EDHデッキ紹介その59(Trostani, Selesnya’s Voice/セレズニアの声、トロスターニ)

今回のデッキ紹介は、
セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》。
ラヴニカへの回帰に登場する3人1組のドライアド。
長女シィム/Cim、次女セス/Ses、三女オーバ/Oba
3人合わせてトロスターニらしい。
ファイナルファンタジー4に出てくるメーガス三姉妹を彷彿とさせるものがある。
「ドグ、マグ、ラグ!3人揃ってメーガス三姉妹!」
と名乗っているわりに、見事なまでのかませドッグぶりは、
トロスターニにも似たものを感じる。
「シィム、セス、オーバ!3人揃ってトロスターニ!」
うん、弱そう。
3人の名前を合成しても「ト」の字も無いのが不思議だ。
あるのは「ス」の字だけ。
このトロスターニという名の由来はなんだろう?


Trostani, Selesnya’s Voice/セレズニアの声、トロスターニ
コスト:緑緑白白
伝説のクリーチャー ドライアド(Dryad)
他のクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、
あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。
(1)(緑)(白),(T):居住を行う。
(あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体のコピーであるトークンを1体戦場に出す。)
2/5
神話レア

何故こんなに指定コストが高いのか。
何故こんなにパワーとタフネスがイマイチなのか。
何故3人1組なのにパワーが2なのか。
何故起動能力にタップが必要なのか。
何故起動能力は居住だけなのか。
何故エルフでないのか。
何故自身が戦場に出た際にライフを得られないのか。
「何故?」
という単語で突っ込みたくなる箇所だらけのラヴニカへの回帰の伝説生物。
なにせ居住能力だけなら、
同じギルドの《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》が、
タップ能力ではなく、マナを払うだけの起動能力で居住が出来る。
しかも《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》は、
自分の能力で3/3トークンも生み出せる。
セレズニアの声、トロスターニ》はコストが白白緑緑、
ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》はコストが白緑。
セレズニアの声、トロスターニ》は起動がタップと1白緑、
ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》は起動が2白緑。(マナさえあれば連続起動可能。)
どう考えてもギルド魔道士のほうが強い。
かたや神話レア、かたや同セットのアンコモン。
カードのデザインを間違ったとしか思えない。

同じ白緑伝説生物ならば、
艦長シッセイ/Captain Sisay》という安定株の存在もあり、
ジェネラルとして選ばれる事も少ない不遇の子である。
艦長シッセイ》は指定コストも少なめで、
アドバンテージも非常に安定している。
セレズニアの声、トロスターニ》は指定コストが強めで、
アドバンテージが全く安定していない。
このあまりの不遇さとトロスターニという名前から、
セレズニアの声、トロスターニ》は「トロ子」の愛称で親しまれる。
トロスターニのトロであり、
トロくさいのトロでもある事は言うまでもない。
漫画GTOに登場するトロ子とは関係ない…はずだ。

言うまでもなく4マナでパワー2ではジェネラルダメージは期待できない。
そもそもライフをもらえる能力と居住能力だけでは、
他のカードが無い限りは2/5バニラクリーチャーである。
序盤に着地したところで他に何も無ければ、
役職名は「ナイスブロッカー」である。

デッキは以下。

ジェネラル:《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice

クリーチャー33枚
魂の管理人/Soul Warden
縫合の僧侶/Suture Priest
魂の従者/Soul’s Attendant
本質の管理人/Essence Warden
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
エルフの神秘家/Elvish Mystic
Fyndhorn Elves
極楽鳥/Birds of Paradise
アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim
森のレインジャー/Sylvan Ranger
永遠の証人/Eternal Witness
アブザンの獣使い/Abzan Beastmaster
天光を求める者/Seeker of Skybreak
クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
ティタニアの僧侶/Priest of Titania
エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid
ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker
再利用の賢者/Reclamation Sage
獣相のシャーマン/Fauna Shaman
ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
威厳の魔力/Regal Force
ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage
復活の声/Voice of Resurgence
セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage
種子生まれの詩神/Seedborn Muse
フェリダーの君主/Felidar Sovereign
イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
セラの高位僧/Serra Ascendant
大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite
弱者の師/Mentor of the Meek
太陽のタイタン/Sun Titan
アカデミーの学長/Academy Rector

インスタント7枚
剣を鍬に/Swords to Plowshares
流刑への道/Path to Exile
悟りの教示者/Enlightened Tutor
召喚の調べ/Chord of Calling
エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call
自然の要求/Nature’s Claim
大量の芽吹き/Sprout Swarm

ソーサリー5枚
新たな芽吹き/Regrowth
歯と爪/Tooth and Nail
牧歌的な教示者/Idyllic Tutor
調和/Harmonize
緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith

エンチャント11枚
開拓地の包囲/Frontier Siege
森の知恵/Sylvan Library
適者生存/Survival of the Fittest
繁茂/Wild Growth
楽園の拡散/Utopia Sprawl
大地の知識/Earthcraft
似通った生命/Parallel Lives
リスの巣/Squirrel Nest
倍増の季節/Doubling Season
オーラの破片/Aura Shards
忍耐の試練/Test of Endurance

アーティファクト6枚
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
太陽の指輪/Sol Ring
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
Mana Crypt
頭蓋骨絞め/Skullclamp
ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor

