EDHデッキ紹介その49(Rakdos, Lord of Riots/暴動の長、ラクドス)

今回のデッキ紹介は黒赤ギルドのボス、ラクドスさん。
旧ラヴニカブロック版ではなく、
新ラヴニカブロック版の《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》。

Cardshop Serraのスタッフに
「黒赤でEDHのデッキ作るなら何をジェネラルにする?」
と質問したところ、
「やっぱ《暴動の長、ラクドス》じゃないですか?」
「または《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch》か。」
と回答がきたのがきっかけ。
「《殺戮の神、モーギス/Mogis, God of Slaughter》ってやっぱダメかな?」
「ダメだと思います。あの能力EDHじゃイマイチ過ぎます。」
「新しいカードだし、神様なのになぁ。」
という会話もあった。


Rakdos, Lord of Riots/暴動の長、ラクドス
コスト:黒黒赤赤
伝説のクリーチャー デーモン(Demon)
このターン、対戦相手1人がライフを失っていないかぎり、あなたは暴動の長、ラクドスを唱えられない。
飛行、トランプル
あなたの対戦相手がこのターンに失ったライフ1点につき、
あなたが唱えるクリーチャー呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。
神話レア
——————————
指定コストはキツめだが、4マナ6/6は優秀。
問題は相手が傷ついてないと出てこないという、
サボりがちの王様。
クリーチャー呪文のコストが減るという能力は、
このラクドス先生を召喚したターンから有効なため、
一応意味はあるのだが、
とにかくラクドス召喚のための制約が面倒である事から、
どうしてもデッキを選ぶor敬遠されがちのラクドス教団のボス。

6/6飛行トランプルはとても優秀なのだが、
EDHではパワー不足感は否めない。
「誰か対戦相手がライフ減ってないと呼べない」という制約のせいで、
4マナ6/6という良さが活かしにくい。
さらに、
状況次第では戦闘終了後に召喚するため、
熱情/Fervor
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
などのヘイスト装置とも噛み合わない事がしばしばある事に加え、
パワーが7でないので、
どうしてもジェネラルダメージ21点を狙いにくい。

旧ラヴニカ時代といい、
回帰ラヴニカといい、
不遇な色扱いされている感のある黒赤なので、
もう少し強くデザインされても罪は無いと思うのだが。

デッキは以下。

ジェネラル:《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots

クリーチャー27枚
ブラッド・ペット/Blood Pet
血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon
クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches
墓生まれの詩神/Graveborn Muse
ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver
疫病吐き/Plague Spitter
のたうつウンパス/Thrashing Wumpus
投火師/Fireslinger
炉のドラゴン/Furnace Dragon
ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
業火のタイタン/Inferno Titan
鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker
モグの狂信者/Mogg Fanatic
予言の炎語り/Prophetic Flamespeaker
猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
スカークの探鉱者/Skirk Prospector
士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts
ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon
山背骨のドラゴン/Knollspine Dragon
ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite
囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One
狂気の種父/Sire of Insanity
鋼のヘルカイト/Steel Hellkite
ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
コジレックの職工/Artisan of Kozilek
真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre

インスタント8枚
暗黒の儀式/Dark Ritual
四肢切断/Dismember
納墓/Entomb
吸血の教示者/Vampiric Tutor
はらわた撃ち/Gut Shot
紅蓮破/Pyroblast
赤霊破/Red Elemental Blast
終止/Terminate

ソーサリー11枚
生き埋め/Buried Alive
Demonic Tutor
伝国の玉璽/Imperial Seal
夜の囁き/Night’s Whisper
再活性/Reanimate
血の署名/Sign in Blood
落盤/Cave-In
信仰無き物あさり/Faithless Looting
汚損破/Vandalblast
Wheel of Fortune
燎原の火/Wildfire

エンチャント6枚
動く死体/Animate Dead
Dance of the Dead
ネクロマンシー/Necromancy
ネクロポーテンス/Necropotence
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
炎の印章/Seal of Fire

アーティファクト13枚
炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond
金属モックス/Chrome Mox
連合の秘宝/Coalition Relic
冷鉄の心臓/Coldsteel Heart
友なる石/Fellwar Stone
緋色のダイアモンド/Fire Diamond
水蓮の花びら/Lotus Petal
Mana Crypt
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
ラクドスの印鑑/Rakdos Signet
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
太陽の指輪/Sol Ring
耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence

土地34枚
乾燥台地/Arid Mesa
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
湿地の干潟/Marsh Flats
汚染された三角州/Polluted Delta
沸騰する小湖/Scalding Tarn
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
古えの墳墓/Ancient Tomb
Badlands
血の墓所/Blood Crypt
魂の洞窟/Cavern of Souls
真鍮の都/City of Brass
統率の塔/Command Tower
竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
偶像の石塚/Graven Cairns
マナの合流点/Mana Confluence
ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower
反射池/Reflecting Pool
シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge
血に染まりし城砦、真火/Shinka, the Bloodsoaked Keep
死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse
硫黄泉/Sulfurous Springs
汚れた峰/Tainted Peak
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
7《沼/Swamp
3《山/Mountain


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デッキの説明はほぼ不要だろう。

まず何かしらでダメージを与えて、ジェネラルを降臨させよう。
次にジェネラルの能力で頑張って重い生物を降臨させよう。
ぶん殴ろう。
たまに墓地から釣りもしよう。
自分のライフが0になる前に相手を殴り倒せ。
終わり。

デッキ組み換え用として、
肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
鋳塊かじり/Ingot Chewer
躁の蛮人/Manic Vandal
スマッシュ/Smash
ニンの杖/Staff of Nin
犠牲/Victimize
破壊的な力/Destructive Force
などのカードを入れてもよい。

