EDHデッキ紹介その61(Narset, Enlightened Master/悟った達人、ナーセット)

今回のデッキ紹介は
悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》。
タルキール覇王譚で出てきた比較的新しい伝説生物。
EDHでは、タルキール覇王譚の伝説生物の中でも、
最も注目されたジェネラルと言っても過言ではないだろう。
また、数少ない白青赤の伝説生物。


Narset, Enlightened Master/悟った達人、ナーセット
コスト:3青赤白
伝説のクリーチャー 人間(Human)・モンク(Monk)
先制攻撃、呪禁
悟った達人、ナーセットが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを追放する。
ターン終了時まで、あなたはこのターンに悟った達人、ナーセットにより追放された、
クリーチャーでないカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
3/2
神話レア

コスト6で3/2は貧弱だが、
先制攻撃と呪禁と中途半端に防御力があり、
それ以上に能力がとにかく邪悪に出来ている。
以前から
「コストを踏み倒すカードは危険」
という事をこらむに書いていたが、
このカードもまさにその1枚。
プレイ出来ないカードは追放されたままというデメリットも一応あるのだが、
EDHの構成ではデメリットにならない事も多い。
ジェネラル領域という存在がある以上、
通常構築と違ってデッキの中に《悟った達人、ナーセット》が入らないので、
悟った達人、ナーセット》攻撃時の4枚追放のカードに
悟った達人、ナーセット》がめくれる事がない。
99枚のデッキの中がクリーチャー0であれば、
土地と土地以外のカードしかめくれないので、
4枚が全て土地である場合以外は何かしら動ける。
注意点としては、
「マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」
という記述。
この記述は土地カードをプレイすることは出来ない。

デッキは以下。

ジェネラル:《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master

-クリーチャー3枚-
発生器の召使い/Generator Servant
猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
粗石の魔道士/Trinket Mage

-インスタント17枚-
秘儀の否定/Arcane Denial
渦まく知識/Brainstorm
蒸気の連鎖/Chain of Vapor
サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
目くらましの呪文/Dizzy Spell
悟りの教示者/Enlightened Tutor
Force of Will
長期計画/Long-Term Plans
Mana Drain
精神的つまづき/Mental Misstep
誤った指図/Misdirection
神秘の教示者/Mystical Tutor
否定の契約/Pact of Negation
紅蓮破/Pyroblast
赤霊破/Red Elemental Blast
差し戻し/Remand
呪文貫き/Spell Pierce

-ソーサリー20枚-
明日の標/Beacon of Tomorrows
思い起こし/Call to Mind
荊州占拠/Capture of Jingzhou
無限への突入/Enter the Infinite
加工/Fabricate
ギャンブル/Gamble
内なる火/Inner Fire
商人の巻物/Merchant Scroll
親身の教示者/Personal Tutor
炎の儀式/Rite of Flame
今を生きる/Seize the Day
時間操作/Temporal Manipulation
時間の熟達/Temporal Mastery
時のらせん/Time Spiral
時間の伸長/Time Stretch
時間のねじれ/Time Warp
Timetwister
Transmute Artifact
Wheel of Fortune
意外な授かり物/Windfall

-エンチャント2枚-
祖先の知識/Ancestral Knowledge
全知/Omniscience

-アーティファクト22枚-
アゾリウスの印鑑/Azorius Signet
ボロスの印鑑/Boros Signet
金属モックス/Chrome Mox
連合の秘宝/Coalition Relic
友なる石/Fellwar Stone
厳かなモノリス/Grim Monolith
イゼットの印鑑/Izzet Signet
Jeweled Amulet
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
水蓮の花びら/Lotus Petal
Mana Crypt
魔力の櫃/Mana Vault
精神石/Mind Stone
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
オパールのモックス/Mox Opal
虹色のレンズ/Prismatic Lens
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
太陽の指輪/Sol Ring
ストリオン共鳴体/Strionic Resonator
発展のタリスマン/Talisman of Progress
通電式キー/Voltaic Key

-プレインズウォーカー2枚-
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker

-土地33枚-
Plateau
Tundra
Volcanic Island
聖なる鋳造所/Sacred Foundry
神聖なる泉/Hallowed Fountain
蒸気孔/Steam Vents
アダーカー荒原/Adarkar Wastes
シヴの浅瀬/Shivan Reef
古えの墳墓/Ancient Tomb
乾燥台地/Arid Mesa
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
魂の洞窟/Cavern of Souls
真鍮の都/City of Brass
裏切り者の都/City of Traitors
統率の塔/Command Tower
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
禁忌の果樹園/Forbidden Orchard
宝石の洞窟/Gemstone Caverns
大焼炉/Great Furnace
マナの合流点/Mana Confluence
湿地の干潟/Marsh Flats
霧深い雨林/Misty Rainforest
汚染された三角州/Polluted Delta
僻遠の農場/Remote Farm
鋭き砂岩/Sandstone Needle
サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry
沸騰する小湖/Scalding Tarn
教議会の座席/Seat of the Synod
広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse
色あせた城塞/Tarnished Citadel
氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
樹木茂る山麓/Wooded Foothills


——————————
構成としては、
1ターンでも早くジェネラルを出して、
坊主めくりを開始して、
テイクターン呪文につなげるというかたち。
無限への突入》を撃てれば、
言葉通りに無限へ突入。
手順はそれほど難しくない。
無限への突入》を撃ってライブラリーは残り1枚。
先に撃てるのならまずは《内なる火》をプレイ。
手札の分だけ赤マナが出るので70マナくらいは余裕で出る。
マナアーティファクトを可能な限り展開し、
全知》を着地させる。
内なる火》がプレイ出来ない場合は先にマナアーティファクトを展開してから。
あとはやりたい放題状態。
明日の標》を撃てば無限ターンへ突入。
無限ターンになるということは、
精神を刻む者、ジェイス》か《求道者テゼレット》のどちらかだけで勝利可能。
無限ターンでやりたい放題なので、
サイクロンの裂け目》で相手のパーマネントを全て戻せばリスクも0だ。

