EDHデッキ紹介その53(Brago, King Eternal/永遠王、ブレイゴ)

今回のデッキ紹介は《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》。
コンスピラシーで出た新しい伝説生物。
コンスピラシーでは
新しく
青:《先見的設計家、ムッツィオ/Muzzio, Visionary Architect
黒赤:《地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden
青黒赤:《黒薔薇のマルチェッサ/Marchesa, the Black Rose
白緑:《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned
白青:《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal
これだけのジェネラル候補が登場している。
その中で最も興味が湧いた1枚が《永遠王、ブレイゴ》だった。



Brago, King Eternal/永遠王、ブレイゴ
コスト:2白青
伝説のクリーチャー スピリット(Spirit)
飛行
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
2/4
レア
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能力はなんでもかんでも消し飛ばしては戻すという、
他に類を見ない不思議な能力。
特筆すべきは消し飛ばせる枚数は何枚でもOKであるという事。
基本的には「戦場に出たら○○する。」と書いてあるカードで、
しっかりとアドバンテージをくれるカードを消し飛ばしておけばOK。
ただ、この消し飛ばす枚数が1枚だったら使っていなかっただろう。

飛行があるおかげで能力は誘発させやすく、
EDHのように複数の対戦相手がいる戦いでは、
この能力の条件はより簡単である。

パワーは2と小さめの数字だが、
白青らしいとも言える。
まずジェネラルを狙うには簡単ではない数字だ。
強化無しでは11回パンチしてやっとジェネラルダメージ21点に到達だ。
3人倒す事を前提に考えると厳しい。
しかし、タフネス4はそれなりに死ににくい事もあり、
結構役に立ってくれる。

デッキは以下。

ジェネラル:《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal

クリーチャー13枚
前兆の壁/Wall of Omens
厳格な試験監督/Stern Proctor
ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph
古術師/Archaeomancer
造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant
金粉のドレイク/Gilded Drake
粗石の魔道士/Trinket Mage
記憶の壁/Mnemonic Wall
ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage
瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth
修復の天使/Restoration Angel
大クラゲ/Man-o’-War

インスタント11枚
神秘の教示者/Mystical Tutor
Mana Drain
Force of Will
悟りの教示者/Enlightened Tutor
差し戻し/Remand
Arcane Denial
サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
渦まく知識/Brainstorm
呪文貫き/Spell Pierce
精神的つまづき/Mental Misstep
知識の渇望/Thirst for Knowledge

ソーサリー12枚
時のらせん/Time Spiral
意外な授かり物/Windfall
Timetwister
加工/Fabricate
Transmute Artifact
瞬間の味わい/Savor the Moment
時間のねじれ/Time Warp
時間操作/Temporal Manipulation
荊州占拠/Capture of Jingzhou
時間の伸長/Time Stretch
時間の熟達/Temporal Mastery
永劫での歩み/Walk the Aeons

エンチャント3枚
権威の行動/Act of Authority
広がりゆく海/Spreading Seas
Copy Artifact

アーティファクト24枚
ストリオン共鳴体/Strionic Resonator
Mana Crypt
精神石/Mindstone
通電式キー/Voltaic Key
アゾリウスの印鑑/Azorius Signet
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus
発展のタリスマン/Talisman of Progress
虹色のレンズ/Prismatic Lens》  
魔力の櫃/Mana Vault
厳かなモノリス/Grim Monolith
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
オパールのモックス/Mox Opal
金属モックス/Chrome Mox
連合の秘宝/Coalition Relic
友なる石/Fellwar Stone
太陽の指輪/Sol Ring
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
予言のプリズム/Prophetic Prism
胆液の水源/Ichor Wellspring
ニンの杖/Staff of Nin
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
速足のブーツ/Swiftfoot Boots
静態の宝珠/Static Orb

プレインズウォーカー3枚
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker
ジェイス・ベレレン/Jace Beleren

