アメリカ旅行記その2。
記事作成日:2014/12/10 執筆:加藤英宝
アメリカ旅行記続き。
日本では12/2(火)
シアトルでは12/1(月)
知り合い友人の中で一番ぶっとんだコレクターに会う。
以前にPSA10の《Fork》を譲った相手だ。
αのコンプリートPSAが3つ以上ある変人。
PSA鑑定済みαのコレクションにおいて世界一の枚数を持っているんじゃないだろうか。
なお、最低でもαの《Black Lotus》のPSA10を2枚所有しているようだ。
この人のカード資産の合計額は一体いくらになるのだろう?
自分はBeta信者で、あまりαのカードはコレクションしていないので、
「Betaのカードは手に入るかい?
私はBetaの《Underground Sea》を探している。」
と質問したら、
「Betaは高くてダメダネ!」(真顔)
と返答がきた。
αのコレクションしている人が何を言っているんだ。
全くもってこの人の発言は面白い。
このぶっとんだコレクターと一緒にランチを・・・と思っていたが、
時間がなくて断念。
れぶっちと自分はトリプルセブンバーガーとかいうデブになるためのバーガー食べた。
名前の元ネタはシアトルにある飛行機の会社、
ボーイングの飛行機の名前からだとか。
パテが3枚も入っている、とてもお腹にやさしくないバーガーだ。
昼食後はカードショップめぐり。
いろいろなショップをめぐりつつ、
話を聞いてみると、お国柄の違いというものを感じる。
アメリカでは、カードショップまで車で1時間くらいは常識。
「遊びに行くかー」と車をホイホイと出す人が多い。
日本では「車で1時間は遠い!」という人のほうが多いだろう。
アメリカは車社会だと言う一面でもあるし、
日本が狭いだけに車の1時間を遠出と感じる人が多い一面でもある。
また、
日本では週休二日と言っても残業が多かったり、
週休一日だったりする人もいる。
たまの休みくらいゆっくり・・・という人もいるだけに、
車で1時間の遠出をしない人もいる。
アメリカの場合は週休二日キッチリとっている人が多いので、
「休みの日は自由なんだから遊ぶぜ!」
と気合の入る人が多いという事もあるだろう。
そんな事を考えながらいつの間にか夕方に。
この日の夕食はお粥。
こちらにあるチャイニーズ・レストランでお粥の持ち帰り。
アメリカで食べたものの中で一番おいしい。
ただし、量が小さなバケツくらいある。
どうして必ずと言っていいほど「デブになれるサイズ」で来るのか。
お粥というメニューゆえに、
胃もたれの起きそうな食べ物ではないが、何故バケツサイズ。
夕食後はお酒飲みながらタルキールでシールド戦。
店主「れぶっち、基本地形ある?」
れぶ「ああ、あるよコレクターズ・エディションの土地が。」
店主「それしかないの?」
れぶ「あとプルーフもあるよ。」
馬鹿な。
というわけでカラースリーブを用意し、
コレクターズ・エディションの土地でシールドをする事になった。
基本地形が無いからコレクターズ・エディションの土地を使うなんて人生初だ。
3色でいこうと思ったが、
開き直って青緑の2色のみ。
タルキール最強のコモンと言われる、
《宝船の巡航/Treasure Cruise》が2枚あったおかげで、
かなりいいデッキに仕上がった。
夜の10時くらいになったら、
2日泊まったホテルとは別のホテルへ。
このホテル、2日泊まったホテルより宿泊費が高い。
にもかかわらず、とても寒い。
暖房しているのに寒い。
部屋が広いからだろうか。
なんにしても不便だ。
あまりの寒さに一時間に一度目が覚める。
3ターン目、
お粥、アルコール、
体重がさらに増えて、ターンエンド。
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日本では12/3(水)、
シアトルでは12/2(火)。
朝、シャワーを浴びようと思ったらお湯が出ない。
フロントにそれを言うものの、
「蛇口ひねって待ってみろ。」
と返される。
が、それでも水しか出ず、再度フロントへ。
隣の部屋が空いていたので、
そこを使ってくれと言われた。
隣の部屋に行ったら、
蛇口のところにHとCのパネルがある。
言うまでもなくHotとColdの表示のことだ。
自分の部屋に戻って確認してみる。
自分の部屋だけパネルが外れている。
これで理解しろというのは無理があるだろう。
ともかく急いでシャワーを浴びた。
ちょうど浴室を出たところでフロントから電話。
「呼んだタクシーが来ない。」
と言っている。
なんだかシャレにならない状況のようなので、
即座に身支度を整えてチェックアウト準備に。
このフロントのお姉さんは
「タクシーが来ない。」
