コレクター道12

久しぶりに大きな買い物をした。
店主は普段の生活が相当に慎ましやかな生活なので、
あまりお金を使わない生活をしている。
そのため、時々大きな買い物をすることがある。
店主がお金の使わない事については、
お付き合いした女性に、
「こんなにお金を使わない人を初めて見た。」
と言われた事まである。
誤解無いように言っておくと、
デートやプレゼント等は平均的だったが、
私生活での散財が非常に少ないというだけの事だ。
この時の女性の一言も褒め言葉だった。

さらに、MTGプレイヤーとしては一応現役ではあるものの、
EDHやレガシー、ヴィンテージを好む。
(ドラフトも大好きだが話題とは関係ない。)
理由は簡単で、
「必要な大半の高額カードを所持しているから。」
という理由。
安い時期に高額カードをある程度購入しておいた事は、
十分に成功した投資だった。
そのおかげで買い足すカードはそれほど多くなくて済むため、
買うカードはとても少ない。
MTG歴が長く、カードを手放さないタイプの人なら、
同じような状況になっている事だろう。

店主はそんなお金を使わない生活のため、
ある程度お金を貯めておき、
高額なコレクターズアイテムに時折手を出す。

今回手を出したコレクターズアイテムはこちら。
Mox Emerald-PSA10
β《Mox Emerald》PSA10

世の中に8枚しかないレアアイテム。

参考までに書いておくと、
2015年の今、
β《Mox Emerald》のPSA8以上は

PSA10 :8枚
PSA9 :18枚
PSA8.5:2枚
PSA8 :37枚

となっている。
コレクター道6のこらむを書いた時よりも、
PSA8とPSA8.5が1枚ずつ増えている。
PSA9やPSA10は変化していないという事は、
希少度に大きな変化はしていない。
βがこの世に出て20年以上の時間が経っている。
PSA9以上がつく状態のものはそれほど残っていないという事だろう。

所有者も少しなら特定可能だ。
PSA鑑定されたβのカードのコンプリートランキングの1位の人は、
β《Mox Emerald》PSA10を所有している。
同2位の人も所有している。
同3位の人は所有していない。
最低2枚はコレクターの手にある。
このランキングは登録制なので、
残りは登録していない人か、
単体で持っているケースが考えられる。
この事からこの世に出回る数はかなり限定されていると言っていい。

コレクター道6にちょうど書いてある。
「希望の品が手に入るかどうかはただ1つ。
 お金ではなくて出会い。
 お金がなくては手に入らないものは多いが、
 希少品の入手は出会いのほうが難しい。」

今回のBeta《Mox Emerald》PSA10はまさにこの「出会い」だと思った。
おそらくこの機会を逃したらもう自分の手に来る事は無いな、と。

MTGプレイヤーはここ数年増えているらしく、
しかも昔の一部のカードの高騰も激しい。
Cardshop Serraのスタッフの
寝ても覚めてもマジックとミルクティーとチャーハンの事くらいしか考えていないSは、

「だめだ!これ以上《Black Lotus》の値段が上がったら、
 自分はもう一生《Black Lotus》を買う事が出来ない!
 買うなら今しかないくらい切羽詰まった!」

と、2014年の上半期に言い出し、
一大決心をして《Black Lotus》を購入した。
その時から1年以上、パワー9クラスのカードは高騰の一途を辿っている。
Sの一言はなかなかに秀逸で、
「買った時はそのカードの最低価格。
 この世界ではよくある事。」
と言っていた。
意味としては、
「過去にもっと安い時期はあったが、
 今は希望のカードをその安い時期の金額で買えるわけではない。
 ならば、今買った場合、それを買う事が可能な時間帯(現在から未来)における、
 最低価格になる事が多いだろう。
 放っておけば上がる一方と言えるカードが多いのだから。」
という意味だ。

それから、書き忘れていた事があった。
Sは上記3種以外にもう1つ大事なものがあった。
暴君ハバネロである。
habanero
・マジック
・ミルクティー
・チャーハン
・暴君ハバネロ

この4つだけあればだいたい生きていける男、それがS。
先日、彼の誕生日があったのだが、
スタッフからプレゼントされたものは
・ミルクティー1.5リットル×8本(1ケース)
・暴君ハバネロ約50袋
・チャーハン(中華料理店でおごり)
であった。
本人は大喜びしていた。
お泊りまじっく等でSに会う際はミルクティーか暴君ハバネロを差し入れてあげると、
Sは「うひょおおおお」等の狂気じみた喜びの声をあげることだろう。
なお、店主も暴君ハバネロが大好きなので、
いつ差し入れてくれても2人して大喜びである。

話を戻そう。
Sのように一大決心をしてレアアイテムを買う人は案外といる。
これを読んでいる人の中にも
そうした一大決心のもと《Black Lotus》ほどではなくとも、
高額なカードを購入した事のある人はいるのではなかろうか。
高額と言っても《タルモゴイフ/Tarmogoyf》くらいであれば、
探せばある程度購入可能なものだが、
パワー9クラスになると探しても見つからない事もある。
手放す人の数がそれほど多くないからだ。
スタッフのSは
「《Black Lotus》買って良かった!もう絶対手放さない!」
と言っている。
パワー9など多くの人が同じ事を考えるものだ。
手放さない理由に比べて、手放す理由のほうが少ない。
だからこそ払えるお金があるタイミングでの出会いはとても大切だ。

β《Black Lotus》PSA10やβ《Time Walk》PSA10にも、
いつか出会える日が来るのだろうか。
それからαの《セラの天使/Serra Angel》PSA10も未だ入手出来ておらず。
いつかは出会いたいものたちである。

ではまた。



記事作成日:2015/08/28



記事のカテゴリー

他の「ヴィンテージ」記事

他の「コレクターな話」記事