悟った達人、ナーセット》の構成ではリセット呪文を入れたり、
エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》をつけて殴る構成もあるが、
そんな事をせずともあっさり無限が決まる。
特に《悟った達人、ナーセット》は誘発条件が
「攻撃するたび」
である事が有利だ。
悟った達人、ナーセット》が攻撃さえすれば4枚のカードが追放され、
仮に《悟った達人、ナーセット》がその戦闘中に死んだとしても、
その4枚の追放されたカードはそのターン中はプレイ可能。
そのため、
上記の無限条件を満たすために、
チューター系呪文1枚あればOKなのである。

このリストの構成では
連続突撃/Relentless Assault
大群の怒り/Fury of the Horde
攻撃の波/Waves of Aggression
世界大戦/World at War
といった、追加の戦闘フェイズを得られるカードは投入していない。
このこらむを書くにあたって、
・連続突撃型ナーセット
・連続突撃無し型ナーセット(リストの構成)
を試してみた。

連続突撃型のデッキでは、
爆発力はあるものの、マリガン回数が多く安定力に欠ける。
連続突撃》などの重たいカードが手札に多く来てしまうと、
(ここで言う重たいカードとはジェネラルがいないと意味をなさないカード。)
途端に速度が減退してしまい、何も出来ないまま負ける事も。
マリガンをしても結局重たいカードだらけという事も多々あり、
「これ以上マリガンしたらジェネラルのプレイさえ怪しい。」
と思う程の状況になることも。

連続突撃無し型のデッキでは、
爆発力は劣るが、マリガン回数は少なめで安定力がある。
連続突撃系呪文を抜いて、
カウンターやドロー呪文などの軽いカードにしているため、
対応力に強く、安定した戦いを望める。

1対1でこの2つを対戦してみたところ、
試行回数は多くないが、
連続突撃無し型のほうが勝利回数が多かった。
この結果からも連続突撃無し型ナーセットを紹介するかたちとなった。
個人的にも安定力は大切と考えているため、
このリストの形を推したい。

このデッキの性質上、カウンター以外の弱点は
撃つ呪文が制限されるという意味では、
法の定め/Rule of Law
秘儀の研究室/Arcane Laboratory
弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric
エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist
ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg
など。
対処方法が限られているだけにこれらのカードはとても面倒になりやすい。
また、
安らかなる眠り/Rest in Peace
虚空の力線/Leyline of the Void
などの墓地を追放するカードたちも置かれると面倒になる。
無限への突入》からの《サイクロンの裂け目》でおおむね対処可能だが、
状況次第では薄氷を踏むような危険さがある。
とはいえ《明日の標》はカードの効果が


Beacon of Tomorrows/明日の標
コスト:6青青
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
明日の標をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
レア

となっていて、
カードの効果の処理でライブラリーに戻るため、
墓地には行かず、追放される事もない。
墓地追放系カードは厄介ではあるが、決定的弱点というほどにもならない。
しかし、《Wheel of Fortune》など、
自分または相手の呪文で《明日の標》や《無限への突入》が落ち、
そのタイミングで追放される可能性は十分にあるので、気をつけたいところ。

他の弱点では、
滅多に無いところでは、
無限への突入》に対応して《沈黙/Silence》や《中断/Abeyance》を撃たれた場合。
ライブラリーが残り1枚になり、
大半のカードを展開出来ない状態に陥るので、
撃たれた場合はかなりのピンチに。

同じく置かれて決定的な負けにならないものの、
厄介なカードと言えば《Chains of Mephistopheles》、
それから、先張り限定だが、
大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》。

いくつかの弱点を挙げては見たが、
この1枚で負けとなるという1枚がほぼ無い点と、
ジェネラルが呪禁持ちである事はこのデッキの強さである。
この速度と弱点の少なさから、

悟った達人、ナーセット
トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest

の2枚は禁止にしろ!という声が上がるほどである。
そして両方ともジェネラル依存タイプのデッキのため、
2015年3月の裁定によって、より強化されている。
呪文丸め/Spell Crumple
混沌のねじれ/Chaos Warp
終末/Terminus
などのカードでデッキの無効化を狙えない事で、
手がつけられない状態となる可能性が以前より増加している。
EDHはもともとカジュアルの遊び方であるという事から、
一部のカードショップではこの2種を禁止にする事もあると聞く。
さもありなんというところだ。

また、デッキを変更する方法の1つとして、
狡猾な願い/Cunning Wish》を1枚採用するという案がある。
EDHではサイドボードを10枚用意してよいというルールがあるので、
フィニッシュ用のカードや色々なカードへの対策をこの1枚に賭けておく選択もある。
同様の理由で《燃え立つ願い/Burning Wish》も選択肢の1つである。
この願いシリーズは、
以前は
追放されたカードとサイドボードならなんでもOK
という、万能に近いカードだったのが、
今はサイドボードから持ってくるしか出来なくなっている。
少し柔軟性が落ちたものの、
まだまだ活躍の場はある。
普段の99枚に加えて願いカードの10枚も練りあげる構築も楽しい。
このジェネラルで試してみてはいかがだろう。

ではまた。



記事作成日:2015/05/15



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