MTGはいつまで続くか?(あれから5年後)

5年程前に
お客様からの質問:MTGはいつまで続くか?
というこらむを書いた。
これを書いたのは2010年11月。
このこらむに
「最低でもあと5年は滅びる事の無い世界だと自分は思っている。
5年後に覚えていたら、この質問にもう一度回答してみようと思う。」
と書いてある。

5年が経過した。
Cardshop SerraもMTGも滅びなかった。
上記のこらむを自分で久しぶりに読み直してみた。
5年経っても考えに一切ブレが無く、
既に2010年に「株と似たようなもの」と言っている。
この頃から「札束で殴り合うゲーム」という考えもあった。

2010年の《Underground Sea》の値段は約7000円だった。
2015年の《Underground Sea》の値段は約40000円だ。
この5年で5倍という驚くほどの数字になっている。
こらむを見る限り《Mishra’s Workshop》は、
2010年の時は約35000円のようだ。
今は約10万円。
相場というものなので、
変化して当然なのだが、驚くほど変化している。
単純にMTGプレイヤーの増加と、
MTGプレイヤーがある程度大人になり、経済力がついたという事なのだろう。
例えば、
16歳でα版を触っていたプレイヤーなどいるのかどうかも怪しい程だが、
仮にいたとして、
その人が今もずっとMTGを続けていた場合、もう38歳だ。
もう少し現実味のありそうなところで言うのなら、
20歳~30歳でMTGを知り、
MTG歴5~10年で、現在25歳~40歳という人は結構いるはずだ。
また、店主が知る限りでは60歳を超えているプレイヤーもいる。
今後は70歳を超えるプレイヤーも出てくるという事だろう。
このくらいの歴と年齢ならば、
ある程度の人が経済力を持っていてもおかしくはない。
始めたばかりの頃の超強力カードを今こそ手に入れたい!と願う人も多くなる。

5年前のこらむでは、
「《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は何故あんなに高いんですか?」
という話も出ていたが、
このカードの値段は今もあまり変わらず高いままだ。
5年前の話題で、
ヴィンテージの世界で活躍するプレインズウォーカーは、
精神を刻む者、ジェイス》と《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker
の2枚だと書いていたが、
この5年の間に出た《ダク・フェイデン/Dack Fayden》が加わった。
ヴィンテージの世界に登場するプレインズウォーカーが増えたのは良い事だ。
レガシーをやる人、
ヴィンテージをやる人、
EDHをやる人、
どれもこれも5年前より増えたと言っていいだろう。
多くの人が昔のカードに興味を持ち、
長くMTGを楽しむために昔のカードに手を出すようになった。

さて、本題の「MTGはいつまで続くか?」という質問について。

・MTGが生まれて20年を超えた。
・プレイヤーは減っているようには思えない。
・EDHやレガシー、ヴィンテージに参入するプレイヤーも多い。
・古いカードの相場も少しずつ上昇傾向にある。
・新しいセットも安定してリリースされている。
・今のところゲームバランスを著しく崩壊させる事はやらかしていない。
・禁止カードを乱発させてはいない。
・他のTCGよりも評価が高く、10年選手も多い。
・Cardshop Serraは10年以上経営出来ている。

これだけの条件は5年どころか、
あと10年は余裕ではないだろうか。
最後の項目は不要と思う人は、
こんなこらむを読まずにブラウザを閉じるように。

今から20年近く前、
「ゲームで映画を。」
などと言い出したゲーム会社が実際に映画を作って大コケした事があったが、
こういった勇敢と無謀を履き違えた行動をしない限り、
MTGが滅びる事は考えにくい。
もっとも、「ゲームで映画を。」と言い出した会社はなんだかんだで潰れておらず、
リメイク商法を連発し、なんだかんだでゲーム業界に生き残っている。
「最後の幻想じゃなかったのかな?10シリーズ以上出しているよね?」
と言いたくなるところだが、
映画のほうは間違いなく最後の幻想(黒歴史)だった。
会社の名前はあえて挙げませんが、
「救えや!」
と命令系で言うのはどうかと思いませんか。

さてさて、あと10年は余裕と書いたものの、
世の中何があるかはわからない。
現在は2015年の11月。
今から5年前の11月、
スマートフォンがこれほどの速度で普及するとは思わなかった。
消費税が上がり、人の生活に迷惑をかけてくれると思わなかった。
そして、自分の人生はもっとも予想出来なかった。
ここでは書かないが、書き出したらこらむ30個分くらいの話になるほどだ。
良い事も悪い事もこの10年に沢山あった。
(知りたい人は店主を居酒屋に誘おう。)
MTGにもこれから先、何が起きるかは予想がつかない。
ただ、年が経てば経つほどに滅びにくい文化となっていく事だろう。

そういえば、MTGの製作に関わる人の1人が、
「自分はMTGの終焉を見る事は無いだろう。」
と言ったと聞いた。
これは、
「自分が(平均寿命程度で死ぬとして)死ぬまでの間に、
 MTGが滅びる時を見る事は出来ないほど、
 MTGは残る文化として確立している。」
という意味だ。
この一言からも他のTCGに比べて安定した力がある事がうかがえる。
自分も
「持っているカード資産は遺族に相続する事になるかもしれない。」
と考えた事がある。
自分が死ぬ頃の《Black Lotus》はいくらになっているのだろう。
Tundra》や《Taiga》はいくらになっているのだろう。
タルモゴイフ/Tarmogoyf》は一線級の活躍をしているだろうか。
精神を刻む者、ジェイス》に並ぶ兇悪なプレインズウォーカーは登場しているだろうか。
ヴィンテージやレガシーにはどんなタイプのデッキが出てくるだろうか。
EDHにはどんな伝説生物が登場するだろうか。
色々な事が楽しみだ。

次にこの話題で書く時は2020年になるだろうか。
5年後のCardshop Serraが潰れていない事を祈ろう。

ではまた。



記事作成日:2015/11/26



記事のカテゴリー

他の「その他のこらむ」記事