EDHデッキ紹介その58(Daretti, Scrap Savant/屑鉄の学者、ダレッティ)
記事作成日:2015/01/13 執筆:加藤英宝
2015年最初のこらむ。
今回のデッキ紹介は、
統率者2014で登場した、
「統率者として使用出来る」
と書かれたプレインズウォーカー、《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》。
《Daretti, Scrap Savant/屑鉄の学者、ダレッティ》
コスト:3赤
プレインズウォーカー ダレッティ(Daretti)
[+2]:カードを最大2枚まで捨て、その後その枚数に等しい枚数のカードを引く。
[-2]:あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。アーティファクトを1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、対象としたカードを戦場に戻す。
[-10]:あなたは「アーティファクトが1つ戦場からあなたの墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、そのカードを戦場に戻す。」を持つ紋章を得る。
屑鉄の学者、ダレッティは統率者として使用できる。
3
神話レア
ジェネラルに出来るという面白いプレインズウォーカーだが、
当然のことながらジェネラルダメージを与える方法はほぼ皆無。
やろうと思えば、
《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》でアーティファクト化させた後に、
《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》でクリーチャー化させて攻撃すれば、
しっかりとジェネラルダメージとしてカウントされるが、
誰がそんな事をするのだろう。
《屑鉄の学者、ダレッティ》の能力はアーティファクトに絡んでいるので、
上記2種をデッキに搭載する事は相性として問題はないが、
ジェネラルダメージを狙っての構成というわけではないだろう。
ジェネラルダメージはともかく、《屑鉄の学者、ダレッティ》の能力は面白い。
「赤のプレインズウォーカーにはロクな奴がいない。」
と世界中で言われてしまう中、
比較的マシな能力を持っている。
+2能力は1枚もカードを捨てないことを選んでもよいとはいえ、
引いてから捨てるではなく、先に捨てる事が条件。
融通がきいているのかきいていないのかは難しいところ。
赤らしいと言えば赤らしい。
-2能力は《屑鉄の学者、ダレッティ》が本領発揮をするところ。
墓地あるアーティファクト次第では相当なアドバンテージを得られる。
能力が《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》に似ているが、
他者の墓地まで幅広くカバーする《ゴブリンの溶接工》とは、
若干の能力の違いがある。
-10能力は、《精神隷属器/Mindslaver》と組み合わせたい能力。
《精神隷属器》と組み合わせた時は、
擬似無限ターンと言ってもいい状態になる。
しかし、いくらジェネラルに指定出来るとはいえ、
そんなに簡単にここまで到達させてもらえないだろう。
滅多なことでは起動出来ない。
出来たところで勝てるわけではないのも少々問題。
《精神隷属器》と豊富なマナがあれば話は別だが。
プレインズウォーカーとして弱くはないのだが、
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
の2種とどうしても比べてしまう。
この2つがあまりに強いので、
比べてはいけないとも言える。
他の赤のプレインズウォーカーと比べたら十分に強いのである。
デッキは以下。
-クリーチャー18枚-
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
《躁の蛮人/Manic Vandal》
《炎のインプ/Fire Imp》
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》
《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
《マイアの回収者/Myr Retriever》
《ガラクタ潜り/Junk Diver》
《金属細工師/Metalworker》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
《映し身人形/Duplicant》
《トリスケリオン/Triskelion》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
-インスタント3枚-
《赤霊破/Red Elemental Blast》
《紅蓮破/Pyroblast》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
-ソーサリー9枚-
《汚損破/Vandalblast》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《ギャンブル/Gamble》
《苦しめる声/Tormenting Voice》
《財宝発掘/Trash for Treasure》
《Wheel of Fortune》
《屑鉄の熟達/Scrap Mastery》
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《壊滅/Devastation》
-アーティファクト35枚-
《Mana Crypt》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《精神石/Mind Stone》
