PSAとBGS。

PSAはCardshop Serraのこらむを読んでいる方であれば、
もう説明不要の単語だろう。
BGSも似たようなものだ。
BGSとPSAは会社も違い、
鑑定する基準も若干だが違うが、
やっているサービスとしてはほぼ同じだ。

・BGSはPSAよりも強固なケースに入れてくれる。
・BGSは項目ごとに評価がつく。
・BGSは10以外の評価が少々曖昧なところがある。
・BGSはサイン入りのカードも鑑定する。
・BGSはPSAに比べて知名度が低く、コレクターはPSAを好む事も多い。

など、いくつかBGSには一長一短とも言える、
PSAとの評価の違いがある。
その中でもコレクターが最も気にするところは

「BGSは10以外の評価が少々曖昧なところがある。」

という点だろう。
さて、BGSとPSAの違いは?

ここでPSAとの違いを比べる方法をCardshop Serraの店主は試してみた。
なんて事はない、とても簡単な方法である。
PSAのサービスの中には、

「他の方法で鑑定されている品を、
 PSA鑑定品にする事が出来ます。」

というものがある。
また、

・PSAがこれを鑑定して、希望するグレード以上にならない場合、
 元の状態のまま返却する(鑑定代はかかる)。

・PSAがこれを鑑定して、PSA評価にして鑑定する。

という選択をすることが出来る。

店主のコレクションでいくつかBGSの品を持っていたので、
この際、PSA鑑定品にしてしまおうと思い、
しっかりと記録をとってみようという事になった。

今回BGS→PSAにする品は以下の品だ。

α版《稲妻/Lightning Bolt》BGS9
β版《北の聖騎士/Northern Paladin》BGS9
β版《Vesuvan Doppelganger》BGS8.5
β版《魔力奪取/Drain Power》BGS9
β版《Demonic Hordes》BGS9
β版《Word of Command》BGS98
β版《Forcefield》BGS9

この7枚を全てPSA鑑定品に変換してみた。
結果はこのようになった。

α版《稲妻/Lightning Bolt》BGS9→PSA8
β版《北の聖騎士/Northern Paladin》BGS9→PSA9
β版《Vesuvan Doppelganger》BGS8.5→PSA7
β版《魔力奪取/Drain Power》BGS9→PSA8
β版《Demonic Hordes》BGS9→PSA9
β版《Word of Command》BGS9→PSA8
β版《Forcefield》BGS9→PSA8

どうだろうか。
いくつかの気がついた点を書いていこうと思う。

まず、全体的に評価が下がっている。
1つたりともPSAにした時点で上がったものがない。
これは間違いなくPSAの評点は厳しく、
BGSのほうがゆるい評価をしていると言えるのではないだろうか。

次に、
BGS→PSAになった際に、
BGS9だったもののカードのPSA評価に注目してもらいたい。
北の聖騎士》や《Demonic Hordes》はPSAでも9がついた。
しかし、《Word of Command》や《Forcefield》はPSAで8と下がっている。

BGSの評価方法は平均だ。
(完全な平均値ではないようだが。)

CENTERING(印刷位置)
CORNERS(カードの角が初期状態を保っているかどうか)
EDGES(カードのへりが初期状態を保っているかどうか)
SURFACE(表面の光沢等が初期状態を保っているかどうか)

という4項目の評点を出して、
おおむね平均値で数値が決まる。
つまりBGS10という評点については、
全て10でなければつかないのだから、
厳しくて当然となる。
(PSA10も同等の厳しさだと思われる。)
だが、
BGSのそれ以外の評点については曖昧になりやすい。
項目のどれか1つが8で他が9や9.5の場合、8.5以上の平均値になるので、BGS9になる。
PSAの鑑定もこの4項目をしっかりと鑑定しているが、
項目ごとの評点はつけていない。
PSAは総合評価のみをつけている。
しかし、その厳しさはBGS以上で、
項目のどれか1つが8で他が9や9.5の場合に、PSA9がつく事はない。

さらに話を掘り進めたい。

Vesuvan Doppelganger》の評価についてだ。

BGS8.5という比較的高得点がついているものが、
PSAに変換したところ、
なんとPSA7となっている。

会社が変われば評点が1.5点も変化している。
せめてPSA8くらいはつくのでは?
と予想していた店主も驚きの評点だった。
Vesuvan Doppelganger》BGS8.5の評価は
CENTERING:8.5
CORNERS:9
EDGES:9
SURFACE:8
だった。
これがPSAでは8もつかなかったのだ。
これは言い方を変えてもいいのではないだろうか。

「PSAでは7しかつかない品を、
 BGSでは8.5と評価している。」

と。
鑑定された品は絶対に劣化しないとは言い切れない。
湿気や手垢などからは避ける事が出来るが、
光を完全に遮断出来るというわけではない。
しかし、これほどの差と、
他のカードの評点から考えても、
これを全て経年劣化で片付けるには無理があるだろう。

PSA10のつきやすさとBGS10のつきやすさでは、
BGSのほうが難しいと言われてはいるものの、
そこの一点にだけ価値があっても意味は無いと言っていい。
大切な事としては、

・鑑定会社が市場的に名が知られている事。(市場的信用)
・鑑定会社が公正かつ厳しい鑑定をしている事。(鑑定における信用)

の2点である。
この2点に加えて、
このBGS→PSAの鑑定結果により、
PSAのほうが厳しい鑑定をしていると考えてもいいだろう。

BGSには過去に1つ問題があった。
一時期の話ではあるが、
Magic the Gatheringのカードを一切鑑定しないという時期があった。
当時はBGSのHPにも「鑑定しない」と書いてあった。
少なくとも2015年現在の時点では鑑定してくれる状態に戻っている。
しかし、鑑定をする会社が一時期とはいえ、
一度取り扱いをした品の鑑定が出来ない事は、
当然の事ながら信用に関わるものである。
この点を鑑みても、
やはり全体としてPSAのほうが優れていると考えている。

このこらむを読んで、
「自分の持っているBGS鑑定の品をPSA鑑定にしたい!」
と思った方はお気軽にCardshop Serraにご相談を。

ではまた。



記事作成日:2015/04/23



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