ある日の店主。

先日、部屋を片付け、ベッドを移動させようとした日のこと。
ベッドの移動は1人では大変だったので、
スタッフに手伝ってもらうことにした。
ベッドのマットレスを外し、
板を動かしたその時に1枚のカードを見つけた。

スタッフ「あ、なんかカード落ちてますよ。」
Serra「ホントだ。」

スタッフがベッドのマットレスを移動している時に、
Serraはその落ちていたカードが何なのか確認してみた。

Serra「まさか…こんなところにまで…」
スタッフ「え?」
Serra「見ろ…捜査の手がこんなところにまで回っていたんだ…」
スタッフ「え?」

スタッフは落ちていた1枚のカードを拾い上げた。

スタッフ「《市内捜査/Search the City》…。」
Serra「な、わかっただろう。ベッドの下にまで捜査の手が…」
スタッフ「なんでこのカードがこんなところに…?」
Serra「知るか!俺が日本語版のカード買わないの知ってるだろーに。」
スタッフ「そういえば…」
Serra「やはり捜査の手がここまで…」
スタッフ「意味がわかりません。」

という謎のお話。
この話はエイプリルフールでもなんでもない本当にあった出来事。

そして、ベッドに捜査の手が伸びてくるまで、
市内捜査》というカードがある事も知らなかった。
拾い上げてどんなカードなんだろう?と読んでみた。


Search the City/市内捜査
コスト:4青
エンチャント
市内捜査が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを追放する。
あなたがその追放したカードのうちの1枚と同じ名前を持つカードを1枚プレイするたび、
あなたはこれにより追放されているその名前のカードをオーナーの手札に加えてもよい。
その後、市内捜査によって追放されているカードがない場合、これを生け贄に捧げる。
そうした場合、このターンの後に追加の1ターンを得る。
レア

わかりやすく書くと、
ライブラリーのトップを5枚追放して、
追放されたカードと同名のカードをプレイしたら、
追放してる同名カード1枚が手札に入り、
さらに追放カードが無くなったら《市内捜査》を生け贄に捧げて追加ターン。
5マナで。

誰?
このカード作ったの誰?
作った人は脳みその中でどんな虫飼ってるの?
このカード何1つとして確実な事書いてない。
いや、そうでもないか。
ライブラリーのトップ5枚は確実に追放。
それとこのカード作った人の頭、確実に悪い。
こんな意味不明な追加ターン条件、よく思いついたなぁ。
表彰ものだ。
もちろん、悪い意味で。

だいたいこのカードなんで5マナでデザインしたんだろう。
3青や2青青だと強すぎるわけ?
2青や1青青でも使う人いると思う?
1青や青青だったらもしかしたらいるかもしれないが、
それでもカードそのものの能力が妙にリスキーだ。
まず、1枚しかデッキに採用していないカードが追放されたら、
追加ターンはほぼ諦めなければならない。
2枚しかデッキに採用していないカードが追放されたら、
残り1枚を引かない限り追加ターンは得られない。
ヴィンテージのように1枚制限カードが多い世界では、
このカードが1青というコストであっても使われないだろう。
近年多くのMTGプレイヤーのたしなみとなっているEDHでは使う方法ゼロ。
スタンダードからレガシーでも使い道があると思えるところはない。

ほんとに誰?
このカード作ろうって思ったの誰?
救急車呼ぼうか?白じゃないやつ。

しかもこの《市内捜査》というカード、
強いカード満載と言われるラヴニカへの回帰のレア。
発売から1年以上経過して、
このダメカードの存在を知った。
知らないままでもいい1枚を知ってしまった日だった。
出来る事なら知らないままでいたかった。
「知らないほうが幸せな事もある。」
という事を知った一日。
そっと《市内捜査》を副店長のゆーだいの上着のポケットにねじ込んで、
見なかった事にした。

ではまた。



記事作成日:2014/04/03



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