一応無限コンボが搭載されており、
チャンスがあったら《生き埋め》で
鏡割りのキキジキ
士気溢れる徴集兵
ファイレクシアの発掘者
の3枚を墓地に叩き込み、
墓地から《ファイレクシアの発掘者》を釣り、
ファイレクシアの発掘者》の効果で《鏡割りのキキジキ》を釣り、
鏡割りのキキジキ》のタップ能力で《ファイレクシアの発掘者》をコピーして、
士気溢れる徴集兵》を釣り、《鏡割りのキキジキ》をアンタップして、
あとは《士気溢れる徴集兵》を無限コピー。

生き埋め》+釣り呪文だけというお手軽なコンボだが、
このコンボの欠点は自分のライフが10以下になると不成立。
ファイレクシアの発掘者》で《鏡割りのキキジキ》を釣ると5ライフ失う。
鏡割りのキキジキ》で《ファイレクシアの発掘者》をコピーして、
士気溢れる徴集兵》を釣るとさらに5ライフ失うので合計10ライフの損失。
あとは損失無しで無限コピー開始。
この10ライフ+最低1ライフが残っていない限り成立しないコンボ。
そしてデッキ構成上ほとんどライフは増えず、
どちらかと言えばライフを払って何かするカードや、
プレイヤー全員にダメージの当たるカードを使うので、
自分のライフは結構な早さで減ってしまう。
このコンボを意識してプレイする時は10以下にならないよう注意が必要。

また、特筆すべきカードはこの1枚。
クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》という普段は見かけない1枚。


Cuombajj Witches/クォムバッジの魔女
コスト:黒黒
クリーチャー 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。
クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。
対戦相手1人が選んだクリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。
クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。
1/3
コモン

このカードの有用性がおわかりだろうか。
ジェネラルを出す条件を揃える事に一役買うのは言うまでもない能力なのだが、
それ以上に面白い能力なのだ。
例えば、自分以外にプレイヤーがA、B、Cといたとしよう。
プレイヤーAは忌々しいジェネラルランキング1位の
トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》を使っているとしよう。
このプレイヤーAは今、
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
東屋のエルフ/Arbor Elf
をコントロールしているとする。
この時に自分は《クォムバッジの魔女》で《ラノワールのエルフ》を倒す。
その後、対戦相手1人はクリーチャー1対かプレイヤー1人を対象にとり、
クォムバッジの魔女》から1点ダメージが飛ぶのだが、
この時、対戦相手1人とはプレイヤーAでなくてもよい。
つまり、プレイヤーBかCに、
「プレイヤーAがコントロールしている《東屋のエルフ》を狙ってくれ。」
と交渉し、OKをもらってから《ラノワールのエルフ》を狙えば良いのである。
同様の方法で、
トレストの密偵長、エドリック》はタフネス2なので、
プレイヤーBかCに
「プレイヤーAの《トレストの密偵長、エドリック》に1点と言ってくれ。」
と交渉してから、《クォムバッジの魔女》で《トレストの密偵長、エドリック》に1点と宣言すれば、
トレストの密偵長、エドリック》を倒す事も出来る。
この方法を使うと厄介なタフネス1や2の生物は生存権0である。
そして《クォムバッジの魔女》自身は、
たった2マナでタフネスが3もあるという優秀さ。
このデッキには採用されていないが、
千年霊薬/Thousand-Year Elixir》などを使うと、
やろうと思えばタフネス4までが沈められる面白さである。
EDHならではの活躍をする強力なコモンカードと言っていいだろう。

なお、このデッキを作った後に、こんな会話があった。
「《騒乱の大祭/Havoc Festival》入れてレッツパーリーしようよ。」
「無理ッス。こんなライフ払う事ばっかのデッキで、
 あんな危ないエンチャントいつ置くんすか。」
「エー、レッツパーリー出来ないのかぁ。あれ好きなのになぁ。」

なお、《騒乱の大祭》とはこんなカードだ。


Havoc Festival/騒乱の大祭
コスト:4黒赤
エンチャント
プレイヤーはライフを得られない。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、
そのプレイヤーは自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
レア

騒乱の大祭》でレッツパーリーしたが最後、
誰もライフが得られない。
これ置いてエンドと言ったら、
左のターンのプレイヤーからライフ半分祭りが開催される。
テイクターンなどという無粋な呪文を撃とうものなら、
ライフはさらに減る一方である。
これを置いてターンが2週もすれば、
大半のプレイヤーは満身創痍になる事間違いなしの危ないエンチャント。
「EDHでなかなかライフが減らずに1時間以上が経過」
なんて事もこのカード1枚で一発解決である。
置いた人は「ギルティ」と言われそうなところではあるが、
そんな事を気にしていたら、黒赤デッキは使えない。
むしろ、
「ゲームをだらだらと長引かせようとするヤツがギルティだ。」
「白青と俺とどっちが罪深いか考えろ。
 青い時点でギルティ。
 しかも白いなら、なおギルティだ。」
「青くて黒いやつは死刑だ。
 だが、こちらは赤くて黒いだけだ。無罪!」
と開き直れ。
実際のところ長引かせるようなヤツはギルティである。
黒赤 イズ ノット ギルティ。
レッツパーリー。
なお、このカードはプレイする際に
「レッツパーリー」
もしくは
「イッツショータイム」
と言って出すのがマナーである。

この愉快なカードを今回のデッキには採用出来なかったが、
別のデッキで採用してデッキ紹介をしてみたい。
レッツパーリー。

ではまた。



記事作成日:2014/06/16



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