土地33枚
Tundra
神聖なる泉/Hallowed Fountain
統率の塔/Command Tower
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
霧深い雨林/Misty Rainforest
汚染された三角州/Polluted Delta
沸騰する小湖/Scalding Tarn
乾燥台地/Arid Mesa
秘教の門/Mystic Gate
広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse
アダーカー荒原/Adarkar Wastes
氷河の城砦/Glacial Fortress
古えの居住地/Ancient Den
教義会の座席/Seat of the Synod
ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge
永岩城/Eiganjo Castle
古えの墳墓/Ancient Tomb
12《島/Island
3《平地/Plains


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永遠王、ブレイゴ》の能力が全てと言っても過言ではないデッキである。
どういった動きをするデッキかおわかりだろうか。
このデッキは《永遠王、ブレイゴ》の能力で消し飛ばして戻すカードだらけの構築だ。
永遠王、ブレイゴ》は能力の範囲の自由度が高く、
必然、ジェネラル頼みのデッキ構築になる。

単純かつコストが安いドローエンジンとして、
前兆の壁
広がりゆく海
胆液の水源
予言のプリズム
が入っている。
これらは《永遠王、ブレイゴ》で消すだけでアドバンテージを稼げる。
複数枚置いてあるとカードを大量に引ける事も大きい。
そして時折《広がりゆく海》が相手に刺さる。

マナアーティファクトも、
モックス・ダイアモンド
金属モックス
の2枚以外は、
戦闘前にマナを使い、
永遠王、ブレイゴ》で攻撃後、
片っ端から消し飛ばすと全てアンタップ状態で戻ってくる。
アンタップが面倒な《魔力の櫃》や《厳かなモノリス》が使い放題である。
これだけでも相当な展開力になってくれる。
また、《永遠王、ブレイゴ》でアーティファクトのアンタップが簡単なので、
静態の宝珠》で他プレイヤーを縛り上げるという戦い方も非常に効果的だ。
自分は土地をアンタップしつつ、
残りのパーマネントを《永遠王、ブレイゴ》で消せばOKなので、
お手軽に場を締め付ける事が出来る。

パーマネント対策用カードとして、
第10管区のラヴィニア
権威の行動
厳格な試験監督
造物の学者、ヴェンセール
大クラゲ
などが活躍し、
ファイレクシアの変形者》や《修復の天使》が、
多くのサポートをこなしてくれる。
とくに《権威の行動》はアーティファクトかエンチャントを追放出来るため、
非常に使い勝手が良い。
厳格な試験監督》と合わせて、
このデッキのアーティファクトとエンチャント対策の優秀なカードだ。
どちらも何度も消し飛ばして、使い回せる強さが光る。

第10管区のラヴィニア》については、
このデッキでは重たいクリーチャーの部類だが、
かなりの威力があるカードだ。

能力は

Lavinia of the Tenth/第10管区のラヴィニア
コスト:3白青
伝説のクリーチャー 人間(Human) 兵士(Soldier)
プロテクション(赤)
第10管区のラヴィニアが戦場に出たとき、
あなたの対戦相手がコントロールする点数で見たマナ・コストが4以下の土地でない各パーマネントを留置する。
(あなたの次のターンまで、それらのパーマネントでは攻撃もブロックもできず、それらの起動型能力を起動できない。)
4/4
レア

コストが4以下ならば、
土地以外なんでも留置する能力は、
プレインズウォーカーやマナアーティファクトなどにも影響する。
しかも対戦相手全員だ。
永遠王、ブレイゴ》で毎ターン消し飛ばせば、
相手はコスト4以下のカードではほぼ何も出来ない状態となる。