《覚醒の兜/Helm of Awakening》
《緋色のダイアモンド/Fire Diamond》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《統率者の宝球/Commander’s Sphere》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《通電式キー/Voltaic Key》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《屍賊の死のマント/Nim Deathmantle》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》
《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》
《前兆の時計/Clock of Omens》
《交易所/Trading Post》
《記憶の壺/Memory Jar》
《ウギンのきずな/Ugin’s Nexus》
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《精神隷属器/Mindslaver》
《ニンの杖/Staff of Nin》
《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah》
-土地34枚-
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《不毛の大地/Wasteland》
《露天鉱床/Strip Mine》
《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《Mishra’s Workshop》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《大焼炉/Great Furnace》
22《山/Mountain》
——————————
アーティファクトクリーチャー、
アーティファクトランドを含めると、
デッキの半分近くがアーティファクトという構成。
ジェネラルの能力で墓地と場を交換するのが前提のため、
アーティファクトは盛々の構成。
序盤はジェネラルの+2能力で手札を回転させつつ、墓地を肥やす。
有効的なアーティファクトを墓地に叩き落とせたら、
-能力でひっくり返して攻めに転じる。
基本の動きはこれだけ。
ジェネラルダメージや他の勝ち手段はあまり無いため、
基本部分はいたってシンプル。
とはいえ、
無限コンボもいくつかを搭載。
過去のこらむでも掲載した、
《ブライトハースの指輪》
《玄武岩のモノリス》
での無限マナ。
フィニッシュには《威圧の杖》がある。
その《威圧の杖》は、
《金属細工師》との組み合わせでも無限マナエンジンとなり、
そのままフィニッシュを決める道具にもなる。
《マイアの回収者》
《ガラクタ潜り》
《覚醒の兜》
《クラーク族の鉄工所》
で無限マナ。
無限マナエンジンに《クラーク族の鉄工所》さえ絡めば、
《イシュ・サーの背骨》で対戦相手の全パーマネント破壊も狙える。
また、
《クラーク族の鉄工所》
《マイアの戦闘球》
《屍賊の死のマント》
の3枚であれば、
無限マイアトークン、無限マナも成立。
ここに《ニンの杖》と《前兆の時計》があると無限ダメージ。
《伝染病エンジン》と《前兆の時計》だと無限に増殖可能。
対戦相手に毒1つでもあろうものなら瞬殺。
《トリスケリオン》があれば無限増殖して無限ロケットパンチを決められる。
このデッキの他のカード候補ならば、
《Su-Chi》
《陰極器/Cathodion》
《スマッシュ/Smash》
《荒残/Rack and Ruin》
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》
《ペンタバス/Pentavus》
《テラリオン/Terrarion》
《彩色の星/Chromatic Star》
《ダークスティールの溶鉱炉/Darksteel Forge》
などが挙げられる。
とくに、
《Su-Chi》
《陰極器》
《ペンタバス》
は、上記の
《クラーク族の鉄工所》
《屍賊の死のマント》
のコンボパーツにもなり、
無限マナ重視ならば入れておきたい。
また、アタッカーとしても悪くない。
ただ、これらまで放り込む構築であれば、
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
まで採用しておきたいところ。
《ダークスティールの溶鉱炉》はあると無いとでは大違い。
墓地から早い段階で釣り出せている場合、
相当に有利な展開になりやすい。
このデッキの最大の弱点は1つ。
言うまでもなく墓地への対策カード。
普段の赤いデッキの特徴ならば、
墓地を消されてもそれほどの影響は受けないのだが、
墓地が肥えてナンボのデッキに仕上がっているので、
赤らしくなく墓地消しカードに弱い。
《虚空の力線/Leyline of the Void》などゲーム開始時に置かれようものなら、
マジックの呪文を撃つのを諦めて席を立ってスタバに行き、
意味不明なトッピング呪文でも唱えているほうがマシである。
えっと・・・なんだっけ?
ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドヤサイニンニクキャラメルエキストラホイップキャラメルソースアブラカラメモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノマシマシ?
なんかそんなやつ。
財布と健康には良くない感じ。
それと上記のカタカナ呪文読み飛ばした人、
正直に手をあげなさい。
先生怒らないから。
ではまた。