MTGと課金ゲーム

以前に店主はツイッターでこんな事を言った事がある。

スタンダード:基本プレイ無料とか書いてある課金ゲー。
リミテッド:使用キャラを選べない格闘ゲーム。
モダン:重課金してからがスタート。
レガシー:札束での殴り合い。
ヴィンテージ:紳士貴族が貴金属コレクションを見せ合う会。

#誰も教えてくれないMTGの常識


ジョークで書いた一言だったが、
多くの方に賛同された。

スタンダードとモダンのところ課金ゲームと同等だと書いてあるが、
実際のところ課金ゲームとMTGには大きな差がある。
ここでいう課金ゲームは
もしもしゲー、スマホゲー、アプリ等、様々な呼び方をされる、
携帯の課金制のゲームのことだ。

課金ゲームは全然出てこないレアのために時間とお金を消費し、
しかもそれはただのデータに過ぎない。
サービスが終了した瞬間にデータが全て無駄となり、
かけたお金は全て水泡に帰す。

MTGはカードの相場変動はあるものの、
サービス終了という考え方は存在しない。
ルールを覚えておけば一生遊び続けられる。
全然出てこないレアという一面は同じだが、
携帯の課金制ゲームほど邪悪な確率で作られてはいないし、

Cardshop Serraでシングル買いすればいい

という手段がある。
これだけでも大きな差だ。
誰だ、「別に他店で買うし、Cardshop Serraじゃなくていい」なんて言ってる奴は。

課金ゲームでもMTGでも基本は趣味の世界であり、
自己満足の世界である。
自己満足にしてもお金のかけ過ぎはとてもリスクがある。
取り分け、課金ゲームのお金は二度と戻ってくる事はない。
かけたらかけた分だけゲーム会社の養分になるだけである。
課金ゲームのサービスが続いたとしても、
この返金も換金も出来ない。
それでいてサービス終了になれば完全に0。
サービスがいつ終了してしまうかを戦々恐々としてなければならない。

MTGにはそういった心配をしている人がいるだろうか。
昔は「MTGはいつまで続くのか?」という話題が出る事も多かったが、
今はそれほどの話題となっていない。
理由は簡単で、
「ここまで続いたならもう滅びないだろう。」
とかなりの人が思っていて、
同時に、
「一生単位でのんびり遊べるゲームである。」
と認識した人も増えた事だ。
そして、
換金は可能だ。
購入時の金額と換金のタイミングによって、
損をするケース、同額のケース、利益になるケースがある。
たとえ100万円、200万円のお金をかけても、
買う物次第では損を出さずに済む事もある。
コレクションやプレイを楽しみ、
売り払ってもマイナスがそれほど大きくないどころか、
運が良ければプラスもありえる。
遊んだ代金を考えても、
これは非常にリーズナブル。

つまり、最低でも、

課金ゲーム:ハイリスク・ノーリターン。
MTG:ローリスク・ローリターン。


MTGは自分次第の一面はあれど、
ローリスク・ハイリターンもありえる。
課金ゲームには一切のリターンが無い。
このリターンには
「思い出」とか「その場の快楽」といったものは含まれない。
あくまで金額のみ。

課金ゲームとMTGには違いがある。
課金ゲームは1人で遊べるが、
MTGは1人で楽しむには
・コレクション
・デッキ作り
しかない。
対戦するには最低もう1人必要だ。
課金ゲームとMTGではゲーム性も相当に違うものがある。
とはいえ、
その違い程度では
「課金ゲーム=ハイリスク・ノーリターン」
「MTG=ローリスク・ローリターン」
の穴を埋めるには難しいのではないだろうか。

課金ゲームで、いかなレア・アイテムを持とうとも、
それはただのデータであり、サービス終了とともに完全に0円と化し、
サービス終了でなくとも基本的に返金や換金は不可能。
MTGではそうはならない。
MTGのカードとは、
言い過ぎかもしれないが、
有価証券のようなものだ。
有価証券と言った場合は、
・約束手形
・小切手
・為替手形
・商品券
・株
・図書券
などの事を指す。
(他にも種類があるが一般的には理解出来ないものばかりなので省略。)
以前に書いた通りだが、
「遊べる株券」
という言い方は間違っていない言い回しだ。
レガシーやモダンをある程度不自由せずに出来る資産を持っている人が、
重たい病気にかかってしまったり、
大きな事故に遭ったとして、
その時にお金に困りそうな状況であれば、
その人は泣く泣くカード資産を手放す事だろう。
その「レガシーやモダンをある程度不自由せずに出来る」ために費やしたお金と同額、
代わりに課金ゲームに費やしてしまっていたら、
ただただ困窮するだけである。

ある時、
「グランプリに出るか、
 課金ゲームに課金するか、
 それとも《Tundra》買うか」
と悩んでいる人を見たことがある。
これは、

グランプリ:交通費、参加費、滞在費
課金ゲーム:一時の快楽
Tundra》:資産運用

という三種の使い方で迷っているようだった。
無論、
「悪いことは言わない。《Tundra》をお薦めする。」
とアドバイスした。
グランプリも趣味の範囲、MTGの範囲だが、
交通費、参加費、滞在費は単純な浪費であり、
賞金でももらわない限りは戻ってこない。
もちろん経験は大切だが、
資産が無いうちはグランプリほど高額な参加費は痛い出費になる。
安定した資産を考えるほうが、
ベストではなくともベターな選択である。
人生の選択には大きく分けて4つ。
ベスト、ベター、バッド、ワースト。
ベスト選択というものはとても難しい。
ベター選択は限られているがそれなりにある。
バッド、ワーストの選択は相当数がある。
人生の選択はバッドとワーストを避ける事が大切だ。
バッドとワーストを避けて行けば、
ベストとまで行かなくともベター選択に行き着く。
特にお金の使い方はバッド、ワーストを選ぶと多くのものを失いやすい。
携帯の課金ゲームはどう考えてみてもベターにさえならないだろう。

一般的には娯楽、趣味というものは浪費が前提であり、
自分の経済力の範囲内であれば、
それはどう浪費しようとも自由である。
しかし、
未来を考えたら課金ゲームにお金を突っ込むのは少々もったいない。
目の前に残るもの、換金出来るもののほうがメリットが大きい。
困った時の最後の切り札(本当に札だが。)になる事は心強い。

やはり紙切れは正義である。

ではまた。



記事作成日:2015/09/14



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