プレインズウォーカー3枚
野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar’s Fury

土地34枚
Savannah
寺院の庭/Temple Garden
魂の洞窟/Cavern of Souls
統率の塔/Command Tower
ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle
陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
地平線の梢/Horizon Canopy
サングラスの大草原/Sungrass Prairie
樹木茂る砦/Wooded Bastion
ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx
ドライアドの東屋/Dryad Arbor
ヤヴィマヤのうろ穴/Yavimaya Hollow
七曲がりの峡谷/Winding Canyons
守護者の木立ち/Grove of the Guardian
高級市場/High Market
古えの墳墓/Ancient Tomb
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
霧深い雨林/Misty Rainforest
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
湿地の干潟/Marsh Flats
都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree
4《平地/Plains
8《森/Forest


——————————
ライフだけは増え続けるデッキ構成。
ただし、ライフが増えても
ガチEDHと呼ばれる本気で全員を倒しに来るEDHデッキでは、
ライフがいくらあろうと、
・無限ダメージ
・ライブラリーアウト
・無限バウンス
・ジェネラルダメージ
・毒殺
のどれかを狙ってくる事が多いため、
ライフが100点でも全くもって意味がない。

デッキの勝ち手段は一応殴り勝ちも狙えなくもないが、
・《フェリダーの君主》で一発勝ち。
・《忍耐の試練》で一発勝ち。
・《リスの巣》+《大地の知識》で無限トークン
の3種が主。
リスの巣》+《大地の知識》+ジェネラルならば、
無限ライフにもなる。
クリーチャを展開し、
ジェネラルを着地させ、
何処を攻めるでもなく、
ただ、ひたすらにライフ回復し続け、
無害なEDHプレイヤーを装う。
チャンスを見つけたら《フェリダーの君主》が《忍耐の試練》で、
突然にして勝利をするというのがトロ子のコンセプト。

この突然勝ちの手段を特化させたい場合は、
斥候の警告/Scout’s Warning
輪作/Crop Rotation
凶暴な召喚/Savage Summoning
俗世の教示者/Worldly Tutor
などを追加し、
コントロール要素を強化したい場合は、
制圧の輝き/Glare of Subdual
沈黙のオーラ/Aura of Silence
進歩の災い/Bane of Progress
無垢への回帰/Seeds of Innocence
などを追加しよう。

殴り勝ちのパターンとしては、
ファイレクシアの処理装置》でとんでもない数のライフを払った時。
トロ子さえ出ていれば、払ったライフは即座に戻り、
以後、トークンを出していけばライフは簡単に100を超え、
20/20を超えるクリーチャーが他プレイヤーに襲いかかる。
ジェネラルダメージでなければ、
ダメージレースではまず負けない状態となる。
復活の声》のトークンをひたすら居住する場合も、
相当なライフをもらいつつ相当なパワーのクリーチャーが展開出来る。

トークンと居住に特化したい場合は、
兵士の育成/Growing Ranks
隔離する成長/Sundering Growth
トロスターニの召喚士/Trostani’s Summoner
ワームの到来/Advent of the Wurm
大軍のワーム/Armada Wurm
金切るときの声/Battle Screech
オーラの突然変異/Aura Mutation
目覚めの領域/Awakening Zone
封じ込める僧侶/Containment Priest
遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion
機を見た援軍/Timely Reinforcements
太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun
刃砦の英雄/Hero of Bladehold
女王スズメバチ/Hornet Queen
蟻の女王/Ant Queen
傲慢な完全者/Imperious Perfect
エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava
木立ちの守護者ネマタ/Nemata, Grove Guardian
カザンドゥの牙呼び/Kazandu Tuskcaller
軍部政変/Martial Coup
僧院の導師/Monastery Mentor
猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths
夜の土/Night Soil
管区の隊長/Precinct Captain
野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt
セレズニアの福音者/Selesnya Evangel
石術師、ナヒリ/Nahiri, the Lithomancer
弱者の力線/Leyline of the Meek
黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane
といったカードが候補になる。
トークンを出すカードやトークンに関するカードは、
白や緑にはとても多いので、
自分の好みと戦略に合わせて使うのがベストだ。
ただし、トークンと居住に特化するデッキの場合、
攻撃力は高くなるが、
どうしても対応力に乏しくなりがち。
ゲームが長期戦になった場合に決め手に欠けたり、
誰かに一発でコンボを決められたりと、
厳しい一面もある。
圧倒的な攻撃力で押し切る事を考えてのデッキ構築にしておきたい。

なお、このトロ子デッキを使ってみた途端に、

「先生、あれはプレイヤーとしてのヘイト補正が高い人にはコンセプトとして噛み合っていません!
 無害なデッキで遊んでいるプレイヤーを演じられる人でないと!」

「まず3対1がデフォルトスタートのSerraさんでは無理ですから諦めるしかないかと。」

というコメントをいただいた。
店主のように、
「ゲーム開始時からだいたい3対1でゲームが始まる。」
などと言われるプレイヤーが使うとロクな事にならないと言いたいらしい。
とはいえ一切勝てないという程でもない。
森の知恵》で毎ターン8ライフ払っていても、
痛くも痒くもないあたりはとても心強いデッキだ。
奇襲的に勝利条件カードを着地させれば、
案外と対処されずに勝利出来る事もあった。

調子に乗って《らせんの円錐/Helix Pinnacle》を採用した事もあったが、
さすがにこれを成立させるには難しかった。
仮にカウンターを100個置けたとしても、
チェックがアップキープなだけになかなか勝たせてもらえない。
だいたいカウンター70個くらいで狙われ始める。
90個近くなると総攻撃を食らう。
興味のある人は《らせんの円錐》で勝利も狙ってみてほしい。

ではまた。



記事作成日:2015/02/11



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