーバックさんは採用されないだろう。
残念ながら現時点でEDHで類人猿デッキは作れないのだが。
(現時点で伝説の類人猿がいない。)
デッキは以下。
ジェネラル:《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental》
-クリーチャー30枚-
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《森のレインジャー/Sylvan Ranger》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》
《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
《Elvish Spirit Guide》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《加護のサテュロス/Boon Satyr》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》
《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《威厳の魔力/Regal Force》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-インスタント6枚-
《狂暴化/Berserk》
《輪作/Crop Rotation》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《内にいる獣/Beast Within》
《狩人の眼識/Hunter’s Insight》
-ソーサリー12枚-
《耕作/Cultivate》
《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《自然の知識/Nature’s Lore》
《三顧の礼/Three Visits》
《無垢への回帰/Seeds of Innocence》
《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
《調和/Harmonize》
《自然の秩序/Natural Order》
《狩人の勇気/Hunter’s Prowess》
《歯と爪/Tooth and Nail》
-エンチャント7枚-
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《繁茂/Wild Growth》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《森の知恵/Sylvan Library》
《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》
《よりよい品物/Greater Good》
-アーティファクト7枚-
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《無のロッド/Null Rod》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
-プレインズウォーカー4枚-
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
-土地33枚-
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《家路/Homeward Path》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》
22《森/Forest》
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基本は単純も単純で、
マナブーストしてジェネラル着地して殴るのみ。
ジェネラルを出したら、
・青い奴
・コンボくさい奴
から躊躇せずに張り倒そう。
この躊躇せずが大切。
ジェネラルが未強化状態ならば、
・召喚酔いがなくなるまでに1ターン。
・ジェネラルダメージで殴り倒すのに最低3ターン。
の合計4ターンも必要なのだ。
4ターンというものは短いようで長い。
青い奴やコンボくさい奴が相手を殺しに来るには、
十分なほどの時間である。
そのため、
手心を加えるなど一切してはいけない。
青いデッキが結構好きな店主がこれを言うのもなんだが、
青いデッキというものは、
青いというだけで罪なので、
緑単を使っている場合は、
青いデッキのプレイヤーと、
コンボデッキらしいプレイヤーの2つは、
一切の生存と人権を許してはいけない。
「かわいそうだな、そろそろ攻撃の手を緩めて、
他のプレイヤーを殴ろう。」
なんて思って、油断したが最後、
青い奴やコンボな奴は間違いなくその隙を突いてくる。
自身の経験でもこれは間違いない。
EDHで青を使っている店主にトドメを刺さずに1ターン寄越したが最後、
その油断の1ターンで店主が全員を倒した事などいくらでもある。
そのくらい青いデッキとコンボデッキは邪悪なのである。
緑単は対戦相手のアクションに対して、
的確なレスポンスが可能な色ではないので、
隙を見せてしまう事=死と考えるくらいでよい。
さらに、
一人を倒せたとしても対戦相手は残り二人もいるのだから、
それを考えても強敵は真っ先に沈めるように心がけよう。
このジェネラルには一撃必殺がいくつかある。
一番簡単なものは、《生体融合外骨格》装備してパンチ。
ちょうどパワー10になるので、
ブロッカーの無い人は一発で毒殺完了。
他の方法は
《ウルフィーの銀心》
《加護のサテュロス》
などでパワーを上げての《狂暴化》で一発。
《狂暴化》のターン終了時の破壊も、
自力の再生能力で回避可能。
こちらのほうがインパクトとロマンがあって面白い。
こちらはブロッカーがあっても、
トランプルで21点以上突き抜けるなら一撃。
ライフ40点を削り切るタイプの勝ち方では、
時折、
《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》
《ゼンディカーの報復者》
などで横に並べて、
《孔蹄のビヒモス》でトドメという戦い方もある。
全速攻の手段が《調和の中心》しかないものの、
《歯と爪》から一撃で決まる事も。
ジェネラルを潰されたら、
40ライフ削りきりを狙う事が多くなるので、
常に全プレイヤーのライフは可能な限り削るようにしておこう。
また、
《失われた業の巫師》の能力起動で全体のライフを減らして、
対戦相手全員を倒し切る事も。
この《失われた業の巫師》は案外と状況打開の一手になるので、
《緑の太陽の頂点》などで持ってくる選択肢を忘れないでおこう。
緑のデッキならば入れておいて活躍する事も少なくない。
起動が重たいとはいえ、
対戦相手がクリーチャーをコントロールしていなければ、
いきなり相手のライフを0に出来るというトンデモ火力なのだから、
仕込んでおいて損はなし。
対戦相手がゴブリンやエルフならともかく、
だいたいのデッキはクリーチャーが二桁も並ばない以上、
必ずというくらい《失われた業の巫師》は威力を発揮する。
店主の経験では、
《失われた業の巫師》の能力を読んでいない人、
または気がついていない人が案外と多い。
「11マナで下の能力起動します。」
と言うと、
「えっと?」
のような反応をされた事が何度かある。
皆様、盤面に置かれたカードくらい把握しておきましょう。
ではまた。