という事を言っているのはわかるが、
それ以外の言葉が早口な事もあって、
どうも理解が難しい。
60ドルがどうのと言っているが何の事だか妙に理解しがたい。
仕方ないので、れぶっちの奥さんに電話。
フロントのお姉さんは
「呼んだタクシーが時間に遅れそうだから、
もう1台、別で呼ぼうか?」
という提案だったそうだが、
れぶっちの奥さんが「なんだか不安なので私が行く」と言ってくれ、
最終的にれぶっちの奥さんが空港まで送ってくれた。
帰りもロサンゼルス経由の羽田空港帰りだ。
シアトルでキャリーケースを1つ預けて飛行機に乗り込み、ロサンゼルスへ。
ロサンゼルス到着後、バゲージクレイムでトラブル発生。
バゲージクレイムとは、
飛行機内に持ち込まない荷物(キャリーケース等)を、
飛行機を降りた後に受け取る場所の事。
行きの時は、
羽田→ロサンゼルス→シアトル
と乗り継いで行く際、
羽田で預けたキャリーをロサンゼルスで一度受け取り、
再度荷物検査をしてシアトル行きに乗り換え。
帰りの時は、
シアトル→ロサンゼルス→羽田
と乗り継いで行く際、
シアトルで預けたキャリーをロサンゼルスで受け取る、
と思っていた。
しかし、いつまで待ってもバゲージクレイムに荷物が来ない。
係員にそれを伝えてもしっかりとした対応をしてくれない。
そうこうしている内にロサンゼルス出発時間の30分前になってしまった。
このままでは自分が日本に帰れない。
30分を切った段階で、
荷物を諦めて自分と手荷物だけ帰国する覚悟を決めた。
バゲージクレイムから出発ゲートに向かって走ったが、
ここでも問題が発生。
飛行機に乗る前の荷物チェックだ。
ズラリと人が並んでいる。
これをそのまま待っていたのでは、
間違いなく自分は飛行機に乗り遅れる。
そこで、つたない英語で、列の前の人全員に
「すいません、自分の乗る飛行機の出発時間まで、
もう時間がないので、列を譲ってください」
という事をチケットを見せながら伝えた。
運が良かったのか、
全ての人が列を譲ってくれ、即座に最前へ。
荷物チェックが始まった時に、
後ろを向いて道を譲ってくれた人に大声で
「Thank you!!]
と一言。
困ったときにこうして助けてもらえるのはとても嬉しい。
譲ってくれた人たちも笑顔で返してくれた。
なんとか荷物チェックを終えて、出発ゲートへ。
しかし、自分のチケットをよく見ると、
どこのゲートから乗ると書いていない。
「え?」
と思い、一番近いゲートの人に急いで話しかけて自分の乗るゲートを聞く。
「このチケットは58番ゲートだよ。」
と教えてもらう。
自分が立っているのは50番ゲート。
「58番ゲートは何処ですか?」
と質問したら、
「この道を一番奥まで行ったところだよ。」
と、返答がきた。
「一番奥?!」
一難去ってまた一難。
ほとんどの人がのんびりと歩いている空港内で、
一人荷物を抱えながら走る店主。
それでもなんとか58番ゲートに到着。
この時、
出発時間の7分前という危なさ。
58番ゲートの受付の方が偶然にも日本人で、
「ギリギリですね。」
と話した後、
「バゲージクレイムで荷物が・・・」
と事情を話したら、
「その荷物は自動的に羽田空港で受け取る事が出来る。」
と回答をもらった。
行きと同じで2度のチェックをすると思っていたが、
そうではなかったようだ。
「誰も教えてくれなかったのですか?」
と聞かれ、
「ええ、誰も。」
と回答して飛行機に乗り込んだ。
自分は一歩間違っていたら、
または決断力、行動力が不足していたら、
日本に帰る日時とコストが変わっていた事だろう。
それでもなんとかロサンゼルスを12/2(火)16:43分に出発。
日本の羽田空港には12/3(水)の22:20に到着。
無事バゲージクレイムでキャリーケースを受け取って、
空港を出た時はもう23:00を過ぎていた。
この時間ではもう電車で静岡に帰る事は出来ない。
最初からわかっていた事なので、
ゆーだいにお迎えをお願いしておいた。
二人でラーメンとチャーハンを食べてから帰った。
4ターン目、
味噌チャーシューメン、チャーハン、
胃もたれして、ターンエンド。
ああ、納豆が食べたい。
最後に。
店主は海外旅行の経験の回数が二桁に到達している。
その旅行の半分以上の理由はマジックにある。
つまりはマジックが無かったら、
海外に行く回数も随分と減っていたという事になる。
海外に行くといろいろな事を経験出来て面白い。
「マジック楽しみたいから海外に行く!」
「外国のいろいろなところを見てみたいから行く!」
という2つの理由で海外に行くのなら、
一石二鳥なのだ。
こういった一面でもマジックはとても大切な原動力だ。
マジックをしていてつくづく良かったと思う。
ではまた。