ヴィダルケンの霊気魔道士》は、
一応
「ヴィダルケンの霊気魔道士が戦場に出たとき、
 スリヴァー(Sliver)1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」
という能力は持っているが、
まずこの能力は使わない。
もう1つの能力である
「ウィザード(Wizard)・サイクリング(3)」
のほうを使うだけだ。
このデッキのウィザードは
厳格な試験監督
造物の学者、ヴェンセール
古術師
瞬唱の魔道士
粗石の魔道士
の5枚。これらを持ってくる能力は文句無しの柔軟性だ。

そして、特筆すべきはプレインズウォーカー。
永遠王、ブレイゴ》で消し飛ばして戻せば、
再度使える。
つまり、
1:戦闘前メインフェイズで能力を起動。
2:《永遠王、ブレイゴ》で攻撃してプレインズウォーカーを消し飛ばして戻す。
3:戦闘後メインフェイズで能力を起動。
という事が出来るので、
プレインズウォーカーの能力も1ターンに2度使える。
ただでさえ強い《求道者テゼレット》と《精神を刻む者、ジェイス》の2種を、
1ターンに2度も使えるのは動きとしてはインチキ臭いレベルである。
プレインズウォーカーの能力をもっと使いたい人は、
他のプレインズウォーカーを採用するといいだろう。
解放された者、カーン/Karn Liberated
月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage
などを使えば相手のパーマネントへの対処が非常に強い。

そして気付いている人もいるかもしれないが、
このデッキには無限コンボが搭載されている。
1つはとてもシンプル。

永遠王、ブレイゴ》と
古術師》の《記憶の壁》どちらかと
追加ターンカード。

単純にこれで無限ターン。
アーティファクトマナで1青青が出せるのであれば、
瞬間の味わい》でさえ無限ターンという、
永遠王、ブレイゴ》ならではの技もある。
しかもアーティファクトマナで1青青を出すにあたり、
予言のプリズム》が地味ながら活躍することも。

もう1つのほうはかなり珍しいカードを使う。
ストリオン共鳴体》だ。

Strionic Resonator/ストリオン共鳴体
コスト:2
アーティファクト
(2),(T):あなたがコントロールする誘発型能力1つを対象とし、それをコピーする。
あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。
(誘発型能力には「~とき」「~たび」「~時に」のいずれかが書かれている。)
レア

基本セットであるMagic2014に出た謎のアーティファクト。
トーナメントでこれが使われたという実績は無い。
この謎のアーティファクトが無限コンボの必須アイテム。
手順は以下。

永遠王、ブレイゴ》が攻撃し戦闘ダメージをプレイヤーに与える。
永遠王、ブレイゴ》の能力が誘発する。(仮にスタックAと呼ぶ。)
ストリオン共鳴体》をマナアーティファクトからマナを出して起動する。(仮にスタックBと呼ぶ。)
ストリオン共鳴体》の能力のコピー先は《永遠王、ブレイゴ》のスタックA。
当然、MTGのルール上、《ストリオン共鳴体》のコピー処理が先になるので、
コピーされたスタックBから処理されるので、
このスタックBであるコピーされた能力で、
起動したマナアーティファクト、
消し飛ばして戻す価値のあるカード、
ストリオン共鳴体》自身
を消し飛ばす。
消し飛ばしたパーマネントが戦場に戻ってきた時は、
まだスタックAが残っているので、
再度《ストリオン共鳴体》を起動してスタックAをコピーする。
以下繰り返し。

マナアーティファクトだけで合計3マナ以上出せれば無限マナである。
ただし、この《永遠王、ブレイゴ》の能力が誘発するのは戦闘中なので、
戦闘後メインフェイズにマナを持ち越す事が出来るわけではない。
つまりインスタントで対戦相手を倒す手段が必要となる。

