ヴィンテージデッキ紹介その2
記事作成日:2014/08/13 執筆:加藤英宝
先日のヴィンテージで上位に食い込んだデッキの1つを紹介。
デッキの色は青黒緑。
上記の画像の生物が入っている、
レガシーでも見られる3色だ。
デッキは以下。
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クリーチャー
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2《三角エイの捕食者/Trygon Predator》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
インスタント
4《Force of Will》
4《突然の衰微/Abrupt Decay》
3《精神的つまづき/Mental Misstep》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
1《Ancestral Recall》
1《渦まく知識/Brainstorm》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1《鋼の妨害/Steel Sabotage》
ソーサリー
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1《Time Walk》
アーティファクト
1《Black Lotus》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Sapphire》
プレインズウォーカー
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
土地
3《Tropical Island》
3《Underground Sea》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3《不毛の大地/Wasteland》
1《露天鉱床/Strip Mine》
サイドボード
4《強迫/Duress》
1《悪魔の布告/Diabolic Edict》
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《悪意の大梟/Baleful Strix》
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デッキリストをこうして眺めてみると、
確かに《Black Lotus》や《悪魔の教示者/Demonic Tutor》などの制限カードは入っているものの、
一撃必殺のコンボは一切仕込まれていない。
純粋に搭載されているクリーチャーで20ライフを削りに行くデッキだ。
制限カードは確かに強力なのだが、
デッキそのものやクリーチャー選択はレガシーとそれほど変わりないデッキである。
人によっては、
《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
の2種を選択する人もいるだろう。
昨今のクリーチャーのあまりの強さの影響で、
ヴィンテージとレガシーはクリーチャーの選択はほとんど一緒だ。
とくに、
《死儀礼のシャーマン》
《闇の腹心》
《瞬唱の魔道士》
《タルモゴイフ》
《真の名の宿敵》
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
《グリセルブランド/Griselbrand》
の7種は本当に凶悪な生物だ。
ヴィンテージ、レガシーのどちらでも大暴れである。
また、茶単や白単になるとクリーチャー選択が変わるが、
こちらも非常に凶悪な生物が揃っていて、
ヴィンテージの世界も殴り合いの世界になっている事が多々ある。
一撃必殺のコンボだけがヴィンテージではない。
そしてヴィンテージ、レガシーどちらでも大暴れと言えば、
《精神を刻む者、ジェイス》という最強のプレインズウォーカー。
スタンダードにあった頃には禁止をくらい、
モダンでは現在禁止。
活躍の場はヴィンテージ、レガシー、EDHの3つ。
そしてその3つ全てで大暴れの凶悪極まりないプレインズウォーカーである。
このデッキにもしっかり1枚搭載されている。
大マイナス能力は滅多に使わないとはいえ、
全ての能力が使い物になるという恐ろしいプレインズウォーカーだ。
自分がもしこのメインデッキをいじるとしたら、
–アウト–
1《ヴェンディリオン三人衆》
3《不毛の大地》
1《露天鉱床》
–イン–
1《精神を刻む者、ジェイス》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1《島/Island》
1《Bayou》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
として土地破壊を諦めて、
自分の土地事故率を減らす構成を考えるだろう。
特に《魂の洞窟》は多くのカウンターから回避出来るので、
複数枚入れておく事も考えられる。
このデッキでは《呪文嵌め/Spell Snare》は採用されていないが、
《精神的つまづき》と《呪文貫き》が3枚採用されている。
《呪文嵌め》を採用しない代わりに《突然の衰微》をフル投入したのだろう。
《突然の衰微》は《虚空の杯/Chalice of the Void》X=2でも、
全くお構いなしに放つ事が出来る非常に優秀な呪文だ。
相手のカウンター呪文を心配しなくて良いパーマネント対処呪文は心強い。
気をつけなければならないのは《誤った指図/Misdirection》だが、
これはそう多く採用されているわけではない。
余談ではあるが、
この《突然の衰微》というカード、
英語の名前が《Abrupt Decay》なのでADと略す人がいた。
EDHが大好きな人にADというと《秘儀の否定/Arcane Denial》になる。
ヴィンテージ族のAD=《突然の衰微》
EDH族のAD=《秘儀の否定》
という不思議な略語である。
略語と言えば、
《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer》はJKである。
決して女子高生ではない。
なお、JDと言えば普通は《ガラクタ潜り/Junk Diver》であって、
決して女子大生ではない。
当然の事だが、JCと言えば《ジョルレイルのケンタウルス/Jolrael’s Centaur》であり、
決して女子中学生ではない。
もちろん、JSと言えば《翡翠像/Jade Statue》の事しかありえないわけで、
決して女子小学生ではない。
まぁ、こんな話は世界の常識なので、
今更書く必要は無かったであろう。
ではまた。