この無限に消える戻るが決まった場合、
以下のカードを消し飛ばす事で様々なコンボが決まる。

厳格な試験監督》:対戦相手のエンチャントとアーティファクトを全て手札に戻す。
権威の行動》:対戦相手のエンチャントとアーティファクトを全て追放。
前兆の壁》:無限ドロー。
広がりゆく海》:無限ドロー。
胆液の水源》:無限ドロー。
予言のプリズム》:無限ドロー+色マナ変換。
大クラゲ》:対戦相手の全てのクリーチャーを手札に戻す。(被覆やプロテクション以外)
造物の学者、ヴェンセール》:対戦相手の全てのパーマネントを手札に戻す。(被覆やプロテクション以外)
古術師》:あなたの墓地にある全てのソーサリーとインスタントを手札に戻す。
記憶の壁》:あなたの墓地にある全てのソーサリーとインスタントを手札に戻す。
瞬唱の魔道士》:あなたの墓地にある全てのソーサリーとインスタントはフラッシュバックを持つ。
粗石の魔道士》:ライブラリーの中からコスト0~1のアーティファクトを全て手札に入れる。
ニンの杖/Staff of Nin》:無限ダメージ。

無限ドロー+無限マナが最もお手軽に決まる。
無限ドロー+無限マナが決まるという事は、
ライブラリーを引いている途中で、
ヴィダルケンの霊気魔道士》か《造物の学者、ヴェンセール》を引く。
ヴィダルケンの霊気魔道士》を先に引いた場合は、
ウィザード・サイクリングをして《造物の学者、ヴェンセール》を持ってくる。
あとは瞬速持ちの《造物の学者、ヴェンセール》をプレイして、
ストリオン共鳴体》でスタックAのコピー処理の時に《造物の学者、ヴェンセール》も消し飛ばして、
対戦相手全員のパーマネントを戻せばOK。
よほど何らか対抗策でもない限り、
この全部手札に戻すコンボが決まったら、
普通は対戦相手全員が投了してくれるだろう。

このデッキには採用していないが、
以下のカードも無限マナを決める際に使えるカードだ。

フェアリーの大群/Cloud of Faeries
巨大鯨/Great Whale
パリンクロン/Palinchron
流浪のドレイク/Peregrine Drake
Rasputin Dreamweaver

ここでも出てくるラスプーチン大先生。
ウィザード・サイクリングで持ってくる事も出来るという、
一応このデッキに噛み合った動きをしてくれる面白い生物だ。

単純に無限狙いで瞬速カードやインスタントを強化しておきたい場合は、

蜃気楼のマイア/Shimmer Myr
ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir
予期の力線/Leyline of Anticipation
ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery

などを採用し、
青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith
ゴブリンの大砲/Goblin Cannon
などのフィニッシャーカードを足しても良い。
ただし、アーティファクトが瞬速を得ているのならば、
ニンの杖》一本あれば全て事が足りてしまうので、不要と言えば不要である。

他にも
エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate
トリスケリオン/Triskelion
真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
映し身人形/Duplicant
玄武岩のモノリス/Basalt Monolith
など有用なカードは多い。
Magic2015で出たアンコモン《隕石/Meteorite》も、
コストは重いが、《ストリオン共鳴体》で無限を決めるためのマナにもなり、
フィニッシャーにもなるという1枚である。
決まれば無限のメテオストライクである。

ここまで書いてきておわかりと思うが、
このデッキは完全にジェネラル依存タイプのデッキなので、
間違ってジェネラルがライブラリーの中に入ったり、
何度も倒されてしまうと、
ただの紙束と化してしまう。
プレイする際は《永遠王、ブレイゴ》を守れるようなプレイをしたい。

全くデッキの説明とは関係がないが、
Cardshop Serraの常連さんやスタッフの間では、
この《永遠王、ブレイゴ》をゴブレイ(御無礼)と呼ぶ事がある。
わかる人はわかるであろう、
某麻雀漫画である。

また、無限コンボを決める際は、
「ゴブレイ(御無礼)、ツモりました。」
と言うのが基本である。
連続御無礼を決めるようになれれば、
「人鬼」と渾名される日も近いというものである。

ではまた。



記事作成日:2014/07/30



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